『藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー』 藤田晋

日経BP社
藤田晋
発売日 2009年4月27日


満足度 ★★★★


この本は

「職場に不満がある人」

「部下の育て方に悩む上司」

「ベンチャー企業の考え方を取り入れたい経営者」

におすすめします。




「仕事が趣味よりも楽しい人」へおすすめする本。


「週110時間ということは、9時に出社するだろ、そして2時まで仕事する。それを平日5日間。あとは土日に12時間ずつ働くと110時間だ」
『渋谷ではたらく社長の告白』  藤田晋 より



週110時間労働。

サイバーエージェント創業時の、藤田社長の目標です。


はっきり言って、完全にブラック企業といわれる労働環境です。


しかし、私はこんなアツい人が大好きです。


なぜ藤田社長はここまで仕事にアツくなれるのか?


藤田社長の仕事の思いを書いたこの本は、

「今の仕事に不満がある人」

「仕事をもっと楽しみたい人」

「部下に仕事の面白さを伝えたい人」

に、ぜひ読んで頂きたいです。




この本のポイント


怒鳴られた時こそ前進しよう(P.10)

怒られた時に怖くなって立ち止まってはいけない。

動けなくなってしまったらそこで終わり。

怒られたときは、「これでまた一つタフになれる」と前向きに考えるほうがいい。


忙しい時ほど平常心とマイペース(P.13)

忙しい時ほどマイペースを保ち、一番大事な目標の確認をすることが大切。


効率よりも場数が能力を決める(P.53)

早く結果を出すためには場数を踏むこと。

量をこなすことで身をもって知ることができる。


力の抜き方が分かった時が伸び悩みの危機(P.59)

力の抜き方を知って勉強や努力をしなくなった時に成長は終わる。


できる人より志の高い人とつき合おう(P.65)

真剣にキャリアアップを考えるのなら、偉い人やできる人とのつながりよりも先に、仕事に対する志の高い人とつながることが重要。


「すべきでない」を決めれば成長は早くなる(P.92)

まずは何でもやってみて、早い段階で「やり続けるべき」か「打ち切るべき」かを判断すること。

ずるずるとやり続けるのは時間をムダにすることになる。


部下を盛大かつ頻繁に褒めよう(P.132)

人は褒められると、相手をがっかりさせてはいけないと思って、期待以上に頑張ろうとする。

褒め惜しみしないほうが絶対にいい。


アイデア出しはベテランの仕事(P.147)

若手にはアイデアのもととなる経験が少ない。

愚痴っているベテランや経営者こそ本当はアイデアを出せるはず。


情報共有の仕組み作りができる人は真に優秀(P.198)

仕事で得た貴重な経験や知識、ノウハウは自分だけの財産にするのではなく、他の社員にも伝えて共有することが大切。情報共有の仕組みを作れる社員は非常に優秀。


人を動かすのは言葉より環境(P.209)

どうしたら人は言うことを聞いてくれるのか。

人を動かすためのいろいろなテクニックを考えるよりも、まずは環境づくりを考えること。


ネーミングとスローガンに知恵を絞ろう(P.212)

必死に考えた心に残る言葉は、人を引きつける力が宿る。

言葉を考える仕事は、経営者として大事な仕事。


新聞は興味のないところから読もう(P.216)

興味のない、面白くない情報を読むことが新聞では大切。





何度も読み返したい本です。


アメブロを利用しているから書くわけではありませんが、若いビジネスパーソンは必携の本です。


『渋谷ではたらく社長の告白』 とあわせて読むと、より藤田社長のアツい思いと、成功するベンチャー企業の仕事の方法を、深く学ぶことができると思います。






この本から学ぶ教訓

仕事でブログ使って情報発信をしよう!



目次


第1章 職場に不満がある人に
第2章 成長速度を上げたい人に
第3章 円滑な意思疎通のために
第4章 初めて上司になる人に
第5章 自ら考え実現するために
第6章 今すぐ結果を出すために
第7章 オフにも成長するために

『レバレッジ人脈術』 本田 直之

ダイヤモンド社

本田 直之

発売日 2007年12月14日


満足度 ★★★★


この本は

「人脈のなさに悩んでいる人」

「自分を応援してくれる仲間がほしい人」

「人脈づくりの大切さを学びたい人」

におすすめします。






人脈のない人に成功はない!


