美しくも醜くもない
ただ大切な過去だーー



水城さんの「窮鼠はチーズの夢を見る 」の続編です。

流され侍と粘着ストーカー気質ゲ/イの
二人の恋の行方は・・・・

くっついたり離れたりくっついたり離れたり・・

だけどやっぱり忘れられない。。。

もうさ!
恋愛において性別をいちいち考えちゃうから
ややこやしくなっちゃうんだ!


いいぢゃないか!好きならば!!
男でも女でも犬でもネコでも
(あ、それはヤバイ?)

と言ってもやっぱりそんな簡単に割り切れないようです。


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妻と離婚した恭一。だが今ヶ瀬との男同士の微妙な関係は、今も続いていた。今ヶ瀬に抱かれることに慣らされてゆく日々。ところが恭一に思いを寄せる会社の部下・環の存在が二人の関係を大きく揺るがし始め‥‥!?


ノンケとゲ/イの恋愛モノとしたら
本当に二人の気持ちが第三者の読者にも
イタイほど伝わってきて
これ以上ないんではないか・・・と思わせてしまうんですよね。
(ゲ/イ同士の恋愛漫画においてなら「TOMOI」と「ニューヨーク・ニューヨーク」は
別格で素晴らしい!)

女好きで今ヶ瀬の存在がなければ一生男をどうこうなることがなかったであろう恭一。
だけど、彼がいなければこの先も
きっと恭一は幸せな恋愛や結婚生活などは送れなかったのではないかとも思わせる。
ふらふらふらふらと、一生同じことを繰り返す・・・・そんな感じがしますねー。

今ヶ瀬という存在が彼を良くも悪くも変えた。
でも恋愛においてなら間違いなく相手の気持ちを考え
労ることを覚えたんじゃなかろうか。

きっと今までの恭一ならばあんなイイ子ちゃんであったたまきちゃんにも
いずれは愛想をつかされ捨てられた事であろう。

そういう意味では確実に恋愛レベル‥‥
人間レベル?wwを上げたに違いない。

それにしてもさ、BでLな作品って
どうしてこうも女の存在が邪魔に感じちゃうんでしょうかね~ww
普通の恋愛漫画なら普通に男女が出てくるのはあたりまえ。
だけどBLだとその女の子がイイ子だとかなんとか関係なく
邪魔!と思ってしまう。とにかく誰でもね。怖いわー。

唯一許される存在はその男男的恋愛を応援してくれる女性とか
女という性別を感じさせない出来た女性とか・・・・
なんかそんなことをまざまざと思い出させた作品でもありますねー。

水城さんの作品は以前読んだものからどうしても
このまま二人は別れて終るかも知れない・・・と
思わせるところがあって
最後の最後までちょっとドキドキしちゃいましたよ。ガーン

だってさー、窮鼠の時は流され流され何千里・・・という恭一が
こっちでは一転、しっかりモノになっていた・・・!

あのたまきちゃんにだって
「別れて」と今ヶ瀬が言うと
次の日にあっさり(とまではないけど)別れ話を切り出すのだ。

それにしても辛くて泣きそうになる場面もたくさんありましたよね。
今までケータイを無造作に置いていた恭一が初めてメールにLOCKをかけてしまった。
しかもその暗証番号は今ヶ瀬の誕生日。
この時の今ヶ瀬のセリフが悲しかったよ。

あと、海での別れのシーン。
今ヶ瀬が恭一のいいところをあげていくんだよね。
そして最後に恭一の
「ありがとう」

あれはヘタな別れ方よりダメージくるわ。
あんな悲しいありがとうはない!!泣く

エレベーターでたまきに
今ヶ瀬との別れの思いを泣きながらぶちまけた恭一も。。。

誰にわかってもらえなくてもいい、、、
宝物のような大事な恋。

好きすぎて一緒にいたいのに今ヶ瀬はいつでも
「別れ」を見つめて過ごしているのも辛い。
最後にはそういう今ヶ瀬も含めて
この恋に殉じようと覚悟を決める恭一なわけだけど。
これがハッピーエンドなのかどうか、と言われると
ハッピーエンドにしては泣きたくなるような気持ちもあるのね。

でも敢えてハッピーエンドで終ったと私が思ったのは
このあとの描き下ろし。

あの「くだらない女に成り下がった」幸せそうな今ヶ瀬を見てると
やっぱりハッピーエンドだよね、と思っちゃうwww
夏生が男らしく?ロックでドリンクを頼むのに対し
今ヶ瀬が幸せ絶頂な顔で「カシスオレンジドキドキを頼むのも
心が救われたwww

関係ないけどこんな分厚いのに二冊で1000円もいかないなんて・・・
さすが出版元が小○館ですな~ww

H度ドキドキドキドキドキドキ
ペタしてね

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