月村奎さん、初読みです!!

どの作品をとっても高評価の多い月村さん、
すごく気になっていたんですよねー!!

よくお邪魔するとうはさんのブログで月村作品が紹介されていて
それがとっても心に残っていたのでいつか絶対狩ってやるーー!と
思っていたのでした。

そして気付くと一度も読んでないのに作家買いwww

今、何冊あるんだろう??
でも月村さん、たっくさん作品があるんで、
まだまだこれからも集めなくっちゃ!!


さて、今回選んだのは今年発売されたものですね。
短編集です。
いろんな話がサクサク読めて楽しい反面、
ああ、この話はもっと長く読みたかった!と思うものもあり、
これは他の長編を読むのも楽しみと感じてしまいましたよ~。



月村 奎著「恋を知る」
恋を知る (ディアプラス文庫)/月村 奎
¥588
Amazon.co.jp

背が高くて、顔と頭が良くて、謙虚で優しい王子様キャラ。そんなふうにいわれる海は、担任の榛名に片思いをしている。頬に触れられたり、煙草の残り香をかぐたびに、まるで乙女のように海の胸はざわついた。もちろんそれは秘めた感情で、告白なんて一生するつもりもなかった。だが、ふとしたことからその想いを榛名自身に知られてしまって…。



全部で5編収録。
でも最後の「small things」は更に4つのSSからなっています!
なので8作品、楽しめるってことですね。

これだけあると好みの作品が1つや2つはあるものです。

片思いの切ない気持ちだったり、
付き合い始めて3年目の倦怠期カポーだったり、
カップルの数だけ恋がある。

私は・・・・どれも結構好きだったんだけど、
やっぱり表題作の「恋を知る」と「知能犯」「春になるといつも」が
特にお気に入り。

上のあらすじにあるのは表題作の「恋を知る」ですね。
海は背も高くて男前。もちろん女の子からもモテモテ。
一見何の悩みもなさそうだけど、海はそんな自分のモテキャラが嫌なのよね。
海はカッコイイと言われるよりも可愛いって言われたいのだ。
あ、別にオカマちゃんとかじゃないですよ。
海は中学生まではちっさくておまけに女顔で、皆からそれこそ可愛いと言われてきたのだ。
なのでそうやって形容されるのが自然だったのね。

でも同級生に淡い恋心を抱いていた海は
その彼が海をいつも可愛いっていうからそんな気持ちになっていたのに
手痛く降られてしまうのだ。

そして高校入学後は背もぐんぐん伸びていつしか可愛いとは言われなくなり・・・・

だけど、どんなに外見が変わろうとも心は変われない。
心と見た目のギャップに苦しむ海なのだ。
そんな海が好きなのは担任の榛名。
でもなかなか素直になれるはずもない海。


短い話の中にもギュッと凝縮されているというのかな。
ちゃんと主人公の気持ちが伝わるような話作りになっているんですよね。
短い話なのにキュンキュンするところもあり
この表題作は長編で読みたいな・・・と思った作品でもあります。
見た目イケメンでも中身は乙女・・・いいじゃないっすかねー!!


「知能犯」のキャラも個性的でした。
五月はあるアレルギー体質で困っている。
そのアレルギーが出てくると嘔吐感がとまらない。
いったい何のアレルギーなのか。。。というと、


告白アレルギー


な、なんて贅沢なアレルギーなんだ!!
つかアレルギーが出るほど告白されるってことか!!
とツッコミたくなるけど、まさに告白されまくっちゃっているのだ。
小さい頃からそうだったので、それがアレルギーの元にもなっているんだけどさ。


こういう話たちが収録されているってことです。

余韻を残して終るっていうのもまたSSにはいいですよね。
その後を読者がなんとなく思い描けるっていうか。。
やっぱり月村さん、作家買いしていて正解ですwww


H度ドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月


にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
にほんブログ村