「佐川急便に行け！」

年中、白と青のボーダー　
半袖ポロシャツ

真冬に体から湯気が
上がってたのを見た事がある

口に伝票をくわえて
耳にボールペンをさし

短髪で　いかり肩の男が
台車を引いて飛んでくる

「佐川です！
　お荷物預かりに来ました！」

と　元気な声

父と母は　二人だけで

小さな小さな繊維問屋をやっていた

そんな　父のことを『社長！」と呼び

F社や　S社が　引き取ってくれない

段ボールの個口数や　時間帯でも

イヤな顔でせず　受け入れてくれる

父は　佐川急便のドライバーさんに
凄く好感を抱いていた

「エライ！根性ある！！」ってね

阪神タイガースが佐川急便に
身売りするんじゃないかといわれてた時期

大の虎党のなのに

「佐川なら大賛成！
　２軍でチンタラしてるヤツは

　　トラックに乗れ」

なんていっていた

中学、高校と　特に将来の目標もなく
学校を休みがち　の僕に対して　
（まあ思えばそのころから
　　調子が悪かったのだけれど）

社会を生き抜いていくには　
男として頼りないと感じでいたのか

よく　父は

「佐川急便に入れ！
　　鍛えてもらえ！」

　なんて　よく僕にいってた

子供の頃から　

そういたことはよくいわれていて

「武道を習え！」

「体操教室　水泳教室に行け！」

「運動部に入れ！」

「ボーイススカウトに入れ！」

「○○学園（全寮制の厳しい学校）に入れ！」

某ヨットスクールも
事件になる前は大賛成の人

男の子には　
あえて厳しい環境に
身を投じさせ鍛える　

ということが　良いと考えていたようだ

僕は　子供の頃から　
そういった体育会系な感じ

スパルタ教育　
管理教育のみたいなものは

まったくあわず　
むしろそういったのが馴染まないから

学校も休みがちなのだが・・・・

”わかってはもらえない”　
そんな気持ちを抱えて

そういった父親の方針に　
従おうざろうえなかったり

または反抗を繰り返していた

そんな　僕だったが　

一応の大学をを出、就職もし

それなりにやっていた　

父親「なんとか子育てを成功した」
と安心していたのだろが・・・・

製薬メーカーという　
固いイメージの仕事を
辞めた今の僕に

「心理カウンセラー？？　怪しい仕事だ」

と　いっている

”わかってはもらえない”　って

感じてしまう僕

でもさー　親父　

おっそろしい　ことに　

あの頃の

「佐川に入れ！鍛えてもらえ！」

という　思いは　叶っているんだよ

説明しても　わからんだろうけれど

僕の　師匠は

佐川急便出身の　心理カウンセラー

そう・・・かなり　
メンタル的に　スパルタです

管理は　ありません　自由放任ですけど

昨日のナイナイアンサーを
観て　そんな事を考えてました

いじめの経験のある人は

特に　グッと来たみたいですね


うつかなと思ったら
　心理カウンセラー　サトーマサトでした

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