何もいらへん
一度ぐらいちゃんと
好きな人としたいねん
短編集です。
５話収録されてますが、
表題作と最後の「逃げ水」は
リンク作品となっています！
なんつーか、
SHOOWAさんらしいといえばそれまでなんだけど、
リンクされた作品以外は
ガラッと作風が違っていて、
月影を読んだあと次の作品とのギャップに
驚いてしまいましたww
いやー、とにかく表題作は泣けるーー！
SHOOWA著コミック「月影」
「月影」
とにかく泣けたー！
切なくて、うるうるしてしまう。
これは郭ものが好きな人には是非読んでもらいたいですね。
この話はその後「逃げ水」に続くわけだけど、
まるごと一冊この話と「逃げ水」でも良かったな～。
他の作品がどうの・・・というわけじゃなくて、
ギャップがありすぎて、
せっかくうるうるした涙が次で引っ込んでしまいましたww
郭の前に捨てられていた子供・・・・
郭の女性たちが育てることにした子供は清人と名付けられ
皆に可愛がられて育てられた。
異人の血を引いているのか、清人の目は青く
それが原因でよく近所の子供たちからはいじめられていたのだが、
そんな時、必ず慰めてくれたのが郭で姉さんたちを看る医者だった。
清人に飴を買ってやり、清人と夢を語り合い、
清人をずっと励まし影で見守ってきた先生。
そんな先生に清人が淡い恋心を抱くのは無理もない。
だけど、清人は14歳を過ぎた頃、客を取らされるようになったのだった。
そして17歳になる直前、身請けの話も出始めて・・・・
医者といっても裕福でもないし、妻子もいる。
先生は清人に同情をしてもどうしてやることもできないのよね。
それが歯がゆくてたまらないの。
身請けの話が出た時に、
客としか寝た事がない清人が
一度でいいから好きな人に抱かれたり・・・
そう思ってしまうのは当然だよね。
好きでもない人間に身体中を触られ抱かれ、死にたいほどに辛いことではあっても
絶対に死んじゃいけない、と希望は捨てるな、と先生が叫ぶ。
先生も清人のことを可愛くてたまらないんですよー。
時代が違ったら二人には接点がなかったかも知れないけれど、
時代が違ったら一緒にいられたかも知れない・・・。
そう思うと切ないよね。
清人の
何もいらんから好きな人としたい！
という言葉には泣かされる。
清人が身請けされ、先生宛に書いた手紙を先生が読んで涙する・・・
そうやって終わるので明るいＢＬに慣れちゃっていると切なさMAXになってしまう。
「逃げ水」
清人の回想の話になっています！
もう、「月影」を読んだあとはちょいと哀しい気持ちになったので、
この作品があってほっとしました。
清人を身請けした人は大学教授で、ちゃんと清人を養子として引き取ってくれた。
もともと頭の良かった清人なので、
養父である教授も清人には目をかけていたのだ。
しかしその養父も死に、医大生になった清人には
大学の同級生に密かに恋心を抱いていたのだった。
２度目の恋・・・。
しかも相手も清人の思いに応えてくれて、初めて清人は恋人と愛し合うことの喜びを知るのだ。
だけど、その幸せも長続きはしなかった。
時は世界大戦真っ只中。
恋人は戦火の中へと旅立ってしまったのだ。
戦後、焼け野原となった中を立ち尽くす術しかない清人。
医者として戦争で傷ついた人を看、
また、引き取られてからずっと屋敷に女中として奉公にきていた女性と結婚。
子供もできて、清人は過去をさかのぼり、
自分は色んな愛の中にいたことを知るのだった。
清人がお年寄りとなって最期に感じた様々な愛情。
郭の姉さんたちが母親がわりとなって面倒をみてくれた愛情、
医者が自分を見守ってくれた愛情、
そして自分も初めて人を愛するということを知る。
客ではあったけれど養父は清人に様々な知識と財産を残してくれた、それもまた愛情、
同級生とは愛し愛されることを知り、
子供をもうけたことで無償の愛情を知る・・・
清人は出生こそ恵まれはしなかったけれど、
決して不幸ではなかった。
この話で表題作の辛い別れも浄化された気持ちになりましたー！
良いお話を描くな～・・・と感心させられました。
あとの３作は、
戦隊もののエ口ホ/モギャグだとか８９３だとか西部劇的だけどどこの世界の話？って感じのものたちです。
本当にギャップがありすぎて、
ちょっと頭の中で追いつかなかったです。。。
もしかしたら、別のコミックスとして収録されたらきちんと読めたのかも知れないけれど、
なんせ「月影」の切なさに涙したあとだったので～
いやはや、SHOOWAさんの引き出しの多さには参りましたww
Ｈ度
ストーリー度
参加しています。よろしくね
BL ブログランキングへ
一度ぐらいちゃんと
好きな人としたいねん
短編集です。
