昨日治ったと思っていた風邪がまたぶり返してきている。昨日、大学で夜10時までミーティングをしたせいだろうか。確かに昨日の夜は寒かった。今日も、朝から気温が低かった。―そういえば、新潟中越地方では、今朝の気温が摂氏4度だったと聞いた。地震で休まる場所がないのに、その上、天候すら味方してくれないなんて、神を疑ってしまう。日本政府ができる限り迅速な処置を行うことを強く望む。ボランティアの方々には、本当に感謝したい。― 俺の風邪はいつまで長引くのか・・・。

 ところで、1960年代の香港を舞台にした二つの映画を観終えて、考えることが一つ増えた。ウォン・カーウァイ監督も言っているが、1997年の香港中国本土返還の際、中国は香港に50年間は変わらないことを約束した。監督は、そこから人間を見た。つまり、「50年間も変わらないことなど、この世にありえるのか」を人間を通して見ようとしたわけだ。一方で俺は、50年間も政治制度が本当に変わらないのかについて調べてみたくなった。香港の今後50年間の資本主義体制を保障する「一国二制度」、これが香港における「変わらない」という約束である。50年後、それが守られている可能性はどれくらいなのだろうか。もしくは、現時点でこの約束はどうなっているのだろうか。
 話を変えて、恋愛という視点から「変わらない」という約束を考えてみる。人は付き合う時、結婚する時に、「ずっと幸せにする」だとか、「君を変わらず愛し続ける」と言う。これも一種の「この先ずっと変わらない」という約束だ。そういった約束をするのに、離婚は普通に存在するし、別れなんて今では頻繁に起こっている。「変わらない」という約束、守られる可能性ってのは本当にどれくらいのものなんだろう。

 ・・・明日の朝、今の喉のカサカサ感はおさまっているだろうか。早く寝て、体を休めたいが、朝がこわい。「明日確実に治る」なんて約束してくれる薬でもないものか。