「公爵様の羊飼い」全3巻、
読み終えたので一気にレビュー!


なぜ一冊ずつしないかというと;・・・・

尻上がりに盛り上がったからww↑

最初、この作品を見たのは雑誌掲載時なんですよね。
その時は読まなかったんだけど、
公爵様と羊飼いという中世チックでしかも身分差もの!?という
タイトルだけで私の好きなものてんこ盛りな予感がしていたので、
文庫になるのを待っていたわけです。

でも全3巻になるとは思っていなかったww


1巻目はまだ本命の彼とのラブラブからは遠いところにあったせいか、
イマイチ私の中で萌え上がらなかったんだけど、
巻数を重ねていくごとに盛り上がってきました!

ということで、
BL的「母を訪ねて三千里」な作品でしたが、
ちゃんと主人公カポーはその後も読みたいなーって思わせてくれましたよ。



秋月 こお著「公爵様の羊飼い」
公爵様の羊飼い1 (キャラ文庫)/徳間書店

¥660 Amazon.co.jp
由緒ある公爵家の子息でありながら、規則破りの常習犯—修道院を追い出されてしまったフリードリヒは、帰省途中、羊飼いのヨールと出会う。粗末な衣装に包まれた、鍛え上げた身体と一分の隙もない身のこなし。実は彼は、冤罪で身分と名前を剥奪された、公爵家の名誉ある騎士だった!鮮やかな一撃で羊泥棒を捕えた男に、フリードリヒは一目で心を奪われて!?中世騎士道ロマンス開幕。

公爵様の羊飼い2 (キャラ文庫)/徳間書店

¥680 Amazon.co.jp
騎士の忠誠と引き換えに、無理やり抱こうとしてきた守備隊長ドノバン。拒絶しようともみ合ううち、ダガーで刺してしまい、フリードリヒは動揺したまま旅に出ることに!!3歳の時に拉致され、生き別れた母を捜すためだが そんな危険な旅のお供は、母ロザリンドの忠実なる元騎士だった羊飼いのヨール。密かに心惹かれる彼と、命を懸けた逃避行をすることに…!?

公爵様の羊飼い3 (キャラ文庫)/徳間書店

¥690 Amazon.co.jp
敵地エルドランで、侯爵が急死し内乱が勃発!風雲急を告げる中、生き別れた母とついに再会したフリードリヒ。けれどそれは、やっと恋人になれたエラム卿を「母上の騎士」として諦めること—。絶望したフリードリヒは参戦を決意!横恋慕するドノバンに騎士の称号を与え、彼の求愛を受け入れてしまうが!?激情を秘めた寡黙な騎士と、やんちゃな公爵家子息の波乱万丈な恋、感動の大団円。



とにかくこの作品には円屋さんのイラストがぴったり!!
華やかで見目麗しいですからね。

どんな話かとザックリと説明すると、
幼い頃に拉致された母親は生きていると信じている公爵家末っ子のフリードリヒ。
17歳になったある日ずっと預けられていた修道院から抜け出したフリードリヒは、
母親を探す旅に出る事を決意。
そのために彼が旅の共に選んだのは、かつて母親に忠誠を誓った騎士ヨールだった。
しかし、彼は今、母親が拉致された責任を取らされ身分を剥奪され、
罪人として羊飼いに身を落とし過酷な生活を強いられていた。
そんなヨールに強烈に惹かれるフリードリヒ。
一方、「麗しのロザリンド」と賞賛されたほどの美貌を持つ母親似のフリードリヒに懸想する守備隊長のドノバンは、
フリードリヒの忠誠の騎士と名乗るべくあれこれと取り入り近付くのだが、
フリードリヒを押し倒し無理矢理事に及んでしまったことから、フリードリヒに刺されてしまう。
そんな一悶着の末に結局はドノバンも旅に同行するのだが、
当然にして同行者二人、ヨールとドノバンの関係は悪化するばかり。
ヨールを想うフリードリヒ、フリードリヒを想うドノバンという三角関係がどうなるのか、
そして母親探しはうまく行くのか。。。


全然ザックリになっていませんでしたねww
キャラは沢山出てくるんで途中この人誰だっけ?と思ってしまう事もあったけど、
主要キャラは皆魅力的に書かれています~!

フリードリヒはずっと修道院で育ってきたので世間知らずなとこがあるんだけど、
それをカバーして余りあるくらいにとにかく頭の回転が早い!
そして好奇心旺盛で負けん気も強く度胸もある。
破天荒な面を見せながらも修道院暮らしの影響で神からの罰をとても怖れていたりして、
このギャップがまたたまらなく、フリードリヒの魅力に繋がっている感じですかね~!

ヨールは寡黙で無駄なおしゃべりは一切しない人。
フリードリヒを撥ねつけるのだけど、結局はフリードリヒの押しに根負け?
旅を始めてからはとにかくフリードリヒを守るナイトっぷりがハンパなくカッコいい!こりゃ、惚れちゃうのもわかるよね。
羊飼いのためワンコを二匹飼っていて、このワンコ達のヨールへの忠犬っぷりもまたたまらん!
こんな賢くてご主人に従順なワンコはステキだー!欲しいー!
終盤はフリードリヒへの愛情を隠さなくなるヨールなんだけど、
それがまたそれまでのツンぶりからは想像も出来ないくらい甘甘で~~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

そしてドノバン。
フリードリヒに懸想するものの、振られてしまう。でも自業自得。
やはり無理矢理はいけないよねーーー!
最初は憤りを感じていたんだけど、この人フリードリヒを想う気持ちは本物なんですよ。
なので、赦してもらおうと必死になるのね。
しかもヨールが邪魔だからよからぬ事を策略したり。。
そんなどうしようもない人なのに、心底憎めない。やり方は間違えたけどフリードリヒへの愛と忠誠は本物だし、
ラストは身を呈してフリードリヒを助けるのだ。
そんな姿をみるとフリードリヒのドノバンへの冷たい態度に思わず同情してしまう…あも?


この他にもフリードリヒの付き人であるエミールもとてもいい子で、
主人であるフリードリヒへの忠誠は幼いながらも天晴れです!

やっぱりこういう長い話になると、
そのキャラにどれだけ重きを置けることができるか・・・というのが大事になってくるので、
その点ではキャラ設定がとても良かったと思います!


ストーリーはどんどん盛り上がっていくので、
最初の方は逆に物語にのめり込むまでちょっと時間がかかったけど(ラブらしいラブもなかったし)、
その分3巻目とかはハラハラさせられっぱなし!
目が離せない展開続きになってるんですよね。

これはまだ未読の方がいるならば、一気読みした方がより楽しめるかもって思います!

母親を救出したあとも、
フリードリヒとヨールの恋の行く末とか、
母親を救出したことで、
戦いが勃発し多くの犠牲が出たり、
また、ヨールの掛けられていた冤罪やはく奪された身分はどうなるのか、とか
読どころはたくさんありますよ~!



H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月





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