丸木文華さんの作品です!!
初レビューになりますね!!

とにかく表紙からして
気になって仕方なかった作品!!

本屋へ行っては、
この表紙が私を誘うわけですよ、読め!!とww


Hも濃そうだしねww



ということで
読んでみちゃった作品。

小さい頃のツケを
大きくなって支払わなきゃならない・・・・って
ことですかねー。

大切な妹が連れてきた恋人は、
封印したい過去の張本人、
かつて自分が過酷なイジメをしていた相手だったのだ--。


丸木 文華著「黒い傷痕」
黒い傷痕 (プラチナ文庫)/丸木文華
¥650
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妹の婚約者として紹介された人気小説家の秀一は、和義にとって、思い出したくもない因縁の男だった。十五年前、残酷な子供だった和義が犯した罪を暴くように、秀一は彼をがんじがらめにし、徹底的に陵/辱した。悪魔のような男に抱かれて、和義は激しい官能に狂っていく。妹を欺く背徳、恋人の勇一郎には言えない罪の秘閨…。秀一の体にある消えない傷痕が、罪の烙印として目に映る。これはただの復讐なのか。それとも—。



一言で言うと
復讐劇
ですね。

読む進めていくと、
ん?どうして?と思っていた疑問があるんですよ。
でもそこは何も語られず進んでいくので、
え?何?ここはツッコミどころなのか?と思っていたのね。

そうしたら、最後の最後に
そのことがドンデン返しとなっていたのでした!


いやー、やられちゃいましたね。


復讐劇だし、陰険なイジメのシーンもあったりと
暗い色調の話なんだけど、
不思議と最後までその暗さとか
引きずるほど重いとか
そういうのはないんですね。
どちらかというと
ずっと薄暗い霧の中を歩いていたのが
その霧が晴れていく感じ・・・かな。

でも、終わり・・・・というか、
どっちの方とくっつくのかという点では
賛否はあるのかもねー。


とある大学病院の医者をしている和義は人に言えない秘密がある。
それは自分の性癖だ。
同性にしか惹かれず、ずっとそのことで悩んできた。
田舎の大病院の息子である和義は小さい頃から当然病院を引き継ぐことを余儀なくされ、
もちろん、結婚し、その子供もまた‥‥という親の希望もある。
だからこそ、その親の期待と本当の自分の間で思い悩んできたのだ。
でも今の恋人・勇一郎と知り合い初めて幸せになっていいんだと感じることができたのだ。

そんなある日、東京で一緒に住む妹の恋人を紹介された。
結婚も考えているというその相手は売れっこ作家である秀一だった。

だが、その秀一は中学時代、和義のクラスメイトだったのだ。
驚く和義。それもそのはず、秀一は和義が封印していた過去そのもの。
秀一の母親が実は和義の父の愛人であることを知り、
そこから秀一に対する陰湿なイジメを行っていたのだ。



このへんも読んでいてちょっと辛かったかな。
何をされてもずっと耐えている秀一。

本当は誰よりも腕っ節も強いんだろうけど、
和義はこの小さな街では一番の有力者の家柄。
おまけに母親は和義の父が経営する病院で看護師をしている。

だから何をされてもじっと耐えているんだよね。

だけど、こういうイジメをしながらも和義は、
本当は特別な感情を秀一にもっていたことも確かなのだ。

そして今、妹の結婚相手として
和義の目の前に現れた秀一。

和義がゲ/イであることをとっくに見抜いていた秀一は
そのことをばらされたくなければ・・・と迫ってくる。

しかも秀一はこう言うのだ。

俺の母親はお前の病院で殺されたのだ-、と。



秀一もまるきり悪になりきれないのよね。
だから和義にヒドイことをしていても
悪いやっちゃー!とも思えない。

それもそのはず。
最初から復讐なんてずっと思っていなかったのだけど
和義の妹を偶然知り合ってしまってから
秀一の中で和義に対する何か暗い思いが出てきたというか。
でも復讐のつもりがいつしか一種の愛情とも言えるような執着に変わっていくんだよね。


対して、和義も恋人がいるけれど
秀一に惹かれているのもまた事実なのだ。

だけど、この和義の恋人も一見チャラいっぽいのかと思ったら
それが真剣に和義とのことを考える人だったのね。

その割にラストにはなぜかすんなり和義から身を引いたのは
合点がいかなかったかなー。


それにしてもこの話で一番怖いと思ったのは
和義や秀一のイジメや復讐云々ではなく
彼らの母親なのだ!

げに恐ろしきは「女の執念」といったところか。


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ(ふれこみの割にはあまりHは濃くないと感じたような・・)
ストーリー度満月満月満月やや欠け月

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