ブログネタ:どんな子どもだった? 参加中


やさぐれぱんだJJですパンダ

高校生の時に 宿題で 
自分がどんな子どもだったかを親に聞いてレポートする
というのが出たことがあります。

ママに聞くところによると

そうねぇ・・・
おとなしくて手のかからない子だったわね
本ばっかり読んでたわ。

えぇーーー!?

自分では結構おてんばしてたこともあったように感じてたんだけど、
うちのいい加減な母親の目には入っていなかったらしい。

でも、よく本を読んでたのはホント。
毎月届く 絵本が楽しみだった幼稚園時代。
小学校に入ってからは、親も買ってくれていたけど、
それでも足りなくて 図書館にも通ってた。


でも、初めて本を読んで とまらなく夢中になったのがこの本
「太陽の子」

アップ当時の表紙とは絵が変わってるけど。

多分小学校3、4年生のときだと思う。
結構分厚い本だったので、最後まで読めるかなぁ・・
なんて思っていたのに、ママにまだよんでるの?!
って言われちゃうくらい読み続けた。

ストーリーは
ふうちゃんは、神戸生まれの女の子。おとうさんとおかあさんは沖縄出身で、
神戸の下町で琉球料理の店「てだのふあ・おきなわ亭」を営んでいる。
やさしい常連さんたちに囲まれて明るく育ったふうちゃんだが、六年生になった頃、
おとうさんが心の病気で苦しむようになる。おとうさんの病気の原因は何なのか?
ふうちゃんは、「沖縄と戦争」にその鍵があることに気づきはじめる…。
戦争は本当に終わっているのだろうか。なぜおとうさんの心の中でだけ戦争は続くのか?
今、日本人が本当に知らなくてはならないことがここにある。

明るさと悲しみと優しさにあふれる本だった。
当時は全部ちゃんと理解できていたとは思わない。
けれど、子供心に衝撃を受け 何か 私の知らない世界が
日本にはあるのだ と感じていた。


そして、私がこの本を気に入ったのを知って親が買ってきてくれたのが
兎の眼 (角川文庫)/灰谷 健次郎
新卒の教師・小谷芙美先生が受け持ったのは、学校で一言も口をきかない一年生の鉄三。
心を開かない鉄三に打ちのめされる小谷先生だが、周囲とのふれ合いの中で次第に
彼の豊かな可能性に気付いていく。

この本は、もっとわからなかったように思う。
けど、大人になってから読んだら もう一度 衝撃を受けた。

本を読むのが大好き。

この楽しみに目覚めさせてくれた 偉大な作家 灰谷 健次郎さん
灰谷さんは作家さん といっていいのか・・
もともとは小学校教師で、退職後は放浪の旅、島への移住
その後作家生活にはいり、政治活動なども行っており、
彼の作品や発言には 賛否両論 があるけれども

あの時受けた感動は 本物。
多分 この2冊のおかげで私は
「趣味 読書」と堂々といえるくらい 本が好きになったのだと思う。
今もこの2冊は、実家に残してあります。
何回も読みすぎてボロボロだけど。
灰谷さんありがとう

私の一生の宝物「本を読む楽しみ」をくれて。

今更ですが、ご冥福をお祈りしております。