人生を楽しくするのにも、仕事を楽しくするのにも必要なもの。

それが人脈です。


人脈なしで成功できるのは一部の天才だけ。

特に営業・セールスに関する仕事をしている人にとっては、人脈は大きな財産となり、いざというときの武器にもなります。


人脈はすぐにはできません。

すぐにできませんので、多くの人は積極的に人脈作りをしていません。


しかし、人脈の大切さに気づき、早い段階から積極的に人脈作りをしている人は、後々、人脈のない人に、圧倒的な差をつけることができるのです。






この本のポイント


人脈なしで成功できるのは「天才」だけ(P.2)

私たちは常に他人に依存して生きている。
ビジネスでも生活でも、生きていくには人とのつながりが不可欠。


人脈に勝るパーソナルキャピタルはない(P.3)
人脈のない人が成功することは、きわめて難しい。
人脈に勝る自己資産はない。


「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」(P.4)
肝心なのは、誰を知っているかではなく、誰に知られているか。
人脈とは、情報を交換したり、人を紹介したり、刺激しあったりして、一緒に成長し

ていけるようなマインドの高い仲間のこと。
仲間を見つけ、つながりを持ち、ともに高めあうことが、人脈の大きな目的。


「ギブ・アンド・ギブ」ではなく、「コントリビューション」が基本(P.24)
人付き合いで最も大切にするべきことは「コントリビューション(貢献)」。
人に会うときは、まず「この人に対し自分はどんな貢献ができるか」を考えること。


「会いたいと思われる人」になるには(P.58)
人脈づくりのうまい人とは、他の人から「この人に会いたい」「この人と仕事をしたい」「この人に何かやってあげたい」と思われるような人。

会いたいと思われるには、
①インプットが多い(本やセミナーの情報などを積極的に取り入れる)
②魅力的なプロフィールを持っている
③情報発信(ブログ、メルマガ、本など)
この三つが必要。


何かの共通点を見つけ、会をでっち上げろ(P.158)
人脈を広げるには、自分がコネクターとなり、どんどん人をつなげると早い。
強引にでも会を立ち上げ、共通点のある人を集めると、応援してくれる仲間が急速に広がる。






「会いたいと思われる人」になろう!



必要な情報のほとんどは、インターネットで簡単に手に入れることができる時代だからこそ、インターネットではなかなか手に入れることができないリアルな情報や人脈は、これからの時代ますます大切になっていきます。


ビジネスの成功に人脈は欠かせません。


私自身、最近、人脈の大切さを実感する機会が多いからこそ、人脈を大切にしていない人には、ぜひこの本をよんで頂きたいです。





この本から学ぶ教訓

人脈づくりは「コントリビューション(貢献)」の姿勢が基本。





目次


Prologue 人脈づくりこそ最強の投資—最小の労力で、関わった人すべてが最大の成果を生む「レバレッジ人脈術」
1 レバレッジ人脈術とは何か
2 会いたい人に接触する「アプローチ」の方法
3 うまくコミュニケーションをとる方法
4 人脈を継続させるには
5 「レバレッジ・ネットワーク」構築でお互いに成長する

『HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術』 川田 浩志


ディスカヴァー・トゥエンティワン

川田 浩志

発売日 2009年2月18日


満足度 ★★★☆☆


この本は

「いつまでも健康な身体を維持したい人」

「最近疲れやすいな・・・という人」

「身体を健康にして、キャリアアップを狙いたい人」

におすすめします。






自己責任時代の三大投資は、勉強、お金、そして健康!


暴飲暴食。タバコ。運動不足。睡眠不足・・・。

日々、不摂生な生活を送るビジネスパーソンは、ぜひ読んで下さい。


アメリカでは、「自己管理ができない人は、管理職になれない」という話を聞きますが、日本においても、健康と収入には相関関係があったのです。



この本のポイント


将来への三大自己投資(P.4)
①勉強・資格取得
②貯蓄・投資
③健康管理
資格を取ったり、お金を蓄えたりするのと同じように、健康への投資はビジネスパーソンにとって非常に重要。


健康度が上がるほど年収も上がる(P.26)
健康と年収の間にはしっかりとした相関関係がある。
健康度が上がると、いろんなことにチャレンジする気力と行動力がつき、結果としてキャリアアップにつながり年収が上がる。


正しい健康法を理解して実践しないかぎり、決して健康の女神は微笑んでくれません。(P.61)
まずは健康についての、しっかりとした科学的エビデンスをもとにしている揺ぎ無い健康維持のための知恵を得ることが重要。科学的根拠のない健康法に流されてはいけない。