５話収録されてますが、
表題作と最後の「逃げ水」は
リンク作品となっています！
なんつーか、
SHOOWAさんらしいといえばそれまでなんだけど、
リンクされた作品以外は
ガラッと作風が違っていて、
月影を読んだあと次の作品とのギャップに
驚いてしまいましたww
いやー、とにかく表題作は泣けるーー！
SHOOWA著コミック「月影」
- 月影 (バンブーコミックス 麗人セレクション)/竹書房
- ￥669 Amazon.co.jp
「月影」
とにかく泣けたー！
切なくて、うるうるしてしまう。
これは郭ものが好きな人には是非読んでもらいたいですね。
この話はその後「逃げ水」に続くわけだけど、
まるごと一冊この話と「逃げ水」でも良かったな～。
他の作品がどうの・・・というわけじゃなくて、
ギャップがありすぎて、
せっかくうるうるした涙が次で引っ込んでしまいましたww
郭の前に捨てられていた子供・・・・
郭の女性たちが育てることにした子供は清人と名付けられ
皆に可愛がられて育てられた。
異人の血を引いているのか、清人の目は青く
それが原因でよく近所の子供たちからはいじめられていたのだが、
そんな時、必ず慰めてくれたのが郭で姉さんたちを看る医者だった。
清人に飴を買ってやり、清人と夢を語り合い、
清人をずっと励まし影で見守ってきた先生。
そんな先生に清人が淡い恋心を抱くのは無理もない。
だけど、清人は14歳を過ぎた頃、客を取らされるようになったのだった。
そして17歳になる直前、身請けの話も出始めて・・・・
医者といっても裕福でもないし、妻子もいる。
先生は清人に同情をしてもどうしてやることもできないのよね。
それが歯がゆくてたまらないの。
身請けの話が出た時に、
客としか寝た事がない清人が
一度でいいから好きな人に抱かれたり・・・
そう思ってしまうのは当然だよね。
好きでもない人間に身体中を触られ抱かれ、死にたいほどに辛いことではあっても
絶対に死んじゃいけない、と希望は捨てるな、と先生が叫ぶ。
先生も清人のことを可愛くてたまらないんですよー。
時代が違ったら二人には接点がなかったかも知れないけれど、
時代が違ったら一緒にいられたかも知れない・・・。
そう思うと切ないよね。
清人の
何もいらんから好きな人としたい！
という言葉には泣かされる。
清人が身請けされ、先生宛に書いた手紙を先生が読んで涙する・・・
そうやって終わるので明るいＢＬに慣れちゃっていると切なさMAXになってしまう。
「逃げ水」
清人の回想の話になっています！
もう、「月影」を読んだあとはちょいと哀しい気持ちになったので、
この作品があってほっとしました。
清人を身請けした人は大学教授で、ちゃんと清人を養子として引き取ってくれた。
もともと頭の良かった清人なので、
養父である教授も清人には目をかけていたのだ。
しかしその養父も死に、医大生になった清人には
大学の同級生に密かに恋心を抱いていたのだった。
２度目の恋・・・。
しかも相手も清人の思いに応えてくれて、初めて清人は恋人と愛し合うことの喜びを知るのだ。
だけど、その幸せも長続きはしなかった。
時は世界大戦真っ只中。
恋人は戦火の中へと旅立ってしまったのだ。
戦後、焼け野原となった中を立ち尽くす術しかない清人。
医者として戦争で傷ついた人を看、
また、引き取られてからずっと屋敷に女中として奉公にきていた女性と結婚。
子供もできて、清人は過去をさかのぼり、
自分は色んな愛の中にいたことを知るのだった。
清人がお年寄りとなって最期に感じた様々な愛情。
郭の姉さんたちが母親がわりとなって面倒をみてくれた愛情、
医者が自分を見守ってくれた愛情、
そして自分も初めて人を愛するということを知る。
客ではあったけれど養父は清人に様々な知識と財産を残してくれた、それもまた愛情、
同級生とは愛し愛されることを知り、
子供をもうけたことで無償の愛情を知る・・・
清人は出生こそ恵まれはしなかったけれど、
決して不幸ではなかった。
この話で表題作の辛い別れも浄化された気持ちになりましたー！
良いお話を描くな～・・・と感心させられました。
あとの３作は、
戦隊もののエ口ホ/モギャグだとか８９３だとか西部劇的だけどどこの世界の話？って感じのものたちです。
本当にギャップがありすぎて、
ちょっと頭の中で追いつかなかったです。。。
もしかしたら、別のコミックスとして収録されたらきちんと読めたのかも知れないけれど、
なんせ「月影」の切なさに涙したあとだったので～
いやはや、SHOOWAさんの引き出しの多さには参りましたww
Ｈ度
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