今回のトミカ改造は、日産キャラバンをショート化してリアにV8エンジンを搭載したドラッグレース仕様です。
トミカNo.75 日産キャラバン ハイルーフ パトロールカー
リサイクルショップに行くと、かなりの確率でパトランプが無くなって塗装が剥がれたボロボロのキャラバンに出会います。
そんなジャンク品寸前のキャラバンが今回のベース車両。
横から見るとどっちが前かわかりにくいボディラインが何気にお気に入りです。
カスタムイメージ
側面から撮影し、フレームアプリに配置してホイールベースを詰めてみました。
幸いルーフも水平でフラットみたいなので、なんとかショート化できそうてす。(๑˃̵ᴗ˂̵)و ̑̑
トミカ改造
分解作業
まずは裏側の「かしめ」を3mmのドリルで削って分解します。
分解するとボディ・シャーシ・内装・ウインドウパーツで構成されています。
ギミックはサスペンションとリアゲート開閉です。
ボディショート加工
ルーフのプラパーツを外すと穴が空いているので、なるべく金ノコの作業を減らすためにカットするライン上にマスキングをします。
塗膜を剥離してからのチリ合わせ。
初めてボディカットしたのですが、思ったよりも切断面が揃っていたのでこのまま接着していきます。
合わせ目の隙間を埋めるためにホワイトパテを切断面に盛ったところに瞬間接着剤を付けてボディをくっつけました。
しかし、ここからが大変でした。
やはり合わせ目を目立たなくさせるためにパテを盛ってヤスリがけの繰り返し。
ボディの継ぎ目も目立たなくなってきたのでタイヤを配置してみました。
今回は前々回にカスタムしたHotwheelsのMUSCLETONEのタイヤを使用します。
シャーシからヘッドライト・バンパー部分をカットし、1.2mmのプラバンを取り付けます。
タミヤのプラ素材3mmコの字形棒を取り付けます。
これはボディを取り付けるためのパーツになります。
足回り&フレーム
今回はドラッグレース仕様ということもあり、ボディ内にタイヤを収めるためトレッドはかなり狭くなります。
車軸のメインは接着用の穴を2箇所開けた真鍮パイプ。
タイヤを長さ調節して虫ピンで固定しました。
今回ショート化に伴い付属のシャーシは使用できないので、2mm角のプラ棒を5本繋げてシャーシを作りました。
車軸受けにはタミヤのプラ素材3mmコの字形棒を使用し、真鍮パイプが入るように少し凹み部分をヤスリで広げておきます。
さらにシャーシの前方には同じくコの字形棒を接着しておきます。
これは、先ほどヘッドライト・バンパーパーツに取り付けたコの字形棒が引っ掛かるようにしてボディを固定するパーツになります。
V8エンジン
今回使用するのは、いつかは使うだろうと取っておいたゴールドメッキのV8エンジン。
キャラバンには若干オーバースケールですが細かいことは気にしません~ ٩( ᐛ )و
内装パーツ
ショート化と自作シャーシのため、元の内装パーツが使えないので例によって余りパーツの中からいい感じの内装パーツを見つけました。
丁度リアのタイヤハウスやドラッグレース仕様にピッタリの単座席。
タイヤハウス部分を削り、リアタイヤに合わせて取り付けてみたらピッタリ!