ポジティブであること(P.225)
「健康な状態」とは体だけではなく、メンタル的にも完全に活き活きしている状態であること。
長生きしている人、特に100歳以上の人はポジティブ・シンキングの人が多い。




健康は失ってからでは遅すぎる・・・。


自分の健康管理の甘さを痛感させられました。


私たちの健康は、一日一日の生活習慣によって作りあげられており、失ってしまってからあわてて健康を取り戻そうとしても遅すぎるのです。


普段、健康を全く気にしていないビジネスパーソンは、ぜひこの本を読んで意識改革をしてください。


ビジネスの知識や人を動かすスキルよりも、あなたの健康を維持することは、あなたの人生にとって大切なことなのですから。




この本から学ぶ教訓

「健康管理」は「勉強」、「お金」とならぶ最大の自己投資。



目次


1 健康の経済学—健康で「年収アップ」を実現しよう!
2 7つの健康習慣—健康になるには原則があった!
3 はじめての課長の健康教科書—「目からウロコ」の健康学
4 「仕組み」健康術—結局「仕組み」を作った人が続いている
5 「脳を活かす」健康法—頭がよくなる健康法
6 「モテる」健康法—「婚活」時代のブルーオーシャン戦略

『頭のいい人の短く深く眠る法』 藤本 憲幸

三笠書房

藤本 憲幸

発売日 2005年8月

満足度 ★★★☆☆

この本は

「いつも眠い人」

「朝がつらい人」

「時間が足りない人」

におすすめします。





いつも眠い」「何だかだるい」を即解決!?


「残業続きで眠い・・・」

「一日30時間あれば・・・」

こういった悩みは、忙しい現代のビジネスパーソンは誰もが抱えるです。


時間が足りない分は睡眠時間を削って捻出するしかない・・・。

はたして、人間は睡眠時間を削っても身体に問題はないのでしょうか?


「とっても参考になった!」という声と、「まったく役に立たなかった・・・効果ナシ・・・」という賛否両論の意見がある本ですが、忙しくて時間が足りない人は、ためしに一度読んでみる価値はあります。





この本のポイント


誤った睡眠常識にまどわされるな!(P.13)
「8時間寝てないから調子が悪い」はウソ。
質の良い眠り方を身につければ、睡眠の量は必要ではなくなる。


たった数分で頭と体をリフレッシュする「分散睡眠」の威力(P.22)
睡眠は連続的にとる必要はない。
わずか5分、10分でも昼間に仮眠を取ることで心身を楽にさせることができる。


たくさん食べる人ほど惰眠のとりこになる(P.67)
たくさん食べる人は内臓が疲労するので、通常よりも眠る必要が出てくる。
短時間の睡眠で身体を回復させたければ、なるべく食べないようにしなくてはいけない。


「超圧縮睡眠」を可能にするコツはこれだ!(P.128)
①コーヒー、コーラなど、カフェインがはいったものを就寝二時間前には飲まない。
②タバコをやめる。
③就寝直前に熱い風呂に入らない。
④就寝二時間前までに腹六分目の食事をする。
⑤就寝直前に激しい運動はしない。






すべての人にこの本のやり方が当てはまるとは思えません。


読んでいてちょっと怖くなる本です。


平均3時間の睡眠でも、深い眠りが取れれば身体は問題ナシ?。

毎日平均3時間の睡眠時間って身体にとても悪そうな感じですが、本当なのでしょうか。

試してみるのはちょっと怖いです。


万人にこの本のやりかたが通用するようには思えませんが、もし、この本に書いてある深い睡眠のとり方をマスターすることができれば、人生を変える一冊になる可能性があります。


まず試しに私は、昼に短い睡眠をとることと、寝る前の食事のとり方を変えてみようと思います。

もしこの本のノウハウをマスターすることができたら、深夜か早朝にブログ更新が毎日できそうです。





この本から学ぶ教訓

昼に少し寝て夜に備えよう!







