髪の毛ソーラーパネルを生むような柔軟な発想は日本から出たか? | cova nekosukiの世相言いたい放題。

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ネパールは、慢性電力不足です。


 対処するために、計画的な停電さえある。


なんと、ネパールに髪の毛でソーラーパネル発電しようという若者たちがいます。


発明したのは、トリニティー・インターナショナル・カレッジに通う学生たちが結成したグループ「サイエンティック・ギルド」です。


中心になったミラン・カルキは、出身地ディクティル村も、電気がなく勉強するのもろうそくの明かりのみで苦労したといいます。


 彼の育った村は、電気がないだけでなく、子ども達は大事な働き手であるために進学さえ思うようにできない。


ミラン・カルキは、子どものときから電力不足解決のために勉強しただけでなく、実験も繰り返していました。


両親は、そんな彼を腎臓を売ってでも進学させたいと頑張っていました。


ミラン・カルキたちは、黒髪に多く含まれるメラニン色素の感光性に目をつけ、美容院の協力を得て作ったパネルで、LED電球を灯しました。


トリニティインターナショナルカレッジの若者たちの髪の毛ソーラーパネルがまだ、LEDくらいしかつかないとしても、省電力型照明はこれから主流となりえます。


 まだまだ、地味な研究だが、さまざまな素材に可能性があると感じ、注目したい。


髪の主成分ケラチンは、弾力性があり水分を含む繊維状の細長いタンパク質です。


ケラチンは水分を含み、タンパク質は炭素を中心とした高分子化合物、メラニン色素の感光性とあわせば、確かに黒髪はソーラーパネルの材料になりえます。


 ここに注目するあたり、やはり国情の差。


ネパールの若者たちは、黒髪100本を酸化銅で抑え23ボルトの出力を得ました。


酸化銅を、通電だけでなく、増幅を狙って髪の毛を押さえる素材に使いました。


発電のためつながったのは、酸化銅表面の酸化物半導体、髪の主成分である水分を含むケラチンはタンパク質は炭素を中心とした高分子化合物、感光性の高いメラニン色素です。


 これを結線しただけで、光発電をしようとしたのはすごい。


しかも、絶縁と、光の透過性確保を狙って、装置の取り付け台にプラスチックの板を用いました。


 通常であれば、シリコンを台にするところ。


発電量を増やすためなら、固定観念にはとらわれないし、こだわらないからできました。


彼ら自身の予算のなさもあるだろうが、多くの家屋に普及させるには何よりも、軽量で安価でないといけないです。


 おかれた条件下の制約を、柔軟な発想で乗り越えようとしたからこそ、おもしろい発明ができる。


知識を、新しい着眼と発想のために使える人材こそ、育て、発掘していかないとこれからの時代、市場の開拓ができないかもしれないです。


それには、ゼネラリスト的人材より、こだわりのあるスペシャリスト的人材を、育てたほうが良いです。


 もちろん、こだわりを貫くために、広い知識と視野は、必要。


広い知識と視野が必要なことと、ゼネラリストであることは別です。


 ただ、広い視野と知識があると、万が一のときつぶしが利きやすいってのはある。


専門のためとはいえ、深く知ってる知識も多いですし。