英田さんのビックリするくらい、
普通の男×男の普通の恋愛でした!www

ええ、ご本人も言ってたくらいですからねぇ。
893も刑事もマフィアも出てこない。

正直、英田さんの893だとか刑事だとかマフィア以外の恋愛は…………

びみょ~な事が多いのだよあせる

なかでも『花嫁のピジョンブラッド』はどうしちゃったのか、と思うくらいのデキだった………。

でも乱丸さんのレビューでは本作品はなかなか良かったみたいなので期待しながら読んじゃいました!!

攻めがひたすら我慢するタイプでしたねー。
かといってDEAD LOCKシリーズのロブとは違うタイプですよ。

狡さも保身も人並みにあるけれど、恋に突っ走ってみたい、という願望もあったのだと思うんだよね。
その攻めの一途さに受けである先生は
戸惑うものの、過去の経験から恋に非常に臆病になっている。

かなり頑なで臆病で素直じゃない先生の気持ちを氷解する事は出来るのか?

英田 サキ著「恋ひめやも」
恋ひめやも (キャラ文庫)/英田サキ

¥560

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「想うだけでいいから、先生を好きなことを許してほしい」。結婚目前で参加した高校の同窓会で、担任教師の水原と再会した棚橋。昔の地味な印象とは裏腹に、艶めく笑顔の水原に、急速に惹かれていく。恋人より今は先生と一緒にいたい…。けれど、ある日突然「もう家に来るな」と拒絶され!?今ならまだ引き返せる、なのに想いを断ち切れない?執着も嫉妬も肉欲も、初めて知った真実の恋。




『めやも』って何かと思っていたら作中にちゃんと解説がありました。
私も最初、「こい・ひめやも」って読んでいてまさに「恋・秘めやも」と勝手に変換。
秘めたる恋なのね~、と一人勘違いしてましたけど、
きっと私とお仲間はいるに違いない!とこれまた勝手に思っているwww

それにしても日本語って美しいものよね………


さて、肝心のレビュー。

元教え子×教師なんだけど
教え子の棚橋は担任だった水原に再会するまで特別な感情など一切持ってなかった。
でも自分も社会人となり学生時代には感じなかった思いが出てくる……とでもいうのかな。

クールで感情の起伏があまり感じられない水原をどちらかというと苦手に思っていたフシもあったり。

でも再会してからは先生が気になって仕方ない。
棚橋には結婚を約束した可愛い彼女もいるし、今まで男にどうこう思った事などもない。

それに棚橋は自分は実は恋愛体質向きではない、というのを密かにコンプレックスにも感じていたのよね。
熱くなって前後不覚になって突っ走って………
そんな激しい恋の感情はまだ知らない。

だけど、先生と一緒にいるとまるで初めて恋をしたかのように
ウキウキして楽しく感じられるのだ。

本人も水原に恋をしている………という自覚は一応あるけど
今の暮らしを壊したり、彼女と破局したりする気はない。
先生への気持ちも一過性のものだ、と自分への気持ちを言い聞かせているんだけど…………

でもそう簡単にはいかないから恋心ってのは厄介なのだ。
だいたい言い聞かせてるうちはダメだよね~www

先生も自分の父親や過去の恋愛から
人の幸せを奪ってでも恋を実らせる事にとても臆病になっているのね。
棚橋の事が好きなくせに絶対素直に好きとは言わない。

この頑なさに棚橋も振り回されっぱなしなんだけど
それでも先生の気持ちが自分に向き合ってくれるように耐えるんだよー!

この若さにして器のデカサ!!

最初は棚橋サイドからみた話で
くっついてからは先生サイドの話になる。

くっついてから……っていうか、
まだ素直に好きとか付き合おうとか先生は言えるわけじゃないんだけどさ。

ラストはとても穏やかで幸せな気持ちになれますね~。
この「恋ひめやも」って意味を知るとすごくピッタリに思えます。


それにしても私は棚橋が頭ン中であんなことこんなことをしていた、というのが良かったっす!ww
そしてこんなことを実践しちゃうエ/ロ魔人的な部分に萌えますた………www