木原 音瀬さんの新刊ですねー。
むかーしに雑誌掲載されたものに
大量書き下ろしを加えたものです。
いやー、
痺れました！！！
痛いシーンもたくさんあったけど
これはもうなんと言っても
一言で表すのならば
路彦の粘り勝ち！！！
ってとこですかねっ！！ww
これね、上下巻なんですけど
この上下巻の表紙が
そのまま二人の関係を表しているんですよ！
いじめられっ子だった路彦を構っていた信二。
どん詰まりの信二を救おうとする路彦。
最後の最後までハラハラの展開は目が離せませんよー！！
木原 音瀬著「月に笑う 上下巻」
路彦は、深夜の教室である事件を目撃してしまう。それ以来、事件のことを探りにチンピラ信二が学校周辺をうろつき始めた。ひ弱な優等生と小さな組のヤクザ —年齢も環境も大きく違う二人なのに、知り合ってみるとなぜか奇妙な友情関係が芽生え、路彦の未成熟な心と体に、信二の存在は唯一の安らぎとなっていくの だが…。二人の出会いから九年の歳月を描く超長編。
組を移った信二と、大学に進学した路彦。それぞれの新たな生活が東京で始まったが、二人の関係は穏やかに続いていた。組に疑似家族を求める信二は、組長の 息子・惣一につくことになって以来、洗練された惣一に傾倒していく。しかし、組の仕事に路彦が偶然にも関わりつつあると知り…!?失ったものを取り戻すん じゃなく、お前が心底欲しかった—上下巻合わせて380ページ超書き下ろしで2冊同時発売。
893ってーよりチンピラな信二と
勉強はできるがいじめられっ子の路彦。
出会いは最悪だったんだけど
なぜか信二は路彦を構い続けるんだよねー。
これさ、最初は路彦がいじめられていて
それも陰湿な苛めでさー。
死んだ路彦の同級生の斉藤って女生徒も
苛めにあっていたんだけど
こういうのはいたたまれない・・・・
木原さんの作品って
人が目を背けたくなるようなもの・・・
感情でも物でも
うええええ、ってなっちゃうようなものを
晒すのが上手いのよねー。
だから読んでいるとｲﾀｲと思っちゃうの。
目を背けたいんだけど
そこから背けちゃいけないとも
思っちゃうのがまた木原作品でもあるから不思議。
にしても今回は！！
私もうっかり騙されておったが
これってホンバンは下巻の最後の方にならないと
やっていないんだってコトに
読み終わってから気付いたよ！！
木原さんの書き方が上手いのか、私がぼんやり屋さんなのか
だって、結構ナニだしてしごきっこしたりさー、
すぐに信二は下/ネタ連発したり
キワドイことは何度もやってんだよねー。
だからうっかりしてたよwww
でね、結構信二の路彦への扱いはひどいんだけどもさ、
路彦はいじめられっ子だったから友達いなくって
構って遊んでくれる信二に懐いちゃうの。
信二がアニキ分からボコられて
死にかけた時の路彦の錯乱ぶりに愛を感じた私・・・・
信二はさ、恵まれない家庭環境で
父親を恨んだり、叔母に見捨てられたという思いを抱えて生きているんだけど
人一倍、家族にも憧れがあったんだろな、と思う。
路彦のことをチン彦だのなんだのって揶揄ってなじっていても
自分のことを好きだといってそばにいてくれる路彦を愛しく思っているのよね！！
もう、こういう信二の淋しい感情とか
切なかったーー！！
今回この小説の中で一番強いのは断然、路彦でしょう！
いじめられっ子だし、信二と会ってからだって
すぐにピーピー泣くのに
いざって時は「漢」なんだよ。
その肝の座り方もハンパじゃない！
だから受けだと思っていたチン彦‥‥もとい路彦が
攻めに華麗なる転身を遂げた時も
ああ、今ならわかる・・・
って感じでしたかねー。
信二があんあんしてるのはちょっと想像つかなかったが・・・www
これも一種の下克上なんですかね！？ww
本当の意味でのリバじゃないけどリバ物が好きな方もドゾ！！ww
信二もいい加減なヤツだけど
仲間を思う気持ちと路彦への気持ちはホンモノ！
自分が仕えている893の親分の息子にも
路彦はこの世界に引きずり込まないでくれ、と必死に頼み込んだりする。
これって所詮893の世界も絡んでいるので
二人が893から追われたり、襲われたり、ラブラブハッピーで終らない予感を
多分に孕んでいてドキドキだったわけだけど
路彦の
「信二さんと一緒にいるとどうして楽しいんだろう。
僕の人生のそばに来てくれてありがとう」
あの言葉には信二じゃなくても泣けたわなーー(ノ◇≦。)
Ｈ度
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むかーしに雑誌掲載されたものに
大量書き下ろしを加えたものです。
いやー、
