いつかの10冊(その1) | 日々の記録

日々の記録

日々の暮らしのこと、好きな家具や雑貨のこと、旅の思い出、大好きな北欧やイギリスのことなどを綴っています。

2012年春、長年住んでいた関東を離れて、沖縄で暮らしはじめました。



今まで、図書館でお借りした本のメモをブログに書いていたのですが、

中途半端に書いてアップしていないものがたまってしまったので

まとめてアップしますー だいたい1,2年位前に読んでた本。

あくまでも自分用のメモなので、本の紹介とか感想ではなく、

他の方が読んでもお役に立つ内容ではないのです、すみません。

(というか、時間が経ってから読むと、自分でも何を書いているのかわからないという、

メモにさえなっていない内容でびっくり・・・)




本 「劇的な人生こそ真実 私が逢った昭和の異才たち」  萩原朔美



森茉莉さんのお話が読みたくて手にとった本なのだけれど、

他の方のお話もとても面白かったです。

寺山修司さん以外は知らない方ばかりだったのですが;タイトルにあるようにまさに「異才」の方々。


それから東由多加さんのお話が何度か出てきたのが、おおおーと思った。

東さんは寺山さんの劇団にいらして、退団後東京キッドブラザーズを作られた、ということを

初めて知った。演出の東さんが突然退団することになり、萩原さんが演出を担当することに

なったのだそう。


最後に載っている著者の写真がかっこよすぎる・・・




    劇的な人生こそ真実―私が逢った昭和の異才たち/萩原 朔美
  
    





本 「食堂かたつむり」 小川 糸



随分前に話題になって、でもなんとなく読まずにいた本なのだけれど、

読んでみたらとってもよかったー


「誰かから教わったわけでもないのに、気がつくと私は、料理をはじめる前、いつもこの儀式を

するようになっていた。顔を近づけて鼻を寄せ、彼らの「声」に耳を傾けるのだ。

クンクンと匂いを嗅いで、それぞれの状態を確かめ、どう料理してほしいのか?を尋ねる。

そうすると、食材達が自ら、どう調理するのが一番ふさわしいのかを、語りかけてくれる。

もちろん気のせいかもしれないけれど、私には確かに、彼らの発するかすかな声が聞こえるのだ。

そして私は、心の中でひざまずき、料理の神様にお祈りした。

どうか、無事においしいカレーが作れますように。この食材達をがっかりさせたり傷つけたり

無駄にしたりすることなく、おいしいカレーとして成就させてあげられますように。

その祈りが、確かに料理の神様に届いたのを感じ取ると、私はゆっくり目を開けて、

料理の世界に没頭するのだった」(P71)



     食堂かたつむり/小川 糸

   
     



本 「クニエダヤスエのすてきなひとり暮らし」     



クニエダさんの本は今まで何冊か読んできたけど、

こんなふうにご主人のお話が沢山出てきたのははじめてかも。

すごく素敵な方だったんだなぁというのた伝わってきた。(ご主人はカメラマン)

なんてお洒落で素敵なご夫婦なんだろう。クニエダさんの人生というか半生?も

聞かせていただけたようなこの本、とてもよかったです。


整理のはなしで、「テーブルコーディネーターになったのは、自分たちの暮らしや食卓を

もっと豊かにしたかったから。家の中がきちんと片づいていないと、テーブルコーディネートは

もちろん、すてきな暮らしはできません」(P23)、というところに、そうですよね・・・やっぱり・・・

家の中をきちんとしないとね・・・と思いました;


「小さくてモダンな仏壇」のページがとても印象的。(P78)

写真も載っているのだけれど、とても素敵な仏壇なのです。

(朱塗りのものと、モニュメントのようなもの)

「大きくて立派な仏壇は、わが家にはとても置ききれませんし、また置く気もありません。

大事なのは、仏壇の大きさではなく、故人を思う気持ち。私らしいやり方で表現するしかありません」


まだ自分の家には仏壇はないけれど、将来置くことになると思うし、

その時は、部屋の雰囲気にあったものをおきたいな、となんとなく思っていた。

でも、仏壇に対してそうやって自分の趣向のようなものを反映させるのはどうなのだろう、

とちょっと後ろめたいような気持ちもあったのだけれど、このクニエダさんの言葉で

気持ちが楽になったというか、大きな仏壇を置くことが大事なのではなくて、気持ちが大事、

ということを改めて思った。(でも、故人を偲んで大きな立派な仏壇を置きたい、という気持ちも

やっぱりあるのかな・・・そのときになってみないとわからないな・・・)


「カフェオレという飲み物は、日本でもすっかりおなじみになりましたが、フランスでは朝の飲み物と

決まっています。パリのカフェでよくカフェオレを頼んでいる日本の方を見かけます。

午後のお茶ならまだいいのですが、夕食の後にカフェオレを飲むのは控えたほうがいいですね。

もちろん、こうした風習はフランスでのことなので、日本では何を飲んでもいいのですけれど」(P129)

というお話は、全然知らなかったので、そうだったのかぁ・・・とびっくり。





   クニエダヤスエのすてきなひとり暮らし―わたし時間の楽しみ方/クニエダ ヤスエ

     



本 「小暮写眞館」  宮部みゆき



よかったなぁ・・・好きだったとても。

700ページ以上ある長編小説で堪能しました。

(寝転んで読むには重すぎる本・・・腕がぷるぷるしちゃう)

