史上初のロシア人F1ドライバーとして今シーズンから参戦を開始しているペトロフだが、安定しない成
績のために来シーズンのシートが不確定となっていた。それでも先週末の最終戦アブダビGPでは堅実
的な走りを見せて6位入賞を達成。ロシアからの多額の資金援助を期待できることもペトロフの強みだ。
「この方向性(ルノーとの契約延長)を抱いて働いていますが、ここまでのところは何とも言えません」と
18日(木)に『Sovetsky Sport newspaper(ソヴィエツキー・スポーツ紙)』上で語ったのはマネジャーのオ
クサナ・コサチェンコ女史。
また、「12月の第2週には、契約にサインをすることになりそうです。現在ヴィタリーは休暇中なので、今
後2、3週間はロシア以外の場所で過ごすことになるはずです」とも述べている。
コサチェンコ女史はルノーと2年契約を締結しようと動いているらしいが、もしルノー残留を果たせなかっ
た場合のために、予備のプランを考えてもいるという。
一方、ルノーのチーム代表を務めるエリック・ブーリエはアブダビGP終了後、ペトロフがチーム残留する
可能性についてコメントしていた。
「アビダビにおける彼のパフォーマンスは、われわれの検討にとってはポジティブなものになるだろう」と
『Autosport(オートスポーツ)』誌に語るブーリエ。「しかし、状況を考えるために座って考えをはっきりさ
せたいのだ。いくつか不満は残っているが、全体的なパッケージを考える必要がある。アブダビの結果
は彼にとってポジティブなものだったというべきだろうし」とも付け加えた。
ニコ・ヒュルケンベルグの離脱が明らかになり、ウィリアムズではルーベンス・バリチェロの隣が空席状
態。ベネズエラから相当額の支援があるとされるマルドナドの加入は、チームにとっては大歓迎だろう。
「プッシュしているところ」とウィリアムズとの交渉段階についてマルドナドは『Autosport(オートスポー
ツ)』に語った。「一緒に改善できたし、1周走るたびに速くなった。今朝は空力セットアップを中心に取り
組んだんだ。これは今までやったことがなかったからいい経験になったよ。僕の今後に役立つだろう」