痺れました！！！
痛いシーンもたくさんあったけど
これはもうなんと言っても
一言で表すのならば
路彦の粘り勝ち！！！
ってとこですかねっ！！ww
これね、上下巻なんですけど
この上下巻の表紙が
そのまま二人の関係を表しているんですよ！
いじめられっ子だった路彦を構っていた信二。
どん詰まりの信二を救おうとする路彦。
最後の最後までハラハラの展開は目が離せませんよー！！
木原 音瀬著「月に笑う 上下巻」
- 月に笑う〈上〉 (ビーボーイノベルズ)/木原 音瀬
- ￥998
- Amazon.co.jp
路彦は、深夜の教室である事件を目撃してしまう。それ以来、事件のことを探りにチンピラ信二が学校周辺をうろつき始めた。ひ弱な優等生と小さな組のヤクザ —年齢も環境も大きく違う二人なのに、知り合ってみるとなぜか奇妙な友情関係が芽生え、路彦の未成熟な心と体に、信二の存在は唯一の安らぎとなっていくの だが…。二人の出会いから九年の歳月を描く超長編。
- 月に笑う〈下〉 (ビーボーイノベルズ)/木原 音瀬
- ￥998
- Amazon.co.jp
組を移った信二と、大学に進学した路彦。それぞれの新たな生活が東京で始まったが、二人の関係は穏やかに続いていた。組に疑似家族を求める信二は、組長の 息子・惣一につくことになって以来、洗練された惣一に傾倒していく。しかし、組の仕事に路彦が偶然にも関わりつつあると知り…!?失ったものを取り戻すん じゃなく、お前が心底欲しかった—上下巻合わせて380ページ超書き下ろしで2冊同時発売。
893ってーよりチンピラな信二と
勉強はできるがいじめられっ子の路彦。
出会いは最悪だったんだけど
なぜか信二は路彦を構い続けるんだよねー。
これさ、最初は路彦がいじめられていて
それも陰湿な苛めでさー。
死んだ路彦の同級生の斉藤って女生徒も
苛めにあっていたんだけど
こういうのはいたたまれない・・・・
木原さんの作品って
人が目を背けたくなるようなもの・・・
感情でも物でも
うええええ、ってなっちゃうようなものを
晒すのが上手いのよねー。
だから読んでいるとｲﾀｲと思っちゃうの。
目を背けたいんだけど
そこから背けちゃいけないとも
思っちゃうのがまた木原作品でもあるから不思議。
にしても今回は！！
私もうっかり騙されておったが
これってホンバンは下巻の最後の方にならないと
やっていないんだってコトに
読み終わってから気付いたよ！！
木原さんの書き方が上手いのか、私がぼんやり屋さんなのか
だって、結構ナニだしてしごきっこしたりさー、
すぐに信二は下/ネタ連発したり
キワドイことは何度もやってんだよねー。
だからうっかりしてたよwww
でね、結構信二の路彦への扱いはひどいんだけどもさ、
路彦はいじめられっ子だったから友達いなくって
構って遊んでくれる信二に懐いちゃうの。
信二がアニキ分からボコられて
死にかけた時の路彦の錯乱ぶりに愛を感じた私・・・・
信二はさ、恵まれない家庭環境で
父親を恨んだり、叔母に見捨てられたという思いを抱えて生きているんだけど
人一倍、家族にも憧れがあったんだろな、と思う。
路彦のことをチン彦だのなんだのって揶揄ってなじっていても
自分のことを好きだといってそばにいてくれる路彦を愛しく思っているのよね！！
もう、こういう信二の淋しい感情とか
切なかったーー！！
今回この小説の中で一番強いのは断然、路彦でしょう！
いじめられっ子だし、信二と会ってからだって
すぐにピーピー泣くのに
いざって時は「漢」なんだよ。
その肝の座り方もハンパじゃない！
だから受けだと思っていたチン彦‥‥もとい路彦が
攻めに華麗なる転身を遂げた時も
ああ、今ならわかる・・・
って感じでしたかねー。
信二があんあんしてるのはちょっと想像つかなかったが・・・www
これも一種の下克上なんですかね！？ww
本当の意味でのリバじゃないけどリバ物が好きな方もドゾ！！ww
信二もいい加減なヤツだけど
仲間を思う気持ちと路彦への気持ちはホンモノ！
自分が仕えている893の親分の息子にも
路彦はこの世界に引きずり込まないでくれ、と必死に頼み込んだりする。
これって所詮893の世界も絡んでいるので
二人が893から追われたり、襲われたり、ラブラブハッピーで終らない予感を
多分に孕んでいてドキドキだったわけだけど
路彦の
「信二さんと一緒にいるとどうして楽しいんだろう。
僕の人生のそばに来てくれてありがとう」
あの言葉には信二じゃなくても泣けたわなーー(ノ◇≦。)
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