ぎらぎらしたり
どろどろしたり
ねとねとしたり・・・・・


暗かったり、エ/ロかったりが
最近多かったレビューですけど

ここでホッとするストーリーをww

やっぱりこういう時はうえださんを読むに限るね!

特に今回のお話は
不遇な健気っ子を好きな私から見ても
1,2を争うくらい不幸続きの子。

なんですかねー、最近読んだ本が
立て続けに

一家心中の生き残りの子供

なんですよね。

スリープ 」しかり、「おきざりの天使 」しかり。

どこがホッとするストーリーじゃ、とお思いかもしれませんが
そこはうだださんの腕のみせどころ。
これはその子の幸せストーリかと思いきや(それもあるけど)
案外攻めである男の精神的成長物語りだったのかも知れぬ~。

うえだ 真由著「この口唇で、もう一度」
この口唇で、もう一度 (幻冬舎ルチル文庫)/うえだ 真由
¥580
Amazon.co.jp

大手広告代理店勤務の椎名圭祐は、女性からも人気な、“独身貴族”。そんな圭祐の家に、家族全員を火事で失った17歳の瑞が居候することに。最初は迷惑に 思っていた圭祐も明るく堅実な瑞との生活を楽しみ始め、やがて惹かれ合う。しかし瑞は圭祐の告白を拒絶。その瞳は圭祐への想いに溢れているのになぜ…!? 切なく甘い恋の行方は—。


17歳にして全てを失ってしまった瑞。
その瑞と暮らすことになったバツイチ独身貴族の圭祐。

この瑞がとにかくイイ子なんですよ!!
こんな不幸な目に遭ってもまず明るさを失わない。
で、すんごく純朴というか、家計が火の車だったのを知っていたので
早い時期からアルバイトをして生計を助けていたので
流行りのテレビもゲームもファッションも
何もかも知らないで過ごしていたんだよね。

対して圭祐は広告代理店勤務だけあって流行には敏感だし
オシャレな生活をして
自分の好き勝手に暮らしていたんで
瑞の存在がはっきりいってイイ子とか関係なく
うざったくてしようがない。

そんな圭祐に嫌われないようにしなきゃと
圭祐の言いつけを守り
自分の出来る範囲で家事をこなす。

圭祐の妹の結婚式で瑞が親戚に
親が残した借金のことでいろいろ言われちゃうシーンでは
瑞のまっすぐな気持ちがとってもイタクって
読んでるこちらの目頭が思わず熱くなる~。

そんな17歳にしては健気で一生懸命で大人びた面を見せたかと思うと
思わぬところでとても子供っぽい‥‥というか
年相応とでもいうのかな、
そんな顔ものぞかせる。
そういうところが瑞の魅力にもなってるんだけど
しっかりモノなのになぜが放っておけないところでもあるんだよねー。

だけど瑞より、圭祐が一番変わったんだろうなぁ。
瑞を通して
本当に人を慈しむこと、思いやること
それらを知って
元妻に対しても自分の愚かさと未熟さを痛感する‥‥

そういう心の変化が
自然なくらいすんなりと書かれてて
そこが一番、私にとっては
共感を覚えたところだったよ!

ハートウォーミングなBLで
ほっとしたい方は是非、うえださんの作品をお薦めしますよ~。

H度ドキドキドキドキ
切なさ度星星星

ペタしてね

にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村