泣いてくれて、ありがとう


初読み作家さんです。
そして私が帯の狐のイラストに心惹かれて
買った作品なのでした。
狐だけじゃなくて、
ワンコも3匹でてくるので
私のもふもふスキー心は
結構満足いたしました。
BLとしてはかなりLOVE薄めというか、
Hはありません。
LOVEはあるか・・・
あるけど動物愛に近いかも・・・??


谷 カオル著コミック「こわがりに狐矢」

こわがりに狐矢 (gateauコミックス)/一迅社
¥734 Amazon.co.jp
サラリーマンの阿瀬吾朗がビルの隙間で見つけたのは、怪我をした一匹の狐だった。手当てのために家へ連れ帰ると、たちまち人の姿に――!そればかりかキスを迫られ、人付き合いが苦手な吾朗は思わず突き飛ばしてしまう。けれど行くあても金もないという狐・ぎんを追い出せず一つ屋根の下、一緒に生活することになって…。


人間を騙して楽して生きようとする狐のぎんと
サラリーマンだけど人間が苦手でそのかわり動物愛が強い吾朗。
ぎんは人にパラサイトして生きているのよね。
ま、自分で餌をとるよりも
人間に化けられるぎんは人にごやっかいになっている方が
ラクチンなわけだ。
今回もターゲットにロックオン。
怪我した狐を装い、ターゲットである吾朗に保護してもらい、
まんまと吾朗の部屋へ。
そしてそのままぎんは人間の姿に・・・・
今までならば人間に化けたぎんは生き延びるため、
人間とアレコレしていたわけだけど、どうもこの吾朗が相手だと勝手が違う。
そもそも吾朗は人付き合いが苦手。
コミュ障なところがある。
でも動物ならば逆に平気…というかむしろ動物相手の方が自然に振る舞えるのだ。
だからぎんが人になって驚くのは当然なんだけど、
狐の姿の方が素敵だと狐のぎんを抱っこしてもふもふを堪能しちゃうんですね~。

吾朗の家には既に犬が3匹いる。
ワンコ達はみんな吾朗が大好きなので、
嘘の怪我で吾朗に取り入り家に居つこうとするぎんを快く思っていない。
何かと言うとぎんと3匹はケンカをしてしまう。
静かだった吾朗の周りが少しずつ賑やかになっていくんですよね。
だけどそんなある日吾朗が可愛がっていた3匹のうちの1匹で老犬のカムが倒れてしまい……


いや~、吾朗じゃないけど、私ももふもふを堪能させていただきました!
狐1匹と犬3匹だけでも動物率が高いのに、
吾朗が人嫌いといのもあってぎんが狐姿でいてくれるのが多くて、
ほんわかしたわ~。
何せ帯の狐が可愛かったので購入した作品だったし、
その狐がもふもふで、
吾朗がぎんに腹モフさせてくれ~って頼む気持ちがよくわかるわー!
私もやりたいもの。
しかも谷さんの描く狐が本当に柔らかそうで気持ち良さそうなの。
手足も可愛いしww

また、吾朗を騙すぎんとご主人に忠実なワンコ達とのバトル?も
良かったですね~。
何だかんだと結局仲良し的な感じもする。

こうして書くとエ口から無縁どころかBLからも遠く感じてしまうけど、
ラブはこれからってところでしょうかね。
ぎんはこれまで特定の誰かはいなかった。
人間に化けるのも生きていくため。
同種族とは争いがあったりと結局は一人でいることを選択したぎん。
そんなぎんのために涙を流す吾朗なの。
ぎんも人間は生きていくためのカモでしかなかったけれど、
吾朗と一緒に暮らしていくうちにその場所に居心地の良さを感じるように。

レーベル的にもあまりエ口を期待していたわけではないけど、
でももう少しラブ面を進めて欲しい感じかな。
これではただの同居人で終わってしまう。
せっかく吾朗とぎんが心を開いてきたので、
もったいない感じがしたかしら。


H度なし
ストーリー度満月満月満月半月
モフモフ度🐶🐶🐶🐶