やってくれますな~、綺月さん!!

って感じですよ!
とにかく濃い!!
Hも濃いなら情愛も濃くて暗い。

一人のお金も立場もある人間が
どんどんその暗くて深い
快楽と罪と愛と呼ぶにはあまりにも
強過ぎる感情に
溺れ、堕ちていく様が書かれています。
綺月 陣著「梔子島に罪は咲く」

梔子島に罪は咲く (SHYノベルス)/綺月 陣
¥903
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「女は間に合うとるんなら、若い男の子はどうです?」高校時代の友人に誘われて、人気デザイナーの諏訪は梔子島を訪れる。さびれて、なにもない…梔子だけ が美しい島は、昔より人身売買を生業とする者が暮らす女郎島であった。女たちを買う友人をよそに退屈しきっていた諏訪は、旅館の仲居からこっそりと男娼の 存在を耳打ちされた。びっくりするほど美しい少年がいる、と。その場を抜け出すための口実として少年に会いに行った諏訪だったが、いつしか少年に溺れてゆ き…。


BLにおける攻というのは
だいたいが皆、元気で絶倫だ。
絶倫じゃない攻なんてみたことないくらい
一昼夜受を攻めまくるなんてザラである。

元気で大変結構なことだ。

しかし、この作品は
そんなBL界の元気印攻にして根をあげるほどの
超絶絶倫受なんであるっっ!

とにかくイタシテないと不安なんである。
ほえ~、まさに魔性の子。

たとえ精根尽き果てても
攻は彼の魔性っぷりに耽溺してるため
逃れようにも逃れられなくなっている。

だからどんどんどんどん
底なし沼にずぶずぶ沈んでいく感じがするのだ。

私は最初この作品を雑誌掲載時に読んだので
その時は描き下ろしがなかった。

本当に救いはそこにあるのか・・・?と

読後感も暗い感じになってしまったのだが
ノベルズは描き下ろしつきで
かなり救われました。

救われた、と言っても
あのラストが救いなのかどうかはわからないが
二人が幸せなら、もういいじゃないか。
って感じ、かね?

エッチ度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ


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