むかし

家の裏は山と畑だった

祖母はヘビが出ると

ひとつきにして

身を守るすべを教えてくれた



畑には祖母の友達がよくきていて

しごとの合間に 

お茶を飲みにきていた



私と妹は それが楽しみだった




泥をまるめて 砂をかけておにぎりをつくったり

プリンのカップでケーキをつくったり

時には スープに🐜



毎回 たいしてかわらないおままごとを

祖母と祖母の友達は

おいしそうに 食べてくれた


石の梅干しをすっぱい と言い

大きな葉を 大きな口で食べてくれた


その一口 一言が キラキラしていた黄色い花








あれから数十年

あの頃と同じだなぁと思う黄色い花




リバティの移動ポットが出来上がり

写真を取りながら思った



私は 何度このシーンを繰り返しているのだろうかと


布をあわせ

タグをえらび

ミシンをかける

出来上がったポケットにおまけのティッシュをいれる瞬間

ふわっと ドキドキする気持ち黄色い花


何度も していることなのに

何度も ふわっとする


どんな人の所にお嫁にいくのだろう

その人は 何を入れて使ってくれるのだろう


出来上がってくれて ありがとう



思うのです黄色い花