曇りがかった空の下でセッションがスタートすると、各車が次々にコースへと飛び出していく。序盤に
はフェラーリのフェリペ・マッサ、メルセデスGPのニコ・ロズベルグ、レッドブルのセバスチャン・ベッテル
らが入れ替わりトップタイムを更新。ルノーのヴィタリー・ペトロフ、ウィリアムズのニコ・ヒュルケンベル
グらルーキーも上位に食い込んだ。
後半に入ってまずトップに立ったのはフェラーリのフェルナンド・アロンソ。続いてシューマッハが復帰後
のパフォーマンスを危ぶむうわさを蹴散らすかのように力強い走りでアロンソのタイムを上回った。さら
にはウェバーがトップに立ち、母国の観衆を沸かせている。
セッションの最後にソフト側のタイヤであるソフトコンパウンドを履いて再びコースに入ったウェバーは、
自己ベストをさらに縮めてこの週末初めてとなる24秒台のタイムを計測した。アロンソ、シューマッハら
も続けて24秒台に入れてくる中、残りは時間もわずかとなったところでHRTにまたしてもトラブルが発
生。今度はカルン・チャンドックがマシンを止め、セッション終了時間を待たずして2台のHRTは走行を
終えている。
このセッションでトップに立ったのは1分24秒719を記録したウェバー。2番手にアロンソ、3番手にシュー
マッハ、そして4番手にはウェバーのチームメイトであるベッテルが入った。ロズベルグが5番手につけて
いる。
マクラーレンのバトンとハミルトンはそれぞれ6番手、7番手に並んだ。 フェラーリのマッサは9番手、ザウ
バーの小林可夢偉は14番手だった。