目次

まえがき たった2週間で、この“黄金の習慣”が身につく!頭・心・体のベストコンディションづくり
1 3時間の「熟睡習慣」で人生が変わる!
2 これであなたも「眠り上手」になれる!
3 不眠症はこれで治る
4 深く熟睡して、さわやかに目覚める秘訣
5 この眠り方がビジネスに強くなる決め手だ!
6 短時間熟眠を実現するこの方法
7 頭のよくなる眠り方Q&A

『だから速読できへんねん! ~脳のブレーキを解き放て~ 』 呉 真由美

生産性出版

呉 真由美

発売日 2009年3月20日


満足度 ★★☆☆☆


この本は

「本を速く読めるようになりたい人」

「思考スピードを早くしたい人」

におすすめします。





あなたが速読できない理由


速読を身につけると以下のようなすばらしい能力が身につくと著者は言います。


「成績が良くなる」、「集中力がつく」、「コミュニケーション能力がアップする」

「経営に役立つ」、「事務作業が速くなる」、「営業力がつく」、「危険を察知する能力がつく」

「時速150Kmのボールを打てるようになる」・・・etc


ほんまかいな?ちょっと誇張していないか?

という部分もありますが、本を速く読めるようになると人生が大きく変わることは間違いないです。


速読を身につけると、情報処理能力が高まり、自分の考えを素早くアウトプットできるようになります。

これは情報があふれる現代社会において、他者との差別化を図るための必須スキルといえるでしょう。




この本のポイント


一文字ずつ読まない(P.34)
「一文字ずつ読まなければいけない」
「一文字ずつ読まなければわからない」
と思っていると、脳の情報処理能力を発揮することはできない。
本はゆっくり読むよりも、一定のリズムを持って速く読んだほうが内容が良くわかる。


「読む」速さは「考える」速さ(P.52)
速読を行うことで、考える速さやイメージをする速さがアップする。
速読のトレーニングは、考えるスピードのトレーニングになる。


視野を変える(P.141)
速読は文字を点でとらえるのではなく、線や面でとらえる。
一文字ずつ読むのではなく、一行、二行とまとめて読むために、視野を広げる意識が必要。




残念ながらこの本だけでは速読はマスターできません。


通信教育や自宅学習だから速読できない(P.24)

適切なアドバイスをくれる人が必要(P.25)


この本では、速読のすばらしさと、なぜ普通の人は速読ができないのかを詳しく説明していますが、いざ速読をマスターしようと思うと、どうやら高いお金を払って著者のセミナーに参加しなくてはいけないみたいです。


ちなみに著者のセミナー は体験セミナーで1時間40分で5,000円。

講座 は16時間で128,000円です。


速読が16時間で本当に身につくのなら、128,000円でも高くはないのでしょうけど・・・。
私の考えとしては、速読は高いお金を払って講座にいかなくても、毎日本を読み続ければ自然とある程度のレベルまでは高めることができると信じています。


てっとり速く、本を速く読む技術を身につけたいのであれば、まず定番の『あなたもいままでの10倍速く本が読める』 をおすすめします。




この本から学ぶ教訓

本は速く読んだほうが理解できる!




目次


第1章 なぜ速読で一五〇キロバッティングができるのか
第2章 あなたが速読できない理由
第3章 脳を活性化する速読トレーニング
第4章 「あやしい」速読なんでも相談室
第5章 脳力開発のメソッド
第6章 速読マスターへの道





『検索は、するな。』 安田 佳生

サンマーク出版

安田 佳生

発売日 2009年4月13日


満足度 ★★★☆☆


この本は

「検索エンジンで答えを求めるクセがついている人」

「すぐに回答を他人に聞く人」

「学生時代コピー&ペーストで論文を書いていた人」

におすすめします。





人は答えを「外」に求めたがるが、本当に大切な答えは常に「自分の頭の中」にしかない。


30万部のベストセラー『千円札は拾うな。』 の著者、安田佳生氏の新作です。


「調べてみたけどネットにありませんでした」


『最高学府はバカだらけ』 によると、最近は平気でこんなことをいう学生が増えてきているそうな・・・。


卒業論文のほとんどがネットからの「コピー&ペースト」。

小中学生の読書感想文も「コピー&ペースト」。


このようなコピー&ペースト世代にぜひとも読んでいただきたい本です。


アイデアとは、ゼロから生み出されるものではなく、そこにあるが誰も気づいていないものをちゃんと見つけること。(P.16)

だれもが無視して生きているようなどうでもいいことを、ときどきねちねちと考えること。(P.17)


