今日もまた少し肌寒い感じの冷たい風が吹いていて、あまり気温は上がらないけど、日差しは確かに春めいていて、そんなに寒さを感じなかった一日。
だけどあたしの心の中は猛烈な暴風雨なのか台風なのか分からない程の嵐にずっと襲われて。
一昨日から体調をまた落とした千夏ちゃんの様子を見てると、もう残された時間は少ないかもしれない…という自分の経験から来る嫌な勘にずっと苛まれ、昨日も一昨日もひたすら調べ物をしたり悩み続けながら過ごしてて。
天音くんを喪って、まだまだ血の噴き出るような静かな瞬間をまた迎えることが出来る自信は無いから、検査しても原因が見えてこない千夏ちゃんの調子がどんどん落ちて行くのをもうこれ以上見ているのが辛くって。
血液検査で分かっているのは、補液してるのに脱水が進み続けてるから貧血の数値は見えないけれど、血液の状態が下降の一途を辿ってることと、内臓機能の数値にエラーは出ていないこと。
だけど内臓以外の数値は、天音くんが旅立つ少し前、一気に悪化した時と同じ程までに悪くなっていた。
そして目の前の千夏ちゃんの状態からは、確実にお口の中に問題があるという事実。
血栓の治療を始めたあと、ステロイドも使うようになったら、一気に口臭が強くなり、お口を開けると叫ぶようになって、昨夜は鳴くことすらも難しくなっていて。
ならば。
もしかして。
まだ内臓が機能しているのならば、抜歯することでもしかしたら千夏ちゃんを引き止められるのでは…という気持ちに取り憑かれ、ひたすらネットで情報を漁り、自分の気持ちを後押ししてくれるような事例なんかを探し続けてた。
どこを探してもそんな情報は見つからず、あとはのるかそるかの賭けをするかを決めるだけ。
ほぼ計測不可能な程に下がってる血小板のことなどを考えると、今の千夏ちゃんに麻酔をかけて抜歯をするのはもちろん危険すぎる。
だけどもしかしたら…という万に一つの可能性に賭けるか、それともそれはあたしのエゴなのか。
なにをしててもずっと堂々巡りを続ける中で、悩んで泣いて必死に考えてもどうしても千夏ちゃんを諦めることが出来なかった。
頭が割れそうな程に悩んで今朝結論を出し、手術をしようと決めたけど、術中に亡くなる可能性だってある訳だから、怖くて仕方なかったけれど、先生たちに無理を頼み、夜の手術を緊急でお願いすることに。
そして夕方事前処置で連れて行った病院ですらも、自分自身がまだ揺れていた。
家を出る前も病院に向かう時も、祈ることしか出来なかったけど、絶対一緒に帰ろうね。と言い聞かせ続けた千夏ちゃんは、
もちろん予断は許さないけど、一緒に帰ってきてくれました。
鎮静をかけて意識が遠のく千夏ちゃんの手足を握り、待ってるよ。と言い聞かせ、手術室の外からずっと覗いてたけど、気管への挿管ですらもえづいてしまい胃液の逆流を抑えきれず、とても大変そうで見てるのがホントに苦しくて。
それでも短期決戦!と先生が手術室に入る前に言ってくれて、真剣勝負で少しでも早く!と必死に対処してくれている先生たちに、心の底から感謝して。
今朝先生に抜歯をしたいと伝えた時、勿論大反対されていた。
無理だよ。もたないよ。
そう言った先生たちを説き伏せて、本当に無理を言い続けてた。
けれどやるとなったらやるから。信じるしかないよね。と言いながら手術室に入った先生たちに感謝しかない。
五分五分どころか八割以上は難しいだろうと思ってた。
だけど千夏ちゃんはまずは今を乗り越えてきてくれた。
おかえり。
痛いよね…でも乗り越えよう。
かーちゃんずっと側にいるからね。
はくたかくんを連れて診察に来たたこちゃんが、何枚も何枚も写真を撮ってくれた。
めっちゃぶさいくに泣いてるあたしを撮らずにいてくれたのは嬉しいやw。
もう心臓も頭も痛すぎてたまらなかったけど、寿命が縮まるぐらいならその分を千夏ちゃんにあげるから。とずうっと思ってた。
怖かった…泣。
でも帰ってきてくれたんだから、あとはひたすら粘って粘って千夏ちゃんに頑張ってもらえるように、鬼のように甘やかしてあげなくちゃ。
おかえり、千夏ちゃん。
一緒に帰ろうね。
千夏ちゃんの事前処置をする前に、今朝飯舘村でガリガリに痩せて出てきてくれた電波塔の餌場に居着いてた三毛さんを、今日給餌に入ってたチーム銀次の豆かーさんたちが保護してくれて、病院まで連れてきてもらってて。
昨年末までは給餌に行くと大抵出てきてくれてた三毛猫さん。
このところhibiさんも他のボランティアさんも誰のブログでも姿が見られず、先週jupiterさんが立ち寄ったらばガリガリに痩せて出てきてくれた。と聞いていたから、この子の保護も目的で飯館に行くつもりをしてた。
体重は1.9kgしかなくて、エイズ陽性の推定6~8歳のおんなのこ。
右の骨盤にも亀裂が入ってた。
これで腰に力が入らずに、給餌台にジャンプ出来なかったんだね。
但しズレてはいないから自然治癒するであろうと思われるので、手術はせずに治癒を待つことにして。
他にも恐らく神経が麻痺して尻尾を動かせなくなっていたのか、尻尾の先が壊死して骨が見えている状態だったけど、壊死は止まっているので、体重が乗ってきてから手術して少し断尾することになりそうです。
お腹はマンソンと壺型吸虫が大量に。
レントゲンを見たら腸内に砂利らしきものも散見されてて泣きそうになった。
落ちたフードを一粒でも食べようとしていたんだね。
間に合って良かった…。
出てきてくれて良かった…。
間に合ったからには絶対復活するんだよ。
今日からあなたはかのこちゃん。
そんな可愛い名前に決めたから、元のふくふくな姿に戻れるように、かーちゃん一緒に頑張るからさ。
一緒に頑張ろうね。
長くなっちゃったからもう一匹やってきた猫さんの紹介は明日にまた。
悩みすぎて泣きすぎて、頭がまだ割れそうに痛いけど、あたしなんかより千夏ちゃんの方がずっとずうっと痛みと戦ってるし、三毛猫さんだって死に物狂いで生き延びてくれた。
あたしがへこたれてる場合じゃないね。
もっともっと頑張れあたし。
まだまだ出来ることあんだろが。
そんなことを思いながら、キャリアっこ部屋の暗い床に座り込み、千夏ちゃんの様子をチェックしながらみんにゃさんといちゃこらしていたら、
遅くなってしまった夜のお世話をしてても、頭が身体に追いつかず、何かを取りに行くと別の何かを忘れたりして、思うようにお世話は捗らないし、甘えたい子たちを振り切らなきゃならないのが苦しくて、泣きべそかきながらお世話をしてたけど、とにかく今は千夏ちゃんに復活してもらって、またいつもの日々を続けられるようにするために、
明日も頑張ろう。