潮来花嫁さんは舟で行く・前川十二橋めぐり | 西村治彦の日記

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 潮来花嫁さんは舟で行く・前川十二橋めぐり

 暑い時は 水が恋しいです。海、湖、川。今回は川に行ってみましょう。茨城県潮来市は水の都です。縦横に川が流れていて、その川は、更に大きな川に流れ出ます。大きな川は湖に繋がっています。霞ヶ浦や北浦です。その他 もう少し小さな池や湖に繋がっています。人々が住む土地は、洲と呼ばれ、川や池、湖で分断されています。

近年でさえ、橋が縦横に掛けられて、どこにでも車で行けるようになりました。しかし 道を良く知っているか、性能のよいナビを利用して、洲の先まで行くしかありません。


 今から 80年ほど前に娘さんたちは、お嫁に行くには、舟で嫁いだのだそうです。舟に米俵を積んで、花嫁道具を積んで、隣の洲にいる「治ちゃん」に嫁いで行ったのです。


 前回、私が この「潮来十二橋めぐり」をした時に、女船頭さんが 話してくれました。その女船頭さんは、「我々より一昔前の嫁入りは、舟で行ったのですよ」と。「車が通れる道路がなかった!それで、縦横に走る水路を利用して、嫁入りばかりか、何でも舟で運んだのよ!」と。


 水路に面した人家には、庭から水路に階段が着いておりました。この階段から物資を荷揚げし、人も この石段から乗り降りしたのだそうです。


 そんな、当時を偲ぶ「潮来十二橋めぐり」の看板を、潮来に行くと、川べりにあちこちに見ることが出来ます。

 今回 私は 「前川あやめ園」がある「前川」で、「潮来十二橋めぐり」の舟に乗りました。


 風を切って、川を気持ちよく走る舟に乗って、爽快でした。涼しかったです。

今回も同行の黒子さんも「涼しい!気持ち良い!」と夏ならではの、「潮来十二橋めぐり」の夏休みです。



 前川と常陸利根川の交点に大きな水門があります。この水門の袂から、我々は、「前川十二橋めぐり」の舟に乗りました。


 約1時間、我々は 前川を遡り、当時の花嫁さんと同じ水路を巡りました。

楽しかったです。涼しかったです。80年前の体験です。


 当然 花婿も 舟に乗って、花嫁宅を訪れたのでしょう。

二人のデートも舟で出掛けたのでしょうか。

そうですね。それしか手段がなかったでしょう。


 舟の中で、口付け(キス)もしたのでしょうか。そうですね。


 それしか手段がなかったのですから。新婚旅行も 舟で出掛けたのでしょうか。

そうですね。それしか手段がなかったのですから。

赤ちゃんも、舟の中で・・・・? そうですね。私は 以前 潮来の昔娘であった女性に聞いたことがあります。


 イエス! 「舟の中は痛いので、ちゃんと布団を敷いて、・・・・・」と申しておりました。生まれた赤ちゃんは、「舟子」とか「舟男」とか名付けたのでしょうか。


 移動方法が、舟しかなければ、舟の中は、何でも利用出来ます。デートも舟で行って、お嫁に舟で行って、新婚旅行も舟で行って、赤ちゃんも舟で作って、まあ、懐かしい古き良き時代であっと思いましました。

「前川十二橋めぐり」をして、とても さっぱりした気持になりました。


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