あとフロントアクスルの上には、燃料タンクになる余りランナーを取り付けてみました。
V8エンジンディテールアップ
今回はリアエンジンが丸見えなので、エンジン部分を作りこんでいきます。
エキマニが中途半端に一体化されていたので、まずはV型のエンジンブロックのように斜めにカットしてプラバンでカタチを整えます。
ミッションケース
ミッションケースはKOTOBUKIYAのP-109 バーニアノズルⅡを使いました。
ほぼリアタイヤに隠れるので、リアアクスルに向かってそれっぽくしました。
オイルパン
エンジンはシャーシの上に乗っけるので、オイルパンとしてKOTOBUKIYAのダクトノズルⅢを半分ほどにカットして下側に接着します。
マフラー
マフラーはHotwheelsから。
うねったエキマニの感じと短いマフラー部分がいつかは使ってみたいと思い、トイザらスに行って買ってきました。
マフラーエンドは長すぎて地面に着いてしまうので短くカットしました。
ちなみにエンジンパーツは塩素系漂白剤でメッキが落ちなかったので、そのままガンダムマーカーのシルバーで塗りました。
内装パーツディティールアップ
内装パーツもメッキを落とした後、タイヤハウスやフロア部分を穴埋めしました。
あとタイヤハウスのセンター部分はミッションケースの逃げ部分を削っておきます。
ハンドル
内装のディテールアップパーツとしてwaveのPC-02プラサポに穴を開け、カットして余った車軸を差してハンドルを作りました。
燃料タンク
燃料タンクは余りランナーに車軸を差しただけのシンプルなもの。
塗装作業
エンジンブロックをガンダムマーカーのシャアレッド、ベルト・エアクリーナーはブラックに塗装しました。
ボディ取り付け方法変更
コの字形棒で固定していたボディですが、どうも車高が落ちきれていないのでコの字形棒を取り外して1.2mmのプラバンで高さ調整をして虫ピンを取り付けました。
ボディ側もコの字形棒を外して1mmのピンバイスで穴を開けておきます。
シャーシの虫ピンをここに差してボディを固定します。
ついでにエンジンとシャーシの固定用ガイドとして虫ピンを取り付けました
ウインドウパーツ加工
ボディのショート化によってウインドウパーツも短くしていくので、Bピラーからカットして長さを調整します。
仮組み
一通りパーツの加工が終了したので仮組みしてます。
フロントバンパーはほぼ地面に着いてしまうぐらい落ちました。
ちなみにリアはエアクリーナーでボディを支えています。^^
仕上げ塗装
見えないところですがガンダムマーカーのシルバーで塗りました。
コンプレッサーやヘッドカバーはピカピカしてたほうが雰囲気が出ますが、ボディもつや消しトップコート仕上げにする予定なので、エンジンもつや消しにしました。
シャーシはガンダムマーカーのシャアレッド、オイルパンはガンダムグレーで塗りました。
ボディはタミヤのファインサーフェイサー(ライトグレイ)、いわゆるサフ仕上げでいきます。
窓枠を塗っていたらはみ出してしまいましたので、フロント部分までブラックで塗ってしまいました。
ちょっとアメコミ・ヒーローのマスクみたいで結果オーライかなと。
デカール貼り
内装パーツにはミッション接続部とタイヤハウス、再度シェル部分にガンダムデカールを貼りました。
フレームにはフロントタイヤ後方にワンポイントだけ貼りました。
ボディにはドアに凡用コーションデカール、サイドパネル下には自作デカール、ルーフ後方にはガンダムデカールを貼りました。
組立作業
次に内装パーツを取り付けました。
小型の燃料タンクもいい感じです。
後はボディを被せたら完成です。
Tomica Kustom NISSAN CARAVAN feat.hotwheels
フロントからはベタベタの車高以外ごくごく普通のキャラバンです。(これだけ低かったら普通ではないですが…)
ずっと固定方法を模索していましたが、結局はエアクリーナーが支えることに...^^;
今回はボディがなくても成立しそうなほどカタチがまとまったかなと自己満足しております。
今回の見せ所の一つ、RR(リアエンジンリア駆動)レイアウトのV8エンジン。
学ぶは真似ること
今回このキャラバンを製作するにあたり、モデルとなるそんな作品がありました。
ホットウィール系カスタムではご存知!Double Loserさんのproject K2。
私レベルがリスペクトだとかインスパイアとかおこがましくてとても言えませんが、あの小さなKOOL KOMBIにFLAT6を積むなんて素敵すぎます。
ちょうどリサイクルショップで見かけたキャラバンを眺めていると、ショート化したらKOOL KOMBIぽくなるし、幸いV8エンジンは以前からストックしていたので、これは自分でも作ってみたいなと思いました。
学ぶは真似ることとはいえ、悪く言えばネタパクリであり一言もなく公開するのは後ろめたさもありましたが、先日Instagramで先行公開した際にコメントを頂き、事後報告ながら快く了承を得たというか...^_^;
とにかく感謝というかホッとしたというお話でした。(¯―¯٥)
「学ぶは真似ること」とはいえ、真似させていただく方のアイデアや手法に敬意を払いながらカスタムすることを改めて感じました。
以上、日産キャラバンをショート化してリアにV8エンジンを搭載したドラッグレース仕様でした。