剛 しいらさんのシリーズものです!!

しかもSFファンタジー

すんごく不思議な設定でした。

一見、中世ヨーロッパを思わせるんだけど
実は彼らは地球からの移民団で
帆船を操る一方で
人間そっくりなロボットを作る技術も持ち合わせている。

この世界は二つに分離されており
一つは北青王国。
もう一つは南紅王国。

地球から来た時に
搭載されていた二つのマザーコンピューターである
アダムとイヴによって
この世界の秩序を守りながら生活をしているのだ。

BLじゃなければ
中学生の時とか夢中で読んだ
新井素子さんの小説を彷彿とさせるよ~。


剛 しいら著「黒衣の公爵」
黒衣の公爵 (もえぎ文庫)/剛 しいら
¥550
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隣国との和平交渉の特使として、ただひとりの付添人アンディをつれ、南紅大国に向かうシオン・ド・オルレアン。北青王国の王子として生まれ、類まれなる美 貌と優れた人格を持つシオンだが、別名は「黒衣の公爵」—。彼を愛した者は、みな死んでいったからだ。不吉な運命を抱くシオンを迎えた国王・天人は、シオ ンの運命と自分の強運、どちらが勝つか賭けようという。それはシオンを愛するということに他ならないのだが…。宮廷を舞台に、華麗に展開する愛の物語。



美しいって罪なのね。。。。
ああ、私、そんなに美しく生まれてこなくて良かった。(負け惜しみ)

とにかくシオンの回りは常に死がまとわりつく。

そして彼を目にすると
男共は恋にトチ狂ってしまうのだよ。

父を狂わせ、兄を狂わせ、、、

その執拗さは尋常ではなかった。

なのでその美しい見かけとは裏腹に
シオンは案外(彼の意に伴わない)経験豊富らしい。
(つまりは無理矢理ってことだね)

北青王国と南紅王国は戦争の最中であるが
その和平交渉として選ばれたのがシオンだった。

黒衣という異名が物語る通り彼を愛する人間は死が待っている。

だけどその彼の噂を気にも留めずむしろ
本当に不吉な運命が待っているのか賭けてみようか、と
言ってきたのは
南紅王国の国王・天人だった。

この天人がカッケーのだラブラブ!

彼とシオンが出会ったのは実はこれが最初ではなく
遡ること16年前。

北青王国国王であった父とシオンが南紅王国を訪ねた時だったのだ。

この最初の出会いが可愛くって好きなのさ!
シオンは子供らしい愛らしさと美しさと
無邪気さを持って
天人はそんなシオンにまさに一目ボレ。

自分の膝の上にシオンを乗っけて
ケーキを食べさせる。。。

その時に天人は言うのだ。

「父君は天人にシオンをくれないだろうか?
くれないというのならいずれ攫いに行こう」

この時シオン12歳、天人16歳。

そしてその言葉をシオンはずっと忘れられずにいたんだよね。

この話は二つの国の争いが前面に出てるけど
実際はもっと根深いところに原因がある。
それを天人はずっと探っていて
そのために裏から手を回しシオンを特使に任命させ
南紅王国に寄越すようにさせたのだった。

12歳の時のシオンはとっても無邪気で可愛いのに
天人とHをした時のシオンは娼/婦のような妖艶さで
思わず天人も

「呪いの意味が分かりかけた。この体に溺れぬ男はいないだろう」

と言うほど。

おまけに南紅王国で作られるロボット達が
私のツボなのだ。
ああ、こんなロボット、私も欲しい。。。

本の厚さの割に
結構内容が濃くて
二つの国のお家事情・シオンの不遇の時代・コンピュータの謎
もちろん2人の恋の行方。。。
てんこ盛りなんですがバラバラにならず、ギュッとまとまっているのが
ベテラン作家の上手さなんでしょうかねー。

最後はまたもや涙腺の弱い私を刺激しまくります!!!

まだこの一冊しかゲトできてないけど
シリーズは2,3と続くようなので
探したいと思います~音譜

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