じっくり自分の頭で考え、答えを出すことができなければ、ビジネスで成功を収めることはできません。



この本のポイント


仕事ができる「ひっかかり」を持っているか(P.21)
仕事ができるかできないかというのは、

「混沌とした多くの情報の中から、仕事の本質にかかわる情報を判断できる能力」を持っているかどうかだ。


思考の境界線を見つける(P.39)
自分の仕事についてきちんと考えてきた人は、他の人の仕事を見たとき、そこに至るまでのプロセスが見える。


天才が秀才に勝てない理由(P.48)
ビジネスにおいて、天才やラッキーで成功した人は成功への道筋を再現することができない。

ビジネスは再現の連続。再現できないと勝ち続けることはできない。


スキルアップとは「ボツ案のレベルを上げること」(P.55)
上達するというのは、成功に近い「ニアなミス」のレベルを上げていくこと。


時間を止めると頭は動き出す(P.77)
どうしたら自分の頭で考えることができるようになるのか。
自分で考えるには「意識的に時間を止めること」。
情報の流れが止まれば頭は自然と動き出す。
忙しい現代に必要なのは、これ以上の情報ではなく自分の頭で考える時間。




インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞


情報がネット上に追加され、グーグルをはじめとする恐ろしいほどに洗練された新しい道具が、片っ端からその情報を整理していく。

 ~中略~ 

よって後から来る世代がある分野を極めたいという意思さえ持てば、あたかも高速道路を疾走するかのように過去の叡知を吸収することができるようになった。

『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』 より




ウェブのインフラ整備と検索エンジンの技術革新により、だれもが自分の頭で考えなくても、それなりに優れたレポートを作成したり、プレゼンができるようになりました。


しかし、本当に優れたビジネスパーソンと、そうではないビジネスパーソンの違いというのは、ウェブからは出てこない情報やアイデアを持っているかどうかなのです。


情報が蔓延する時代で生き抜くために、ぜひ若いビジネスパーソンに読んでいただきたい一冊です。





この本から学ぶ教訓

自分の頭で考える時間を持とう!





目次

1 すべては脳みそから始まる
2 自分の頭で考える(天才が秀才に勝てない理由
3 温泉はいらない、マグマが出るまで掘れ
4 伝える極意感じるセンス
5 「好き」が決める、世界の行方

『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術』 小室 淑恵

日本能率協会マネジメントセンター
小室 淑恵
発売日2008年12月24日


満足度 ★★★☆☆


この本は

「社員のモチベーションを上げたいマネージャー」

「生産性を上げる仕組みをつくりたいマネージャー」

「残業代を削りたい経営者」

におすすめします。





「時間の使い方は練習によって改善できる」

                 P.F.ドラッカー『経営者の条件』 より


だらだら長く仕事をやっていても社員は満足しないし、生産効率も悪い。

すばやく成果を上げて、すばやく帰る方がいいという事は誰もがわかっています。


しかし、現実的には、

「仕事が多すぎて帰れない・・・」

「上司の目が気になって帰れない・・・」

「目標数字が達成できていないので帰れない・・・」

などなど、様々な理由が邪魔してしまいます。


どのようにしたら定時に帰りながら、成果を出せるのか。

定時に帰る社風はどのようにつくればいいのかを、組織変革コンサルタントの著者が教えてくれる本です。


仕組みづくりに加え、早く帰ることの有用性を周囲に納得させるための方法まで収録されており、とても使える一冊です。





この本のポイント


「自分しかできない」を徹底排除(P.9)
限られた時間の中で仕事をうまく回すためには、「その人でなければできない仕事」を減らすこと。


「育て合う」を仕組み化する(P.12)
人に教え、人が育つと自分がラクになる。
これを実感させることで、社内に「お互いを育て合う」という雰囲気ができる。


「時間制約」がチームを変える(P.14)
時間制約があるからこそ、働き方が変わり、生産性が改善される。


業績悪化のときこそ「ワークライフバランス」(P.15)
ワークライフバランスは業績悪化時こそ有効。
付加価値で勝負しようと思ったなら社員は6時に帰り、勉強や読書をして成長する必要がある。


仕事の変化(P.42)
「早く・安く・大量に」モノをつくる仕事のやり方は既に通用しなくなっている。
今は、ひたすら残業をするよりも、優れた付加価値を短時間で生み出すことがビジネスの成功を決める。


「相乗効果」でチームの活力をよみがえらせる(P.58)
ワークライフバランスとは、
「仕事と生活の両方を充実させることで、結果としてどちらもうまく回るようになる」
という考え方。仕事と生活は相乗効果を生み出すものであり、相反するものではない。


