『きみはなぜ働くか。―渡邉美樹が贈る88の言葉』 渡邉 美樹

日本経済新聞社

渡邉 美樹

発売日 2006年9月


満足度 ★★★★

この本は

「何のために働くのだろう・・・と悩んでいる人」

「お客様と社員へ感動を提供したい人」

「夢を忘れてしまった人

におすすめします。





夢をなくして何が人生か!


このブログで取り上げさせていただくのが2冊目となるワタミの代表取締役、渡邉美樹氏の著作です。


前回このブログで紹介させて頂いた、『夢に日付を! ~夢実現の手帳術~』 は夢を実現させるためには、どのような習慣を身につけるべきなのかを書いたアツい本でしたが、この本も負けすアツい本です。


第一章のスタートから、

「夢を追う人は、人生を後悔しない。夢をなくして何が人生か!」

とアツく心を揺さぶってきます。


夢を持ったことのない若者。夢を忘れてしまった中高年はぜひ読んでみてください。

夢を持つことのすばらしさを教えてくれます。





この本のポイント


夢を追う人は人生を後悔しない(P.20)
人間は夢を持ち、その夢のプロセスを歩むことで人生が輝く。


夢に日付を。(P.26)
夢を定めることによって、生き方が変わる。
「夢の実現」と決めた日付だけは変更してはいけない。


目標はカラーで頭に描き続けよ。それはきっと、きみの力になる(P.28)
目標を言葉や数字で明確化し、目をつぶれば、目標を達成した姿が細部にわたって浮かんでくるほどにはっきりとさせること。
どんな逆境にあっても、目標達成した姿を何度も何度もカラーで描き続ければ、力を発揮することができる。


使っても減らないもの。使うほど増えるもの。(P.38)
「思いやり」「感謝」「知識」など、使っても減らないもの、使えば使うほど増えるものを探すことで人生は豊かになる。


「冷気と闇」がアサガオを咲かせる。人間もまた同じなんだ。(P.40)
アサガオは日光だけではなく、朝日の前の「夜の冷気と闇」に包まれることによって開花する。
人間もつらい時期を体験することで花が咲く。


天国と地獄は同じ場所である。(P.42)
同じ状況でも、心の持ち方が天国にもするし地獄にもする。


当たり前を当たり前と思う人に、成功はない。(P.50)
感謝の気持ちを忘れ、感謝すべき相手に対して当たり前と思っている人はすばらしい人生を送ることはできない。


人間の土台をつくるのは、いつの時代も本である。(P.88)
読書から学べること、得られることの豊かさははかり知れない。
読書は、時間や空間を越えて先人や偉人の生き方を学ぶことができる。


想像力があれば、シゴトはうまくいく。(P.124)
自分がお客様だったら、という気持ちで、
「こうしてもらったら気持ちがいい」「こんなサービスだったら嬉しい」
という心をがあれば仕事はうまくいく。


一にも、二にも、三にも準備。準備と心が揃ってようやく成功の基盤ができる。(P.130)
徹底した準備と、お客様を思う心が揃ってようやく仕事ははじまる。


よいカイシャとは、「誇りをもって語れるカイシャ」のことなんだ。(P.138)
休みが多い会社、給料が多い会社というのが良い会社というわけではない。
社員が誇りをもって仕事をしている会社が本当に良い会社。


普通であることから感動は生まれない。(P.186)
お客様への気持ちが「普通」であっては感動は生まれない。
お客様への気持ち、仕事への気持ちが「異常」であることで感動は生まれる。







大切なのは思いをカタチにすること。


「ナポレオン・ヒルを読んで、アツい気持ちを持て!夢を書き出すんだ!」

と普段、読書の習慣のない人に『思考は現実化する』 『巨富を築く13の条件』 を渡しても、なかなかアツい気持ちは持ってもらえないかもしれません。


そういうときにはこの本をおすすめします。


読んでいると、渡邉氏の本はナポレオン・ヒルの影響がかなり強いな、と感じますが、アルバイトをしている若者が読んでもわかりやすい言い回しで書いているため、多くの人が本の教えを受け入れることができる思います。


ちなみに、渡邉氏はこの本の印税を、「一円残らず」カンボジア・ネパールの子供たちに届けているとのことです。

夢を実現させるために行動している人は本当に凄いです。







この本から学ぶ教訓

夢を持って働く大人になろう!





目次


第1章 きみたちは人生の主人公なんだ!—生きるということ
第2章 感謝、感動を忘れた人間になるな—人として大切なこと
第3章 シゴトは手段じゃない、きみたちの人生だ—働くということ
第4章 豊かなこの国に生まれたきみたちへ—環境・教育・介護のこと
第5章 地球上で一番たくさんの「ありがとう」を!
付録 僕たちはなぜ働くか—ワタミが教えてくれたこと