最初は他の人に依頼された写真の話なんだけど

だんだんと花菱家の話になっていく。

風子が亡くなった時の話はすごく辛かった。

お母さんの気持ちとか。

花ちゃんはやさしいなー

テンコもコゲパンもヒロシも不動産屋の社長さんも・・・みんな優しい。

垣本さんも。

優しい人がたくさん出てくる小説はいいなー



人生にはね、こういうこともあるんだよ、という社長の言葉。

「あるとき、ある場所で」

「ある人に、自分にとってとても大切なことを知ってもらいたいと思う」

「どうしても知ってもらいたいと思う。けどね、それを知ってもらったら、もうそれまでのような

距離ではいられない、ということがあるんだよ」 (P700)



クモテツ(三雲高校鉄道愛好会)のヒロシの言葉。

「鉄道は、ありとあらゆるものを乗せることができる」

「でもな、そんな鉄道にも、たったひとつだけ、どうしても乗せられないものがあるんだ。

何だかわかるか?」

「答えは、駅だ」


「その人はさ」

「おまえのところで、何かいい景色を見たんだろう」

「停まって、パンダグラフを調整したのかもしれない。連結器を点検したのかもしれない。

車両を回って、忘れ物がないかチェックして、掃除をしたのかもしれない」

そンでさ

「また発車していったんだ」

鉄路は続いているからな。 (P706)



いつか小湊鉄道・飯給駅に行ってみたいな。

桜と菜の花の季節に。




     小暮写眞館 (書き下ろし100冊)/宮部 みゆき
   
     




本 「自然がくれた愛情ごはん かるべけいこの野菜料理」



表紙の写真がとーっても素敵・・・

この台所から生まれるお料理は絶対においしいだろうと思わせる

なんとも素敵な空間です。

ご自分たちの畑で育てたお野菜を、毎日丁寧にお料理されているかるべさん。

愛情たっぷりのそのお料理たちはどれも本当においしそう。

「五感をすべて使って、目分量で日々料理することが、

料理上手になるなによりの近道だと思っています」と仰るかるべさん。

本の中のレシピには細かい分量が記載されていません。

うんうん、そうだよね・・・と、なんだか新たな視点を発見した気分です。

本の中の素敵な写真の数々、撮影担当はご主人で写真家の野中元さん。

どのページからもご家族の愛情が伝わってくるあたたかな本でした。



     自然がくれた愛情ごはん―かるべけいこの野菜料理/かるべ けいこ
   
     



本 「まさかジープで来るとは」  せきしろ×又吉直樹



前作同様、堪能しました~

面白かった・・・ふふふ。



     まさかジープで来るとは/せきしろ

     




本 「暮らしのまんなかからはじめるインテリアvol.10」



素敵な方々の素敵な暮らし。

いいなー でもなんだか遠いなー


陶芸家の小谷田潤さん、いいなー

うつわ、手にとってみたい。


藤山明子さんの「ふじっこぱん」 → 

食べてみたいー

(藤山さん、オーガニックレストラン「月の庭」で働いた後独立されたそう)



    「暮らしのまんなか」からはじめるインテリア (VOL.10) (別冊天然生活―CHIKYU-M.../著者不明

    





本 「うかたま 2009 vol.16」



特集:村の粉もの


粉ものっておいしいよねー

毎日の食事はお米が基本だけれど(だいたい3食お米食べてる)、

時々無性に粉ものが食べたくなります。

美味しそうな粉ものがたくさん載ってる特集で楽しかったー

雑穀粉ランチのレシピも参考になりました。

(お菓子は相変わらず作れなくて、おいしそ~って見てるだけ)



     うかたま 2009年 10月号 [雑誌]/著者不明

     


本「Pen No285」



特集「専門店へ行こう。」


家に居ながら何でも変えてしまう時代だけれど、わざわざ足を運ぶ価値のあるお店がまだまだある。

その筆頭に上がる、その道ひと筋で店を構える「専門店」へ行こう、という内容。

(・・・と書いてありながらも、この特集で紹介されている商品がPenのウェブサイトで

買えたりしちゃうそうなのですが・笑)


↓ 行ってみたいなぁと思ったお店。


・「オンリーフリーペーパー」 → 

・「万華鏡専門店 カレイドスコープ昔館」 → 

(万華鏡って英語でカレイドスコープって言うのか~

自分で万華鏡を作れてしまう万華鏡教室も! →   )

・「地球儀専門店」 → 



    Pen (ペン) 2011年 3/1号 [雑誌]/著者不明
 
    




本 「日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す」  飯田哲也・田中優・筒井信隆・吉田文和



エコハウスの多くがシックハウスになっている。

エコハウスは、エアコンいらずの省エネ住宅を目指して断熱性を高めるが、、

一番安くて断熱効果が高い建築材であるベニヤ板やビニールクロスを大量に使う。

その結果シックハウスになる(P171)


「『環境にやさしい』というキャッチフレーズで電力会社が盛んに宣伝活動をしている

オール電化住宅は、じつは電気とガスを併行して使うよりも二酸化炭素の排出量が

増えることがわかっています。また、経済的にも決して節約にはなりません」


そして何より怖いのが・・・

「しかも、IHクッカーが出す桁違いの電磁波は、人体に悪影響を及ぼすことがわかっています。

WHO(世界保健機構)も電磁波に対する規制勧告を出しているのです。それなのに、

日本はその勧告をまったく無視し、対策を講じていません。」


「実のところ、オール電化は今後人口が減少していくなかで電力需要を下げないための、

電力会社によるガス需要の囲い込み運動なのだと思います。オール電化は地球温暖化を

進めてしまう仕組みであり、エコロジーに逆行する動きだと思います」(P176)


結局こういうことなのか、と今ならすごくよくわかる。




   日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す (新書y)/飯田 哲也