続きものです。昨日ブログからご覧いただければ、内容がご理解が早いかと
存じます。面倒な方は、このままでもざっくり読んでくださいまし・・
②
「さあ・・・皆さ~ん・・おはようございま~す。」
午前6時・・
大部屋病室入口の電気スイッチをパチッと付けて、ベティナースのお声で
一日が始まりました。
※ ベティナース(私担当看護師です。)お顔がベティにそっくりなので
私が秘かにお付けしました。 お写真使いたいけれど?著作権とやらでやめときます。
「さあ~・・・今日もいいお天気ですよ~。●さん、お加減いかがですか?
検温と血圧測らせてくださいね~ 昨日のトイレの数・・・」
「おはようございま~す。〇さん 昨日、お通じなかったけど、今日はどうですか?」
「おはようございま~す。◎さん ・・」
そして、最後は新座者の私の番です。
カーテンをすこ~し開けて、声を掛けてくれた。
「夏さん 初めての夜でしたけど、眠れたかな~?」
フレンドリーで、元気で、気配りも出来ていて、まさに、朝の人だ。
これより、3か月間、私は入院するのだけれど
ベティナースは、始終変わらぬ笑顔であった。
というより、この病院ナースが皆、笑顔でした。
その笑顔の仕掛人は存在した。
ナースの詰所の朝礼時の話が偶然にも聞こえてきた。
かなり、大きな声だ。
主任クラスの先輩ナースがこんなことを言っていた。
「皆さん、私達は、女優です。どんなときにも笑顔です。笑顔です!」と
そんな指導が、行き届いているのか?
? 女優? 女優は演技する人よね?
この先輩ナースさん、悪気はないが、使い方違う~かな?
確かに、言う事聞かない困った患者さん、居ます。
いちいち、かっとしていては、仕事にならぬ!
だから・・・女優か?
しかし、こんな風に偶然でも聞こえてしまう事もある・・・
詰所の言葉は、すでに舞台の上である。
私は舞台袖の近くのお席だったにすぎないから・・
いや?この先輩ナースは舞台せりふとして言っていたのかも・・・?
どうな風に言ったらいいかな~
私だったら・・
「患者様お一人おひとりのお気持ちに寄り添い、出来るだけ、ご満足いただけるように
一に安全を心掛け、笑顔で、看護師としての力を十分に発揮できるように今日も頑張って
参りましょう!」
こんなん、どうでしょう・・・?
人前で話す言葉は感動がなければ、人は動かない!
と。聞いたような~
さてさて・・
大部屋病棟人間模様でございました。
やや、1週間くらいは、一日のスケジュールをこなすのが精一杯で、他人様の事を
見ている余裕はない。
4人部屋の方々は、比較的、おとなしい方が2名。そして私。
約1名は、窓際のベットでしたが、このおばあちゃん、少し認知症のような・・・
ある晩、というか
毎晩・・・騒ぎ出す。 昼間寝てる~
ひとりで、ベットから降りてしまう。それで足元にマットがしいてあって、そこを踏むと
音楽が流れだすようになっていた。
音楽が流れると、ナースは、足音を気にしながら、バサバサ・・と入室してくる。
なだめて、諭して、何とか寝せようとする。
夜中の声は、他の3人の患者も耳を傾けてしまうので、目が冴えてしまったりもした。
共通の困ったものを抱えると、他の3人の患者は、団結するものである。
1つのグループが出来た。
そして、3人の共通の趣味は、折り紙だった。作業療法室で、折り紙はいくらでも
頂けるので、かなり、私は、折り紙に没頭する日々だった。
すると、他室から、折り紙を見せてほしいと人が集まり、折り紙グループが出来た。
これは結構、他の階まで広がった。するともっと上手な人が居て、
私もお邪魔するようになって親しくなり、退院後も時々会う仲間となった。
また、病棟廊下の両端(西と東)には、椅子が2,3脚置いてあり、たまり場のようになっていた。いつも決まった人の集まりだが、経験値が高くなると、お声がかかる。
ある日、
トイレから戻ってくると、西病棟の古株のおばちゃん(75才位)が声を掛けてくれた。
「たまには、こっちでお話ししませんか?」
断る理由のない私は、すんなりとメンバー入りとなった。
そのグループは、朝に始まり、夕に終わるという感じで、面倒見いいおばちゃん
がbossである。
流石にbossなので、病院内の事、Drの事、ナースの事、はたまた、掃除のおばちゃんまで
何でも知っていた。
リハビリの「神の手」の理学療法士さんが居て、その人に一度見てもらったらいいよと
アドバイスを受けた。どう、その人に見てもらえるのかと言うと、
今の若い理学療法士さんに「☆理学療法士先生に診てもらいたいと言えばいい」と
ちょっと、今見て下さっている理学療法士さん達に悪いかなと思ったが
言って見た。
「Tさん(boss)が、☆先生は、凄いって言ってましたけど、何がすごいの?」と
聞いたら、
理学療法士さん それこそ、忖度して・・
「そうなんです。私も☆先生の事は尊敬しています。そうですね。私から、☆先生に診て
もらえるように話してみますね。」
あれ・・・
あっけない展開で・・・・
診て頂けることとなりました。
グループからの情報がなければ、「神の手」にお会いすることもなかった。
うちのお父さんのような性格は、一人が好き、煩わしいから、
ひとりに始まり、一人に終わる。それも良し!
しかし、中途半端にかかわると意外な落とし穴があったりするものだ。
それもあのおばちゃんbossに睨まれてしまった人が居たんです。
続く・・・・
日曜日は、「神聖なる母の日」なので、この続きは後日UPで
宜しくお願いいたします。
※今日も拙い文章にも関わらず、最後まで読んでくださいまして
ありがとうございました。
どなた様も今日という日をお大切に!