まさにタイトルとおり
狂気にそして甘美な執着。

執着してるのは果たしてどちらか・・・・

こういう太陽の下とか
明るさとか

そんなものとは無縁な世界・・・

好きですっっっ!!

周りから見たら正気の沙汰とは思えなくても
二人だけの世界に耽溺するのだ。

藤森 ちひろ著「狂おしく、甘い執着」

BLのススメ

「君なら、可愛い雌犬になれる」ミステリー小説部署へ異動になった尚之は、憧れの作家・朝倉透悟の担当を任される。しかし仕事を請けることを条件に、朝倉 は尚之を組み敷いた。尚之の被虐性を見抜いた朝倉は、言葉と躰で尚之を追い詰め、支配される官能を教え込む。灼熱の楔に狭隘を抉じ開けられても、感じるの は気が遠くなるような愉悦だけ—。羞恥に身を震わせながらも、与えられる快楽に夢中になる尚之だったが!?濃密愛が全てを奪う書き下ろし。


作者があじみねさんにイラストを描いてもらいたかった・・・
と言っていたように
この話にあじみねさんの描くイラストが
ばっちりハマってます!!

私が本を選ぶ基準として
好きな作家さんなら多少絵が気に入らずとも買うんだけど

お初の作家さんは
内容紹介を読んで、あとはイラストかしらねー。
話が面白そうでも
イラストが気に入らないと買わない時も結構ある。

それくらい内容とともに絵も大事だ。

で、この話だけど
尚之も透悟もそれぞれあるトラウマを抱え
それが互いの性癖を作っていたといってもいい。

尚之よりも透悟の方が経験が豊富だったために
自分の性癖を自覚し、尚之の隠れた淫靡性にも
気がつくことができた。

だけど経験の乏しい尚之は心と体がついていくことが出来ない。
でも透悟のことは好き。。。

尚之と透悟は一度は別れた格好になったが
尚之がストーカーに刺された後、病院での透悟の告白のシーンは
静かだけどその分恐いくらいの
『情』がこもっていた。

あとは二人だけしかいない世界に浸っている様は
綺月先生の「梔子島に罪は咲く」のような

「これが二人にとっては至上の喜び」的

ハッピーエンド(あくまで二人にとっての)・・・となっている。

そこから生まれてくるものはもはや何もない。
もう互いの目には互いしか入ってイマセンっていう
どうしようもなさ感が
デカダンスの香りぷんすかで
私は大好きなのでした。

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ

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