「ITオンチ」は大きなハンディ(P.115)
マネジャーが基本的なITを使いこなせなければ、メンバー全員の時間を奪うことになる。






今は付加価値で勝負する時代。長く残業をしても無駄です。


この著者、とても美人ですよね。

ビジネス書の著者の中でも屈指の美人だと思います。


やはり、これは帰る時間が早いからなのでしょうか。


働きすぎると肌は荒れ、ストレスが溜まり、キレイさが失われるような気がしますしね。


プライベートの充実、家庭円満、美しさを保つためにも早く帰る方が絶対いいのです。


私自身、残業がデフォルトですので、この本の教えを活用することができれば、ブログの更新回数も増やせるはず・・・。


この本の教えを完璧に実践できるようになれば、人生が変わるかもしれません。





この本から学ぶ教訓

早く帰る方法を「仕組み化」しよう!






目次

第1部 今、「チーム術」が求められている理由
第2部 「チーム術」を実践する6ステップ・25のツール
6時に帰るチームをつくる!周囲を納得させる「18のQ&A」

『きみはなぜ働くか。―渡邉美樹が贈る88の言葉』 渡邉 美樹

日本経済新聞社

渡邉 美樹

発売日 2006年9月


満足度 ★★★★

この本は

「何のために働くのだろう・・・と悩んでいる人」

「お客様と社員へ感動を提供したい人」

「夢を忘れてしまった人

におすすめします。





夢をなくして何が人生か!


このブログで取り上げさせていただくのが2冊目となるワタミの代表取締役、渡邉美樹氏の著作です。


前回このブログで紹介させて頂いた、『夢に日付を! ~夢実現の手帳術~』 は夢を実現させるためには、どのような習慣を身につけるべきなのかを書いたアツい本でしたが、この本も負けすアツい本です。


第一章のスタートから、

「夢を追う人は、人生を後悔しない。夢をなくして何が人生か!」

とアツく心を揺さぶってきます。


夢を持ったことのない若者。夢を忘れてしまった中高年はぜひ読んでみてください。

夢を持つことのすばらしさを教えてくれます。





この本のポイント


夢を追う人は人生を後悔しない(P.20)
人間は夢を持ち、その夢のプロセスを歩むことで人生が輝く。


夢に日付を。(P.26)
夢を定めることによって、生き方が変わる。
「夢の実現」と決めた日付だけは変更してはいけない。


目標はカラーで頭に描き続けよ。それはきっと、きみの力になる(P.28)
目標を言葉や数字で明確化し、目をつぶれば、目標を達成した姿が細部にわたって浮かんでくるほどにはっきりとさせること。
どんな逆境にあっても、目標達成した姿を何度も何度もカラーで描き続ければ、力を発揮することができる。


使っても減らないもの。使うほど増えるもの。(P.38)
「思いやり」「感謝」「知識」など、使っても減らないもの、使えば使うほど増えるものを探すことで人生は豊かになる。


「冷気と闇」がアサガオを咲かせる。人間もまた同じなんだ。(P.40)
アサガオは日光だけではなく、朝日の前の「夜の冷気と闇」に包まれることによって開花する。
人間もつらい時期を体験することで花が咲く。


天国と地獄は同じ場所である。(P.42)
同じ状況でも、心の持ち方が天国にもするし地獄にもする。


当たり前を当たり前と思う人に、成功はない。(P.50)
感謝の気持ちを忘れ、感謝すべき相手に対して当たり前と思っている人はすばらしい人生を送ることはできない。


人間の土台をつくるのは、いつの時代も本である。(P.88)
読書から学べること、得られることの豊かさははかり知れない。
読書は、時間や空間を越えて先人や偉人の生き方を学ぶことができる。


想像力があれば、シゴトはうまくいく。(P.124)
自分がお客様だったら、という気持ちで、
「こうしてもらったら気持ちがいい」「こんなサービスだったら嬉しい」
という心をがあれば仕事はうまくいく。


一にも、二にも、三にも準備。準備と心が揃ってようやく成功の基盤ができる。(P.130)
徹底した準備と、お客様を思う心が揃ってようやく仕事ははじまる。


よいカイシャとは、「誇りをもって語れるカイシャ」のことなんだ。(P.138)
休みが多い会社、給料が多い会社というのが良い会社というわけではない。
社員が誇りをもって仕事をしている会社が本当に良い会社。


普通であることから感動は生まれない。(P.186)
お客様への気持ちが「普通」であっては感動は生まれない。
お客様への気持ち、仕事への気持ちが「異常」であることで感動は生まれる。







