ようやく!!

読んだよ~~!!


木原 音瀬さんの作品。

だって、どこにも置いてないんだもん。(もちろん古本屋の話だ)

感想は・・・・
この本が私の木原作品第一作で良かったよ~、

って感じでしょうか。
だって、私の好きな健気っ子(攻めだけど)と
子供が出てくる、
っていう設定じゃないの。

ただ兄弟ドキドキってなっちゃうから
そういうのがダメな方は
お気をつけくださいませ。


木原 音瀬著「こどもの瞳」
こどもの瞳 (幻冬舎ルチル文庫)/木原 音瀬
¥560
Amazon.co.jp
小学生の子供とふたりでつつましく暮らしていた柏原岬が、数年ぶりに再会した兄・仁は事故で記憶を失い6歳の子供にかえってしまっていた。超エリートで冷たかった兄とのギャップに戸惑いながらも、素直で優しい子供の仁を受け入れ始める岬。しかし仁は、無邪気に岬を好きだと慕ってきて…。初期作品に書き下ろ しを加え、ファン待望の文庫化。


幼い時に引き離されて育ってきた兄と弟。
あれから十数年、18歳で結婚し妻と子供と3人で生活してきた岬だったけど
妻が突然病に倒れ、余命いくばくもないと言われ
すがる思いで兄のもとへ行くのだが・・・
そこにいた兄は昔の優しい兄の面影はなく、
冷たい態度と言葉で接してきたのだ。

そんな最悪な印象しかなかった兄が
ある日、頭を打ったせいで記憶が6歳まで後退してしまったのだ。

妻はあの時亡くなってしまった。
心身ともに弱っていた岬はきっと兄に会って
励ましてもらったり、少しでも優しい言葉をかけてもらいたかった
だけなんだと思う。

だけど岬に向けられたのは冷たい兄の視線。
当然、岬はいきなりそんな状態になったからと
兄に対し、やさしくなんてできなかった。

だけどね・・・
この6歳に戻ってしまった兄・仁のなんとも
子供らしくてカワイイこと。。。
実際に見かけは30歳、中身は6歳というのは
カワイイなんて言ってらんないけど。

とにかく怒られてはエーンエーンと泣き、
お母さん、お父さんを思い夜に淋しくなっては泣き、
小学校に通えないと知ってはしくしく泣く。

そんな兄に戸惑いながらも放っておけず
自分の子供・城太郎と3人で暮らしていく決心をする。

一応BLものですから、
じゃあ、誰と誰がくっつくんだ?となると
もう禁断のこの兄弟しかいない。

これには賛否もあるだろう。
なんせ兄は頭ん中は6歳だし。

だけどね、この話を読むと
仁も岬も幼い頃に両親を亡くした後は
仁は愛のない家庭で育ち
岬もやはり家庭への強い憧れから早くに結婚する。

そんな二人が家族や家庭というものに対し
ものすごく執着していたのが
わかってくると思うんだ。

6歳児の仁はともかく
子供もいる岬がこの関係を受け入れたのが
不思議でもあったんだけど
奥底で望んでいた失った家族を取り戻したかった・・・
そんな気持ちが岬には働いたのかもしれないね。。。
もちろん、仁にも。

もともとすごく仲の良かった兄弟だけに
その隙間を埋めようとしている感じもある。
6歳の仁が岬にささやく拙い愛の言葉は
二人が引き離される前のうんと小さな弟・岬に対しての
言葉のような気がするよ。

特に仁はお爺さんに引き取られてから
多少屈折して育ったようなので
ちょっと小難しい大人になってしまった。

その反動とギャップがより6歳の仁を
純粋に思わせてしまうんだけどさ。
自分だけを一心に見つめるその瞳を
失った時の岬の喪失感はすんごく伝わって
切なくなってしまった。


この話、岬の子供である城太郎の話が書き下ろしで収録。
こちらも。。。
なんだか皆救われて欲しいな・・・という気分にさせられる。

ドラマCDになっています!!
anikoさん、ありがとう~!
BLのススメ
柏原 岬:神谷浩史、柏原 仁:成田 剣
柏原城太郎:吉野裕行、松井:近藤 隆


H度ドキドキドキドキドキドキ
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