思想検事。

架空のお仕事となりますが、
なかなか面白い設定でした!!

検事はおわかりですよね。
この検事に思想がくっつくわけで、
新破防法が制定されて以来
思想的に危険な人物や団体(つまりはよからぬことを他人に植え付け運動を促すような人たち)を
取り調べるのが思想検事のお役目なわけだ。

こうやって書くとなんだか
堅苦しい話のような感じになるけど、
そうでもないのよね。

確かにお堅い話がベースになっているけど
そこはもう榎田さんですから。
次々と読めてしまうほどに面白かったです!

しかもこの検事、美貌の持ち主なんだけど
父親から疎まれ、政治的な道具にも使われてしまっているのよね。
そして・・・・インスリン依存型糖尿病を患っているのだ。

こういう設定が上手く絡み合っていて読みごたえはありましたよ。


榎田 尤利著「権力の花」
権力の花 (SHYノベルス136)/榎田 尤利
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次席検事を父に持つエリート検事・蔵持楓は類い稀な美貌と頭脳の持ち主であることから『思想部の宝石』と呼ばれている。すべてに恵まれた順風満帆の人生。 しかし、内実は大きく異なっていた。誰にも言えない持病。父の手駒としての男とのセ○クス。そして、見知らぬ誰かからの脅迫…。生来のプライドの高さゆえに、弱音を洩らすことなく生きてきた楓だが、ある日、取り調べの対象である大学教授・陣内幸也からデートに誘われる。奔放な魅力を持つ陣内。彼は敵なのか、それとも…。



複数が駄目な人にはオススメできませんが、
榎田さんにしては複数は珍しいのではないか?と思ってしまったので、
貴重なものを読みたい方は是非!

思想検事としてエリート街道を進む楓だけど
(自分と同じ名前のキャラが出てくるとなぜかモーレツに照れてしまう私ww)
実は父親に利用され、お偉方に抱かれる日々を過ごしているのだ。

自分を嫌悪しながらもお偉方に抱かれる楓の気持ちは
お父さんに認められたい・・・という父を求める一心からきているのね。

なぜかは、まあ、読んでいただきましょう!

そんな生活を送っている楓だけど、彼の前に一人の男性が現れてから
すべてが変わってしまうのよね。
それが大学准教授の陣内だったのだ。

陣内はその奔放な考えから思想部からチェックが入り、
しょっぴかれて楓が取り調べを行うことになったのだ。

新破防法は違憲だと唱える陣内と法を守らない者を裁く楓と・・・

水と油のような二人だけど
そう思っているのはどうやら楓の方だけで・・・・
陣内は自分をゲ/イだと公言して憚らず、楓のことを好みだと口説く始末ww

この時、陣内は証拠不十分で釈放されるんだけど、
その後も会えば陣内は楓を口説くwww
楓が陣内のいる大学へ用事があって行った時も
図書室に閉じ込められてしまった楓と陣内だったが、
楓はその時軽くパニックを起こしてしまうのよね。

それもそのはず。
楓は持病を持っているわけで、血糖値が下がってくると動けなくなってしまう。
そしてヒドイ時はそのまま死にも繋がる危険性があるわけで、
インシュリンの注射を打たないと・・・と焦ってきちゃうのだ。

その時の陣内がとっても頼もしかったのよね!

こんなヤツ・・・と思いながらも、徐々に陣内に惹かれていく楓なのだ。

楓・・・・・ツンデレです!!ww

しかし閉じ込められたのは故意ではないのか、、という疑いが。
実はその前から楓は何者かによって脅迫されていたのよ。


楓のことを狙う何者か・・・
父のためにヒヒジジに身を差しだす楓・・・
それに陣内が絡んでくるのよね。

この陣内もなかなかの食わせ物なので
真意を掴みづらいところがまた良かった!!
最初はおちゃらけて楓を面白半分でからかっているのか?と
思っていたけど、案外と一途で情熱家。

楓も普段がかちっとしている分
この乱れている時の妖艶さがとってもいい!

特に複数にやられちゃったあと、
ヘロヘロにりながらも陣内を呼び出して助けてもらうのね。
もちろん、助けて・・・なんて口が裂けても言えない楓なので
すんごく楓らしく呼びだすのよ。

こういうガッチガチの生真面目キャラである楓が
どんどん陣内によって可愛くなっていくのもいいよね。
人形めいていた楓がとっても人間味溢れていくのだ。

テーマを考えると重いのに
サクサク読めてしまうのは、やっぱりテンポがいいからかな。
それにあまり重ッ苦しい雰囲気にならないのは
陣内のおかげとも言えようwww

私はとにかくちらほらとツボがちりばめられていた話だったので
好きな話でしたかね~。

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ

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