大切なのは思いをカタチにすること。


「ナポレオン・ヒルを読んで、アツい気持ちを持て!夢を書き出すんだ!」

と普段、読書の習慣のない人に『思考は現実化する』 『巨富を築く13の条件』 を渡しても、なかなかアツい気持ちは持ってもらえないかもしれません。


そういうときにはこの本をおすすめします。


読んでいると、渡邉氏の本はナポレオン・ヒルの影響がかなり強いな、と感じますが、アルバイトをしている若者が読んでもわかりやすい言い回しで書いているため、多くの人が本の教えを受け入れることができる思います。


ちなみに、渡邉氏はこの本の印税を、「一円残らず」カンボジア・ネパールの子供たちに届けているとのことです。

夢を実現させるために行動している人は本当に凄いです。







この本から学ぶ教訓

夢を持って働く大人になろう!





目次


第1章 きみたちは人生の主人公なんだ!—生きるということ
第2章 感謝、感動を忘れた人間になるな—人として大切なこと
第3章 シゴトは手段じゃない、きみたちの人生だ—働くということ
第4章 豊かなこの国に生まれたきみたちへ—環境・教育・介護のこと
第5章 地球上で一番たくさんの「ありがとう」を!
付録 僕たちはなぜ働くか—ワタミが教えてくれたこと

『借金の底なし沼で知ったお金の味』 金森 重樹

大和書房

金森 重樹

発売日2009年2月5日

満足度 ★★★★


この本は

「お金の大切さを学びたい人」

「借金で苦しんでいる人」

「ビジネスチャンスのヒントを探している人」

におすすめします。






「あなたはお金が好きですか?」


よっぽどの変わり者か、悟りをひらいた聖人でもない限り答えは「イエス」でしょう。

私も当然好きです。


しかし、大好きなはずのお金を儲けるための仕組みや、騙されないためにお金のルールを勉強している人は少ないのが、ビジネスの不思議のひとつです。


お金のことはしっかり勉強しておかないと、何者かが常にあなたの財布の中身を狙っています。


重要な事なのでしつこく書きます。


お金のことはしっかり勉強しておかないと、いつ騙されてもおかしくない世の中です。

全て「自己責任」なのです。


リアルにお金のことを勉強するなら、某ベストセラー公認会計士の金融本よりも、この本と『ナニワ金融道』 を熟読することをおススメします。


社会人になったらズルイ人間に騙される前に、ぜひ読んでおいてほしい一冊です。





この本のポイント


学校では教えてくれないお金の知識(P.36)
金融の勉強をしないで騙されたら、騙されたほうが悪い。
学校の教育は、生活に必要なお金に関する知識は教えてくれない。


まったく異なる系統の知識(P.53)
お金儲けに必要な、学校で教えてくれる教育とは「異なる知識」が世の中には存在する。


ギャンブルと経営(P.59)
ギャンブルのように「中毒性の高い」事業をすると成功する。


金持ちらしさとは何か(P.73)
ベンツを貯金して買うようでは一生富の扉は開けない。
金持ちの生活を勘違いしているようでは金持ちにはなれない。


資本化精神モデル(P.82)
お金持ちは消費や余暇から満足感を得るのではなく、富を貯蓄することからも満足感を得る。
資産を得れば得るほど、さらに資産を得るための努力をする。


自分の運命のハンドルから手を放したら失敗は免れない(P.106)
自分の運命や大切なお金を専門家に委ねて安心してはいけない。
運命は自分で判断してコントロールしないといけない。


当事者意識の欠如が人生を狂わせる(P.113)
人間は「1000万円稼ごう」という儲け話には乗ってこなくても、
「失った1000万円を取り戻そう」という話には深く考えずに乗ってしまう。


会計知識の必要性(P.168)
会計の仕組みがわからないと、経営はうまくいかない。
会計の内容がわからないと、調子が悪くなった時、会社が急速に倒れてしまう。


税理士の意見を聞いたために(P.171)
税理士は経営のことはわかっていない。
税理士のアドバイスに従っていたら「必要なお金まで削ってしまって会社が倒産した」ということもある。


