車いすでもラクラク安心な宿を目指してます！
遠藤直人（ @Naaot ）です。
今朝4時30頃、けたたましくなる携帯に起こされましたよね。
ひさしぶりの緊急地震速報。
「米沢で震度４、震源が福島県沖」と書いてあったのでどれだけ大きい地震なんだろうと焦りましたが、たいしたことなくてよかったです。
米沢は、実際は震度３でした。
震災の余震だそうで、３年たっても余震があるんですね。
なかなか地殻が落ち着きません。
さて、観光関係者のなかには、
「３年も経ったのに震災前に戻らない…。」
と嘆いている方がたまにいらっしゃいます。
時間が経てば、震災前に戻るのか？
私は、戻りっこないと思っています。
とりたててなにもせず、昨年と同じ仕事の仕方で、同じように過ごしていて震災前に戻るのは不可能じゃないでしょうか？
「震災前に戻らないんですよねぇ。」
という嘆きの声についつい思い出してしまうのが、コチラのグラフ。
震災前に戻らぬと嘆くのは、バブルを期待するがごとし
バブル期の株価のグラフです。
「バブルの頃はよかったなぁ。」
ごくごくまれに、そういう方に出会います。
そういう方でも、その時代に戻るとは思っていないでしょう。
だって、バブルは崩壊して、新しい時代になったのですから。
待っていればバブル期が再びやってくると思っている人はいないでしょう。
極端な話をすれば、武士の子孫が
「江戸時代は、武士がチカラを持っていてよかったなぁ。」
と嘆いているようなもの…。
嘆いたところでどうにもなりません。
待っていても何も起こりません。
ということで、
「震災前に戻らない…」
と嘆いても何も起こらないし、戻りっこない。
それに同調して
「そうだよなー、戻んないよねー。」
なんていっても、何も始まらない。
本当に戻りたいなら、今までとは違うやり方、考え方で取り組まないと絶対に無理だと思います。
特に、東北は。
オモテだった風評被害は少ないとはいえ、実際は「東北にはしばらく行かないぞ」と思っている方はきっといるわけで…その方々を元に戻すのは不可能だと思います。
一番のご苦労は福島のみなさんで比べものにならないと思いますが、東北全体がそう見られているような感じです。
これはこれで、仕方ないというしかないです。
バブル崩壊みたいなもんで、割り切ったほうがいい。
戻らないお客様に嘆くより、ちゃんと見てくださるお客様と出会う。
「震災前に戻りっこない」
なんていうと、
「ネガティブですねー」
といわれそうですが、
「戻る」ではなく、震災後を「作る」意識が大事だなと
最近つくづく思います。
正解がなにかは、わかりませんが、
「時間が経てば戻る」というのは、不正解ですよね。
だから、いろいろやってみなないとね。
「いろいろやってみよ！＾＾」
