青年は愛を乞う

俺はお前に愛されたいーー

他のブロガーさんたちのレビューを読んで、
ちょっと興味を覚えたこの作品。

セクシャルマイノリティに悩む少年の気持ちが
すごく出てましたね～。
私は結構、こういうの好きかも。

乱ちゃんが楓という名前の受けが出てくるよ、
と教えてくれていて
んまー、そりゃ読まねば。と思ったものですww

漫画の中であっても、楓、楓と連呼されると
ちょっぴり照れる私www

惜しむらくは、
まだ絵が安定してないように感じたことかな。
コマによってもちょっと違って見えたり。
そういうのがなければ、ドラマティックに見せることのできる作家さんだと思うので
ストーリーによってはすごく泣けるものとか描けそうな感じですね。

日野　ガラス著コミック「青年は愛を乞う」

青年は愛を乞う (ｄｒａｐコミックス243)/日野ガラス: ￥680; Amazon.co.jp

自分がゲ/イである事をずっと隠してきた高校生の楓は、親友の奥田に想いを寄せていた。この想いは一生伝えてはいけないーーーそう心に決めていた楓だが...。交錯する想いが辿り着いた先とは...?

冒頭から結構ぐいぐい引き込まれてしまいました。
母親の化粧道具で化粧をする楓。
その醜悪な自分の姿を見て、

女になりたかったわけじゃない、
男に愛されたかっただけだ

と、涙するんだよね。

そして高校生になった楓は親友の奥田のことを好きになり
その気持ちを抑えるのに必死な日々を送る。。。。

ということなんだけど、
この化粧のシーンは男に愛されたい、という楓の気持ちが
表れているんだけど、
彼は女性になりたい、いわゆる心は女性で、、、というわけじゃないの。
あくまで立場は男として。

ならば、化粧はしないんじゃないのかな？とも
思ったんだけど。。。
そこは男に愛されたい、という気持ちの表れのデフォということで
納得しておいたww

その醜悪な自分というのも一つのキーワードになっていたしね。

すごく思っていた奥田が実は自分をとっても好きでいてくれて
というのはありがちだけど、
このありがちなところも演出次第で盛り上がるっていうのを
実感させてくれたかな、という気もしますね。

だってずっと片思いだった相手から
「お前に愛されたい」
なんて言われたらさー。キュンってするよね。

同時収録は「彼方の恋」
高校時代のアイドル的存在だったカナタと
数年後、再会したのはなんとゲ/イビデオの撮影の現場だった。
しかも根無し草のようなその日暮らしのカナタに
カメラマン志望の吉崎は
偶然あったその日から一緒に暮らすようになるんだけど・・・

これも受けがはすっぱな感じかと思ったら
案外と乙女ちゃんでした！

ベッドの上で膝を抱えて
ただ普通の恋愛をしたかっただけなのに
ってべちょべちょ泣くシーンは
キュンってしてしまった。

日野さんの漫画はどこかしら
こういう見せるシーンが上手く入っているかなって思ったけど
ちょっと仕草や体つきが女の子っぽくって
そこが気になってしまったかな。

この話、え？ここで終わり？みたいなとこで終わっちゃってビックリしたけど
ちゃんとその後、描き下ろしがありました。
その描き下ろしにほんわかさせられた。

っていうか、
カナタ、かなりめんどっちー性格なんだけど、
そこが可愛かったよ～ｗｗｗ

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