非道な男が記憶を失った時、
優しい青年と恋に落ち・・・?



サブタイトルは「記憶喪失マンション」ww
と、CJさんがあとがきで言っておりました。
帯には「究極の純愛」と書かれていますけど、
これまたCJさんは

ぶっちゃけ、イカついオッサンが
おかしなことになっている姿を描きたかっただけ


のような気がする~音譜
とおっしゃっておりましたー(-^□^-)


たしかに!
イカついオッサンがおかしなことになっておりましたが、
大変可愛らしゅうございましたよww

30代半ばの金融業のオッサンが
頭を強打したことで記憶が13歳に後退してしまい・・・!

CJ Michalski 著コミック「不器用なキオク」
不器用なキオク (ビーボーイコミックス)/リブレ出版
¥669 Amazon.co.jp
義父に担保として、金貸しの黒崎のところへ身売りされた優貴。ピアノを愛する心優しい青年は、家族を人質にとられた状態で黒崎に逆らえず、養父が借りたお金の代償として身体を好きにされてしまう!その後、優貴を監禁した黒崎の身にある異変が…!?人でなしの男と、純粋で真っ白な青年とのすれ違いで一途な「純愛」の行方は…!?ショート描き下ろし付で登場。



大好きなCJさんの作品です!
攻めが変態さんなのはCJさんのお得意とするところだけど、
今回は変態さんというよりも、見た目と中身のギャップですかね。
なんせ外見はイカついオッサン、でも中身は13歳のかわゆくて素直なオトコノコ。

悪徳サラ金業をやっている黒崎。
その黒崎から借金のカタとして優貴は黒崎のもとへと引き取られてしまった。
黒崎のマンションで身体を奪われてしまった優貴。
しかし黒崎を突き飛ばした時、黒崎は頭を強打し倒れてしまう。
助けを呼ぼうとしたものの、電話や携帯は部屋にはなく、
しかも部屋は暗証番号式のロックがかかっていて
優貴はマンションから出ることもできなかった。
そのうち黒崎が目覚めるのだが、いきなり黒崎は怪我が痛いと泣き出し
しかも自分は13歳だと言い始め・・・


記憶喪失ものはただでさえ大好物な私!
記憶喪失はBLに限らず王道だけど、
王道なわりに回りに記憶喪失になっちゃったって人はあまりいないですよねー!
それに記憶がない間は人格も変わるとかいうし、
記憶がないので過去の自分はいったい何者なんだ?とか
ミステリーの要素としても使いやすいというかね。

極悪非道な黒崎が13歳の少年に(頭の中が)なってしまい、
最初はもちろん戸惑う優貴。
だけど演じているとも思えず、しかも13歳の黒崎はとっても素直な甘えん坊さん。
優貴のことをお兄さんお兄さんと言って懐いてくる姿は
オッサンだけど可愛らしい。
これでは心優しい優貴がほだされちゃうのもわかるわー。
黒崎は14歳の時に一家心中した時の生き残りで、
今は13歳なので、そのときの辛い過去はまだ経験前(もちろん記憶上という意味)。
むかーしの黒崎はとっても天真爛漫だったのねー!

頭の中が13歳の黒崎は自分の身体の変化についていけないのww
自分のCHI○KOを見て

すごく黒くて毛だらけだよーーー!

と病気だと思ってしまったり、
朝には

アソコが腫れて大変なことになってるよーー!
病気だよーーー!死んじゃうよーー!


と大騒ぎww

こういうところはCJさんらしいわーww
どんなときにもCJテイストを忘れない。

ウブな黒崎に懐かれ好きと言われて悪い気はしない優貴。
だけど、2人がいい雰囲気で過ごしていたあるとき、
黒崎が頭痛で倒れてしまうのよね。
閉じ込められたマンションの一室で助けを呼ぶために
火災報知器を利用し、半月ぶりに外へ出れることに・・・。
だけど、それはあの13歳の黒崎ともお別れってことで・・・・


状況的にはちょっぴり切ない展開でもあるんだけど、
なんせCJさんが描いているので、
それほど深刻にならずにさらっと読めます。
人によってはそこが物足りなく感じることもあるかもだけど、
私はこのさらり感が好きですねー。

それに最後のオチがなんとも笑えますー!←描き下ろしのネタ

こういうおちゃめなところがいいのよねー!
(おちゃめっつーか、やっぱ変態?)


H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月半月




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