乱ちゃんのレビューを読んでから
この作品がずっと読みたかったの~!!

タイトルでおわかりの通り、
私の大好きなケモミミ!!

今まで読んだケモミミだと
動物を擬人化したもの、
または猫又のように
動物が神様に頼んで人化したものだったり、
人狼ものなどが多かったのね。

今回もその人狼ものなんだろう・・・と
思っていたわけですよ。

確かに人狼といえば人狼なんだけど、
この作品は
人の力によって作り出された人工の人狼なのだ!

ケモミミものはどっちかっていうと
ほんわかだったり癒されたり可愛かったり・・・
そういうのが多いんだけどさ、
これは切ないです!!
胸がギューッとなるような切なさ。。。。

エ/ロも濃いんだけど、
それさえも切ない・・・!!

もう、大好きですっっっ!



沙野 風結子著「獣の妻乞い」
獣の妻乞い (リンクスロマンス)/沙野 風結子
¥898
Amazon.co.jp

通り魔に襲われた高校生の由原尚季は、狩野飛月という男に助けられる。強引な手口により、飛月と一緒に暮らすことになった尚季は、凶暴そうな見た目に反し、無邪気で優しい男に急速に惹かれていく。だが、仕事に行くたび尋常さを失う飛月に、尚季は昼夜を問わず、荒々しく抱かれるようになる。次第に獣じみていく飛月の異変に不安を覚える尚季は、彼が凶悪犯罪者を抹殺するため、秘密裏に造られた「猟獣」だと知り—。



尚季がまだ小学生の頃、
事故に遭った一匹の仔犬を助けたことに始まる。
でもその事故に遭った犬は尚季が学校へ行っている間に
いなくなってしまった。

そして尚季が高校生になり・・・・


一人の青年と自宅付近で知りあうのだが。
初対面のはずなのに、その彼は尚季に会いたかったと言って抱きついてくるのだ。

しかも尚季とS○Xがしたい、、、といきなり言っちゃったりするかなり危ない人ww
なので、最初はスト○カーかと思っていた尚季。
でも通り魔に襲われそうになったところを助けてくれたのが
そのスト○カーもとい、飛月だったのだ。

この飛月がもうおわかりのとおり尚季が小学生の時に助けた仔犬だったのね。

もう飛月が尚季大好きで、大好きで、
可哀相になるくらいまっすぐな思いを尚季にぶつけてくるの。
でも尚季はもちろん、飛月はちょっと危ない人という認識なので、
(そりゃ、人狼だの昔助けた仔犬だの思わないよね)
腰が引け気味なんだけど、
とあることから一緒に暮らすハメになり、
ますます飛月に求められちゃう尚季。

そうなるとどんどん情だって移るものなんだけどさ。
だって飛月はただでさえ尚季ラブ!だもんね。

でも飛月には任務があるのだ。
この人狼‥‥彼らの言葉では猟獣が秘密裏に人工的に作られた理由。
その理由のために飛月たちは小さい頃から特別な訓練を受けなければならない。

でもその猟獣たちのトップであるアルファの立場になれれば
番の相手も自分で自由に決めることができる。
飛月はもとはとっても臆病でヘタレな狼。
だけど、尚季会いたさに猟獣のトップに立つことを決意して
慣れない訓練と任務をこなしてきたのだ。

そういう飛月の思いを知ると、本当にキュンとしちゃうのよ。

でもね、この猟獣たち、まだ身体には秘密があるのだ。
人になったり狼になったり、
変身することはとても彼らにはストレスがかかるのね。
老いも早めるし、何よりも変化をし続けることで
人間に戻れなくなってしまうこともあるのだ。

そうなると狼としての本能のみになりとても危険な生き物になってしまう。
人間に戻れなくり落ちてしまった猟獣は殺される運命に・・・

そして飛月もとうとう。。。。。。


ここからは涙がでちゃいそうだったよー!!
いや、泣いておりました。私ww


もう、この時には尚季も彼が自分が助けたあの仔犬だということに
気付いているのよね。
でも戻ってこなくなった飛月を探し、野犬が出没するというある山林へ。

そこにいたのは人に戻れなくなった狼の姿の飛月が。


人間に戻れなくなった猟獣は殺すのが掟。
組織の人間に殺されるくらいならば、と
尚季は自分の手で飛月に引導を渡そうとするのだ。

そして、、、、最後の2人のS○X。
こ、こ、これが・・・・


そうなんですよ!
尚季は人間。
飛月は狼の姿のまま。
それでエチとくれば・・・・・

獣○というヤツです!!!!


私、これまでも色々と獣○は読んだことがあったけど、
こんなに切なくて、
愛に溢れたエチは初めてです!!

人狼ものでは岩本薫さんの「欲情 」では
エチの最中に気持ち良すぎて尻尾がでちゃったというのがあったけど
尻尾どころじゃないですから!
まんま、狼ですもん!!


そして最後に結ばれたあと、
自分の手で・・・と思うんだけどもちろんすぐになんてできやしない。
尚季の切ない気持ちがとっても現れていた。

「神様、助けて」

幼い頃からずっと寂しい思いをしながら育ってきた尚季は
神様の存在なんて信じてこなかった。
だけど、その尚季が最後の最後にすがったのがやっぱり神様。。。


人間の姿に戻れた飛月と尚季はその後、ちゃんと恋人同士として
暮らしていくんだけど、
それだって大団円的なものではないのよね。
いつどこでどうなるのか・・・
池に張った薄氷の上の幸せ・・・
そんな感じなので、
どうか、2人がずっと幸せで過ごしていけるように、、、、と
読み終わったあとも祈りたい気持ちでいっぱいになります!

これ、スピンオフが出ているんですよね。
「獣の月隠り」。
飛月とともに組織にいた美しき猟獣・月貴。
彼ともう一人の猟獣・睦月の話。

本作品にも2人は出てきてるので
この話を読んでから「月隠り」を読んだ方がいいのかな。

この週末で読んじゃいたい!

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ(やっぱり獣○が一番だけど、他も濃いです)
ストーリー度満月満月満月満月やや欠け月(私は大好きな話でした)

ペタしてね


にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
にほんブログ村