目覚めの時(P.248)
「覚醒」とは自分の思考の組み合わせが急激に展開し繋がりあっていくだけの話。
自分の持っていないものを突然どこかから貰うわけではない。




先物取引ってほんと怖いですね・・・。


20代のフリーターがわずか1年で借金5200万円・・・。

騙された時のお金を失うスピードに驚きました。



マンガ『ナニワ金融道』 の9巻。


善良な小学校教頭が先物に熱中し、あっという間に破綻。

一家はバラバラ。

帰る所が無くなったあげく、最後は学校のカネに手をつけるも失敗。

自殺を図る・・・。


という悲惨な物語を思い出してしまいました。


残念ながら、タチの悪い業者に騙されても誰も助けてくれません。

悲しいですが、警察も取り合ってくれません。

成功も失敗も、リスクとの付き合い方は自己責任なのです。


この本は、ビジネスのヒントを教えてくれるビジネス書であると同時に、

お金に関することは失敗する前にしっかり勉強しておかないと、人生が狂ってしまうという事をリアルに教えてくれる人生の教科書になります。





この本から学ぶ教訓

お金のルールを勉強しよう!






目次


お金の味 序
第1章 人生のどん底から這い上がれるか—転落のワナは至る所に用意されている
第2章 社会は格差に満ちている—どうすれば金持ちになれるのか
第3章 試練は突然やってくる—八方塞がりから脱出する道はあるか
第4章 再起のための社会勉強—「知らないこと」を学ぶ
第5章 どん底で見つけた成功法則—自分を活かせる場所は必ずある
第6章 それでも壁は立ちはだかる—人生のモンスターとどう戦うか


『伸びるしかけ』 白潟 敏朗

中経出版
白潟 敏朗
発売日 2009年3月18日

満足度 ★★★★


この本は

「うちの部下はつかえない!と困っている上司」

「人材育成に苦戦するリーダー」

「人材を育てるヒント」

におすすめします。







育つ環境が無いと社員は成長しない



人材育成は企業にとって最も重要なテーマです。


本日の一冊は、

「うちの若手はヤル気が無いんだよね・・・」

と嘆く上司の方々のための本です。


なぜ社員はヤル気がなくなっているのか?

どのような仕組みを用意すれば社員は成長するのか?


このような悩みを抱えるリーダーのためのヒントが詰まっています。


全体的に軽い書き方なので見落としがちですが、内容はとても深いので何度も読み返すことをおススメします。






この本のポイント


仕事だけでは、成長できない(P.8)
仕事だけやっていてもなかなか成長できない。
教育研修制度を活かし体系的に「成長できる場」が必要。


やりたいことをやろう(P.56)
「やりたいことをやろう」と上司が言うだけで社員のやる気がアップする。
何度も「やりたいことをやろう」と宣言して、やりたい仕事をやらせてあげよう。


結論から先に言え(P.62)
「結論から先に言え」といい続けるだけで部下の話し方が変わる。
何度も「いい続けること」が大事。


○○さんはどう思うの?(P.64)
「○○さんはどう思うの?」と言われたら部下は自分で考える。
その繰り返しで少しずつ成長する。


コツの発表(P.95)
仕事がうまくいった「コツ」をみんなの前で発表することは、全体の「成果」につながる。


本から共に学ぼう会(P.102)
課題図書を決め、定期的に読書会を開くことで社員がどんどん本を読むようになる。


『ちがう』でなく『ブー』(P.138)
部下の意見を聞いたあと上司が絶対言ってはいけない言葉は「ちがう」です。
「ちがう」という言葉ほど部下の心をとざすものはない。
「ちがう」といいかけたら「ブー」と言うようにする。


お客様の喜びの声(P.208)
お客様の喜びの声を朝礼などで発表すると社員のモチベーションがあがり、仕事の工夫をはじめる。





社員数100人以下の規模の会社で、しっかりとした研修プログラムを用意している所って案外少ないんじゃないでしょうか?


しかし、当然ですが、社員数が少ない会社ほど社員が戦力になるまでのスピードが求められます。


「社員研修のプログラムが必要だ!」

というと、お金をつんで講師やコンサルタントを招く・・・という話になってしまいがちですが、お金をかけなくても、少しの意識の改善と「しかけ」を用意するだけで「成長の場」はつくれるのです。


難しい理屈や理論よりも、

「ゲーム感覚で実践しながら成長させることが重要である」

とこの本は教えてくれます。








この本から学ぶ教訓

社員の成長には「成長できる仕事」と「成長できる場」が必要。








目次

第1章 「目指すべき人財像」の設定
第2章 「成長できる仕事」と「場づくり」

第3章 「体系化された」教育研修
第4章 コーチ(上司)・ライバル(同僚)・部下(後輩)
第5章 「その気」にさせる