平凡な人材を優秀な人材に育てるには
『どうすれば平凡な人材を優秀な人材に育てられますか?』
これは、どうすれば儲かりますか、どうすれば集客できますか、の次によくされる質問です。
何をもって優秀な人材とするのか、その定義にもよりますから、簡単に答えられるものではありません。
しかし大切なことは、本人に変わりたいという強い意志(何かをしよう、したいという気持ち)と、今のままではダメだという自覚がなければならない、ということです。
水を飲みたくない馬に水を飲ますことはできません。【意志】
相手のコップが満タンであれば、新しい水(知識)を注いでもこぼれるだけです。【自覚】
そこで、優先な人材とはどんなイメージなのかと訊けば、
『黙っていても働き、いい仕事をすることでしょうか?』
多くの方に勘違いがあるようですが、黙っていても働くような人材を育てることなどできません。
黙っていても働く人材は、最初からそのような資質を持っているのです。
ただし、黙っていても働く人材を、黙っていたら働かない人材に変えることはできます。
これは多くの企業が持っている仕組みの典型ではないでしょうか(笑)。
つまり、黙ってよく働く人材は教育の問題ではなく、採用の問題です。
しかし社内に優先な人材が育っていなければ、優秀な人材が来てくれないという流れがあることも事実でしょう。
また、いかにモチベーションを引き上げる施策をとっても、そこには限界があります。
次に、いい仕事の定義とは何でしょうか?
『将来を見据えたような革新的な仕事と、やはり高い成績でしょうか?』
誰も将来を見通すなどできません。
それに革新的な仕事と言いますが、新しいチャレンジは失敗の方が多く、企業の理解がなければできません。
仮にわずかばかり先見の明を持つ人材がいても、今の成績を優先する平凡な人材により潰されるのがおちです。
人を育てることもできないのに、どうして教育が必要なのでしょうか?
ブリタニカの事典には、人材育成について次のような内容の記述があります。
長期的視野に立って現実に企業に貢献できる人材を育成すること。
単に教育,訓練といった狭義の活動ではなく,主体性,自立性をもった人間としての一般的能力の向上をはかることに重点をおき,企業の業績向上と従業員の個人的能力の発揮との統合を目指す。
この記述から分かるのは、人材育成は長期的なものであり、企業に貢献できることを目標にしている、ということになります。
逆に表現すれば、短期的な人材育成では企業に貢献できる人材はつくれない、ということです。
ということは、人材育成をしていない企業は、会社を支える人材が不足し、淘汰される可能性が高くなる、ということになるでしょう。
しかし現実は、短期的な教育すら満足にできていません。
これでは、これからの激変期に生き残れなくて当然です。
教育とは、自分たちにとって都合の良い人材に変えるものではありません。
一人ひとりが自分の力を発揮し、幸せになる(幸せの多様性)ために教え、育てるものです。
それにより企業も発展し、未来社会が豊かになるようにと、願われたものが教育の本質ではないでしょうか。
より良い社会であれば、さらに企業も成長できるからです。
また、社員が幸せであれば業務も活性化し、豊かな人材による環境変化への対応も期待できます。
つまり企業にとって教育は義務というだけではなく、必要不可欠ということになります。
教育によって企業業績が回復したり、業績が好調になることは事実です。
そのために必要なものは沢山ありますが、特に重要なものを3つあげてみます。
①間違いを繰り返さない(学ぶ)ことを教える
もちろん、5SやPDCA、報連相やマナーなどの教育は必要です。
しかし『間違いを繰り返さない』ことは、企業業績にとっての自律神経(健康を保つ機能)となります。
答えを教えることは簡単ですが、それは相手の気づきを奪うことにもなります。
また、効率を優先して答えばかり教えていると、自分で考えない(自主性の無い)人材が大量生産されかねません。
これでは業績も低迷しますし、環境変化に対応できません。
自ら考える(自律した)人材をつくるのが教育です。
学ぶというと、知識を得るような見方になりますが、そうではありません。
学ぶは、考えることとアウトプットです。
②人格を磨くことの意味を教える
個人としての人間性という意味になりますが、起きる出来事に対する態度です。
これは企業の活性化につながるもので、筋力(逆境力:レジリエンス)の働きをします。
収益の為には手段を選ばず、違法性のあるやり方に手を染めてしまい、企業の存続に関わる大問題に発展することが起こるのは、人としてのあり方です。
また、社会から尊敬されないばかりか、
そのあり方が社会から批判され、衰退することにつながるのは、例をあげるまでもありません。
③コミュニケーションをお教える
言葉にすれば、傾聴・伝達ということになりますが、業績と直結しています。
これは企業にとって血液のようなもので、組織の風土や文化に強い影響を与えます。
コミュニケーションと聞くと、上手く話すことだと勘違いされている方が多いのではないでしょうか。
また、経営者の中には人の話を聴くということに対して、著しく低い価値観を持たれている方がいらっしゃいます。
これは業績が伸びず、停滞が続く企業の特色だといえます。
組織は価値観の違う人間の集まりであり、その隙間を埋めて決められた方向を目指す為に絶対必要なものがコミュニケーションです。
まだまだ沢山ありますが、業績に直結しながらも、放置されやすい3つをあげてみました。
マーケティングや企業戦略などをいくら学んでも、組織の運営ができなければ成果を望めません。
組織はテクニックで動かせるものではなく、人間力により動かされるものです。
仕事への姿勢、成長への執着、他人への尊重、これらの基礎体力があって、
マーケティングや企業戦略による実践を繰り返し、初めて成果が期待できます。
人材においては、できないのではなく、やらないという方がほとんどです。
なぜやらないのか?
変わりたくないからです。
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