罪は 僕ひとりのものだ



木下さんの新刊です!
もっとも新刊なのは秋編ですけどww
というわkで、
2巻いっぺんにレビューいたします!
(私のレビューがたまっているせいでもあるんだけど・・・σ(^_^;))

東京のとある小屋敷町。
月光坂と呼ばれる坂の一角に見事な庭木のお屋敷がある。
そこに住まうは主の幸哉とその息子で中学生の結人、
そして下宿人の小鳥遊の三人。
幸哉はのほほーんとしているようにみえてその実ビッチw
そのビッチ幸哉に翻弄されているのがクールなようでいて一途な小鳥遊。
小鳥遊が父親に惹かれていると知っているけど
小鳥遊への恋心が止められない結人。
とまあ、このお屋敷内で三角関係が繰り広げられております!
そして幸哉の背負う「罪」とは・・・?


木下 けい子著コミック「月光坂の花屋敷 春・秋」
月光坂の花屋敷春 (H&C Comics CRAFT SERIES 61)/大洋図書
¥700 Amazon.co.jp
東京のとあるお屋 敷町に二本の坂がある。ゆるやかに左にあがるのが日光坂。右にあがるのが月光坂といい、その月光坂の一角に見事な庭木の屋敷があり、ひとはその家を月光坂の花屋敷と呼ぶ。花に囲まれた屋敷で、時が動きだす──!書下ろしも収録!!

月光坂の花屋敷 秋 (H&C Comics CRAFT SERIES 71)/大洋図書
¥690 Amazon.co.jp
月光坂の花屋敷に暮らすのは、子どもがいながら男に抱かれるのを好む大人の男と、その男に片想いする男。そして、そんな男に恋している少年。三人の想いが複雑に絡み合いながら、求めるものは──…花に囲まれた屋敷で、新しい時間が流れだす。



お話の雰囲気がちょっと浮世離れしていて一世代昔の話のような感じもするんだけど
バリバリ現代の話です。
浮世離れしているのは、このお屋敷がそう感じさせるんだけど、
住んでいる幸哉もいいとこのボンボンさを出しているので
余計にそう感じちゃうのよねー!
厭世的っていうのかな。
でもそれでいて子供がいて・・・・そして・・・淫☆☆乱!!!っつーから、
ちょっと鼻血もんではないですかーー!ww

一見仕事してなさそうに見えるんだけど(だってずっと家にいるし)、
一応手に職持ってます(会計士なの)。
息子の結人を溺愛していて息子からはウザがられていちいち落ち込んでいるのが可愛い。
そんなぽわーんとしてそうでいて、
好きでもない男と身体を重ねる日々を過ごしているのよね。
小鳥遊とも関係がある。
まだ彼が今よりもウブかった頃から関係を持っていて(けしかけたのは幸哉のほう)、
でも小鳥遊のことは好きにはならないって言っているのだ。
幸哉のことが好きな小鳥遊はそんな幸哉を
けしからん!と憤りながらも放っておけなくてついついお世話をやいちゃう。
小鳥遊も下宿したてのことろはまだ学生だったけど、
今では立派な官僚。
おそらく高給取りなんだろうけど、幸哉のもとから離れようとはしないのよね。
小鳥遊のことをずっと見て来た結人は小鳥遊が父親のことばかり見ているのをわかっている。
だからつい父親に「もっと小鳥遊に優しくしてやって」と怒るのだ。
だけど幸哉は

優しくされるたびに もっと投げやりになってしまうような
どうしようもない男なんだよ・・


と、小鳥遊のことを受け入れることができない。
だけど、それでいて身体は悦んでしまうから、うっかり身体の関係を続けてしまうという・・・。

一体何が彼をそうさせちゃうのか。

小鳥遊もそこが気になって思わず幸哉の別れた妻と会って離婚の理由を聞いちゃうのだ。
元妻から聞いたのは幸哉が親友の自/殺を自分のせいだと思っているということ。
おそらく親友と特別な関係だったんだろうと勘ぐる小鳥遊。
そのことを幸哉に問いつめた晩、幸哉から衝撃の事実を聞いてしまう。

結人は幸哉の子供ではない・・・・

幸哉は小鳥遊を拒絶するんだけど(身体の関係は続けても心は許さない・・みたいな)
小鳥遊がいざ自分から離れてしまうかも・・・と考えると怖くなっちゃう。

そうこうしているうちに今度は結人が小鳥遊に告白を!
もちろん受け入れてもらえるはずもなく(だって中学生だしねー)
ショックで結人はプチ家出。

まー、小鳥遊が結人を受け入れるなんてことはないってわかっているので
そこは驚くポイントでもないんだけど、
拒んでも拒んでもHだけは受け入れちゃう幸哉を
押して押し倒して寝技に持ちこむ小鳥遊!
本当はね、小鳥遊のことが好きなんだろうなって思っちゃうから
小鳥遊も踏ん切りがつかず、やっぱりこのどうしようもない淫☆☆乱オッサンを
好きなままでいちゃうんですねーー!
俺様なんだけど哀れに思えてくる小鳥遊。

で、秋編ではあの結人の本当の父親である遥斗がなぜ亡くなったのか・・・
その話もちゃんとされていて、
幸哉がその死に負い目をもっているのもわかるんだけど、
私的にはあまりスッキリしなかったのよねーー!

もっと2人の間に・・・・というか、遥斗に何があったのか、
そこらへんも描いて欲しかったかな・・・。

一番小鳥遊が気になっていた幸哉の闇の部分ですからね。

夜の海のシーンではどうなることかと思ったけれど(その前の一連の流れとか)、
小鳥遊の男っぷりを見せてもらって最後は大団円。
というか!
いちゃこらし過ぎでしょう!幸哉と小鳥遊!
あれほど結人のことを考えて自重していたのに、もうふっきれちゃうと
結人があきれちゃうくらいにラブラブラブな2人なんです。
これまでの日々が嘘みたいなくらい、ありゃまーって感じなのw
クールさが売り物だった小鳥遊の片鱗はそこにはありません!
ただのにやけたにーちゃんとなっておりますw

振られちゃった結人だけど、親友の日下部の視線にいつか気が付く日がくるでしょうか~。
日下部はタイプとしては小鳥遊タイプ。
頭も良さげでソツがなさそう。
結人は自分に向けられている視線には気付かない感じだけど、
日下部は将来有望なのでガッチリ今から捕まえておかなきゃ!w
この子たちのことも続編とかで読みたいですねー!


H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月三日月



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