映画『家庭日記』戦略的な愛情の必要性。 | 祭文太郎の映画は祭りだ!!

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清水宏監督の映画『家庭日記』(1938年)は、愛情にも時には戦略的な打算が必要なことを教えてくれる。
佐分利信さん演じる夫は経済的な理由もあっていまの妻と結婚している。そこに三宅邦子さん演じるかつての恋人があらわれる。
清水宏監督は、通俗的なメロドラマをきわめて大人の視点で描いている。
それは、友人夫婦を演じる上原謙さんと桑野通子さんの純粋な恋愛で結ばれている関係性に隠れた未成熟さへの容赦のない描き方にも通じる視点だ。
エゴイズムからくる打算ではなく妻との家庭を守る為に計算し行動していく夫を佐分利信さんは、しびれるほどクールに演じている。
そうした現実を踏まえた上で、やはり純粋な恋愛感情の大切さを提示する清水宏監督の大人の愛情の描き方は何度見ても感動させられる。




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