ライブやってね。 | 続・我が逃走

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不完全密室殺人/JONNY/パイプカツトマミヰズでベースギターを担当する舟橋孝裕のブログです。

JONNYで「やったぜ!ノム杯」に出演してきた。

ライブ前、著しい体調不良に襲われる。サンセットストリップで良かった、と広い控え室のソファに横になるものの、色々な雑念が頭の中に湧いては消えたりして全然休む事に集中出来ない。何か頭の中、意識がワシャワシャする感じというか。そういう時に限って変に意識が鋭敏だから困るんだな。


しかしその気持ち悪い感覚も一度ステージに立てば霧散した。

あとはもう満員のお客さんを前に全力で演奏した。昨夜のノム杯は物凄いお客さんの入りで、サンセットストリップが満員、それってつまりフロアの熱気が物凄い事を意味する。酸素が薄いのが実感出来る。

ステージ上もきっとこれは大変な事になってるんだろうなあと思っていたのだけども、実際転換でステージ脇からステージに上がった瞬間にビックリした。控え室とステージ上、扉を境に完全に空気が違うのだ。ステージ上と比べたら煙草の煙が充満した控え室の空気でさえも、清清しいものに感じる。あまりにもあんまりな事態に笑みがこみ上げてきた。僕にとってライブハウスはこういう場所であって欲しい(お客さんは快適に楽しんで頂けたら、とは思うのですが。昨夜あの満員の状況で最後まで残って頂い方、有難うございました)。

常に出演者に限界を問うてくるような、そういう場所、そういう瞬間が存在する場所であって欲しい。軟弱なバンドマンにならないために。肉体は衰えようともそれを上回る精神力を養うために。

バンドマンなんてサイヤ人と同じだ。死に近づけば近づく程、次闘う時は強くなる。精神的にも肉体的にも、だ。


それでいったら昨夜のライブ演奏は確実に僕の血肉となっただろう。物凄い量の発汗、そして演奏後の立ちくらみ。しかし良いライブをしたのではないだろうかという達成感、アンコールも含め無事にやりきったという達成感もそこには確かに存在した。左腕骨折以来5キロ体重が増し、だらしなく太ってしまったけれども気迫だけは骨折前と変わらないつもりだ。


イベント終了後、主催者の野村さんとお話する。愛すべきイベンターである。次回で10回目を迎えるノム杯だが、イベントを10回もやっていくというのは並大抵ではない。バンドが主催してイベントを挙行するにしても主催バンドは相当慌しく動き回らねばならないのだ、ならば単身イベントを主催する事がどれだけ大変か。

残念ながらレコーディングに向かわねばならなかったので打ち上げには参加出来ず。良い一日、良いイベントだったという満足を胸に機材満載の吉田君車に乗り込んだ。