”しつけ”と”虐待” 〜イヤイヤ期〜 | 南仏マルセイユでマタニティライフ・・・と、その後。

南仏マルセイユでマタニティライフ・・・と、その後。

2012年12月初旬、ワーホリにて渡仏。
2013年、すぐに妊娠発覚で男の子を出産。
2016年、出会って12年目にして南仏男と結婚。
国際結婚、第2章がスタートです!!

急な妊娠からこのブログを書き始め、
子育てブログになるはずが
南仏マルセイユでアパルトマン購入や今更ながらの自分たちの結婚式の内容で最近は息子の話を全然しなくなってしまって、ふと気付いた時にはあれ?っという感じ。


っと、いう事で今回は息子ネタ。


今月でうちの息子、2歳10ヶ月になりました。


時々、
風邪を引いて寝込んでもすぐに回復し、あちこち動き回るので外傷の方が日々増える元気な息子。


2歳になってやっと「パパ」、「ママ」が理解できるようになったと同時にどうしても言葉が遅い息子にたまたま教えたベビーサインを急に吸収して日本語でのベビーサインだけは完璧に。

1歳前後で教えた際には全然興味が無くて私が教えるのを挫折したのに、なぜ?今頃!!?っと。

ただ、このベビーサインのおかげで日本の一時保育へ入園するまでは言葉は理解していても実際に声に出して言葉を発する事が出来なかった息子。


実家の両親や姪っ子の影響。
そして、いつも相談に乗ってくれる日本の友達の子供達との遊び、何より一時保育での日本の習慣や言葉中心のおかげで急に日本語が上達し出した頃にフランスへ戻ってきてしまいました。


本当、残念でならない。


でも、不思議なのが日本にいた際、周りは誰もフランス語を話さないのに急にフランス語を話す息子。

そして、フランスへ戻ってきてフランス語が中心の生活なのにも関わらず逆に日本語ばかり話す息子。


両国の言葉を忘れまいと?話す健気な息子の姿が可愛くてたまらなくなりました。


でも・・・。


まだ、日本語、フランス語の理解は出来ていないでカンシャクを起こしては怒り狂う息子。


自分のしたい事、自分がやりたい事を侵害された時の
「イヤ!」はどんなになだめても誰がなだめても絶対に譲らない。

お出かけの際、会場中に響く鳴き声。

もう、恥ずかしくて、恥ずかしくて、お出かけ恐怖症に陥った私たち家族。

実家の両親もギブアップでどうしようもない様な日々が続いた事も。


男の子のイヤイヤ期は大変だと聞いていたけど想像を絶する酷さ。


疲れ切ってくる精神状態で何度、
「もう、いらない。」っと思った事か・・・。


ちょうど、
日本滞在中に小学生の息子をしつけのため。っという思いで、森の中に置き去りにしてしまった父親が毎日メディアで放送され、結局無事に保護された。っていうニュースを見て、世間一般的な考えなら
「ありえない!無責任な親!!」っとバッシングを受ける内容。

生きて保護されなかったら殺人事件にでもなり兼ねない様な内容。

でも、その時の私には父親の気持ちが痛いほど理解できて、子育ての”しつけ”と”虐待”の間は当人同士にしか理解しあえないものだと感じました。

そして、この事件を「無責任な親!」っという意見の人は本当に子育てした事があるのか!?
本当に子育てに参加した事があるのだろうか?
本当に子育てに苦労した事があるのだろうか?っと、疑いたくなる様な気持ち。

怒ってはいけない。
手を挙げてはいけない。
優しくさとし、身守る。

分かっていても出来ない時がある。

自分が我慢すれば、我慢する程、
精神が病んでくるし、怒り過ぎれば子供の精神異常を招く事になる。

優しくさとしても暴れ狂う息子には私の声も他人の声も全然聞こえない。

終いには父から、
「あまりにも自我が強すぎて、専門の神社にお祓いに行った方がいいんじゃないのか!」

っと、誰もが通るイヤイヤ期を私たちには全然なかった。育てやすい子供だった。っと比較され、私は内心それは私も兄も親の都合で0歳児から入園できる私立の幼稚園に入園していたから、悪い部分は見ていないだけ。でしょ!っと父の言葉にもイライラした実家暮らし。

何度も息子を預かってくれた母から、
「幾つになっても親の思い通りになんて子供はならない。」っと、的を射た言葉に、

「確かに・・・(;´▽`A``」っと納得しながらも悩む子育て。

所構わずイヤイヤになっては強制退去の日々。

子供の気持ちを理解しよう、理解しよう。っと思ってもなかなか出来ない現実。

やっぱり、子育て向いてない。
子供嫌い。
っと自己嫌悪に陥り、子供の顔も声も聞きたく無い程の精神状態。

それでも、機嫌がいい時の満面の笑みや息子の優しさに触れ、頑張ろう!っと気持ちを立て直せるのも事実。

そんな中、
日本では親の教育がなってない。だから子供があばれるんだ!っとか、白い目で見られ、時に見て見ぬ振りをされる日本人と違って、フランスへ帰国する際のイヤイヤ爆発時の息子を心配して温かく見守り、時に公共の場は公共の場だとしかりつけてくれる多くの外国人を目の当たりにして、日本の助けが必要な時に誰も手を差し伸べてくれない。迷宮入りしてしまう様な環境や核家族化を実感しました。

ただ、そんな環境を打破しようとしている子育て支援をしている公共機関があるのも事実でそれを上手く活用して、親の負担を軽減してくれる制度がある事は素晴らしい事だと思いました。
でも、その際でもフランスと違うのはお金さえ払えば・・・っていう商売に絡む傾向が日本は多いなぁ〜っと感じてしまいましたが。

もちろん、無料で使える施設や子育て相談もあるけれど、フランス程ではない様な。

もっと、子育てしやすい環境に日本もなるといいなぁ〜っと思いました。

それから、小さい子供が日本滞在する際の保険のありがたみをしみじみ実感しました。

初っ端から結膜炎になったり、アレルギー性鼻炎から来るじんましんで身体中すごい事になってしまったり・・・。
毎週、病院通い。

私も病院通いで医療費伝票を処理するのが一苦労。

でも、フランスと違って何かあればすぐに診てもらえる医療環境はフランスよりも安心して暮らせる一つだと実感しました。




最近の息子の一部をご紹介。
子供の成長は本当に早いです。

↓↓↓


機嫌がいい時の息子は本当にエンジェル。
でも、機嫌を損ねると・・・デビルになる。