絶対‥負けない。
絶対、元の世界に戻ってやる。



黒曜シリーズの第1弾です。
黒曜シリーズと言ったけれど、
六青さん曰くアヴァロニスシリーズだそうで。
でも私も担当さんと同じくこれは黒曜シリーズだ!と言いたいw
だって横文字覚えらんない。
なんて言うとこのシリーズに出てくる春夏のセリフのようだけど、
架空の国の名前なので余計に覚えらんないじゃん。
だから黒曜シリーズでいいんだと思うの。
何と言おうと黒曜シリーズですww

シリーズの第2、3弾目はこの本編の主人公秋人の親友春夏が主人公。
でも私はこの秋人の話の方が好きなんですよね。
キャラも春夏よりも断然秋人の方がいい。

六青 みつみ著「黒曜の災厄は愛を導く」

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黒曜の災厄は愛を導く [アヴァロニスシリーズ] (リンクスロマンス)/六青みつみ
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黒髪黒瞳で普通の見た目である高校生の鈴木秋人は、金髪碧眼で美少年な友人の苑宮春夏と学校へ行く途中、突然穴に落ちてしまった春夏を助けようとし―なんと二人一緒に、異世界・アヴァロニス王国にトリップしてしまう。どうやら秋人は、王国の神子として召還された春夏の巻き添えとなった形だが、こちらの世界では、黒髪黒瞳の外見は『災厄の導き手』と忌み嫌われ見つかると殺されてしまう存在だった。そんな事情から、唯一自分の存在を認めてくれた、王国で4人いる王候補の一人であるレンドルフに匿われていた秋人だったが、あるとき何者かに攫われ…。


以下は私の読書メーターの感想。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
異世界トリップは大好きだけど、言葉がいきなり通じていたり、
あまり苦労がなくという作品も少なくない。
もちろん、異世界に偶然来た、必然で来たという展開によっても違うので
一概にはそれがダメとは言えないんだけどね。
で、今回の主人公は現実の世界でも苦労してきたのに
異世界ではそれ以上のトンデモない目に遭ってしまうんだな。
その度に気絶してるのはさすが六青さんの受けちゃんですがw
トカゲを助けたことで自分の運命を勝ち取った主人公。
ただ春夏にはちょっとイラッとさせられたけど次の主人公なのね!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


異世界トリップものです!
しかも主人公の秋人は本来異世界から導かれた春夏のそばにいたため、
巻き添えをくって異世界へ落っこちちゃった不運な子なのです。
あくまでも巻き添えなので、秋人は異分子なのね。
だから、異世界で苦労する苦労する。
ほんと、これでもかってくらいに酷い目に遭い続けるんだよ〜!!

まず言葉が通じない。
これは致し方ないよね。
異世界と言わずこの世界だっていきなり言葉の通じないところへ置いてけぼりにされたら、
どうしたらいいのかわからなくなっちゃう。
黒髪・黒い瞳は災いをもたらすと人々から忌み嫌われる。
秋人は生粋の日本人なので黒髪黒い瞳。
なので回りからは冷たくされてしまう。
でも冷たくされるくらいならまだいいのだ。
災いの元凶なので殺されても仕方ないらしい。
ええええ!何もしてないのにそりゃないぜ!!!
ということで秋人はたまたま春夏と一緒にいたせいで、
異世界に落っこち、あまつさえ命まで狙われてしまうという
とんでもない目に遭ってしまうのだ。
春夏はもともと金髪・碧眼なので大丈夫だったのだけれど。

異世界へ来たのは異世界の神様が次の神子として選んだのが春夏だったからだ。
もちろんそんなこと知らない二人は最初に異世界へ落ちてきてしまったとき、
サバイバル同然に頑張っていたのよね。だって森の中だったし・・
秋人はとても思慮深い子なので、こういう時も慌てず騒がず、
状況分析をしようとする。
対して春夏は・・・イケメンなのは外見だけで、
中身はほんと、残念ちゃん!!!!
最初、読んだ時はこの春夏のあまりの浅慮と子供のような言動に
イライラが募ったもんです。
もちろん、彼にも彼なりの同情すべき点はたくさんあるんだけど、
それは次の金緑〜のお話の方で語られているので、
こっちではほんと、秋人が可哀想としか思えなかった。

まあ、とにかく六青さんの書く受けちゃんらしく
秋人は散々な目に遭うんです。これでもか!ってくらいに。
でもそれでも瀕死なところで何度も救われるのもまた六青さんの受けちゃんらしい。

言葉が通じないことで回りが何を言っているか全然わからないし、
(春夏は神子なので神子しか飲めない水を飲んだことで言葉が通じる)
春夏を引き離されてからは、心細いの一言に。
ただ、秋人を出会った時から気遣ってくれる唯一の人物がいる。
それがレンドルフ。
回りが黒髪黒い瞳ということで秋人を敵視していても彼をかばい、庇護するのだ。
言葉が通じなくても(通じないからこそ)、彼の本質がわかるのかも知れないね。
秋人はレンドルフをとっても信用するんだけど、
そこでもまた秋人を亡き者にしようとする人達によって秋人は連れ去られたり、
暴行を受けたりと散々な目に・・・・

でもね、私が秋人を気に入っている理由は何も可哀想だからじゃないの。
どんな状況に置かれても、そこから打開策を何とか見つけようと、
諦めず必死になっているところ。
だからこそレンドルフも秋人に惹かれたんだと思うんだよね!
私は秋人は自分自身でこの世界を変えたのだと思っている。
彼の本質にある優しさや諦めないところが結果彼を助けたのだと。
なので余計に春夏に苛立たしさがww

秋人が途中に出会う動物?にトカゲというかオオサンショウウオのような生物がいて、
それがまた真っ黒だったため人々からいじめられていたのね。
それを助けて一緒に旅をするようになるんだけど、
このクロと名付けたトカゲが後々重要なものになるとはそのとき秋人は全然思っていなかった。
だけど確かにこのクロを助けたのがターニングポイントになるんです。
他者に親切にするって大事よね。としみじみ。

もちろんレンドルフとの恋愛は簡単ではなかったけれど、
言葉が通じない二人が惹かれ合ったの恋は本物よね。
レンドルフの黒髪黒い瞳を持つ民を慈しむ気持ちもよくわかって、
ハピエンになってほっといたしました。
黒いものを忌み嫌っていたのは、今の神がこの黒い神によって抹殺されてしまうことを
わかって恐れていたからなんですよね。
この神の神とも思えぬ自分勝手さは頭にきちゃいます(というのも次回作に)。

ということで次は春夏編です!
私はあまり春夏には興味はないのだけど、
レンドルフ視点の話も同時収録されていたので・・・・・・(ただこれもワケありになってしまった)

春夏編に興味のない方はこの本作だけで十分楽しめるかと思いますww

H度ドキドキ(最後にちょこっとあるくらい)
ストーリー度満月満月満月満月三日月
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