高校生の時の話。

自室にあるテレビを観ていると、リモコンに触れてもいないのにチャンネルが変わる。
ザッピングのように、少ない数から多い数へどんどんチャンネルが変わる。
そんなことが何度も起こっていたので、すっかり慣れてしまい、初めはだんまりを決め込んでいた。

が、何日もそんなことがつづき、いい加減しつこいと思い

「いい加減にしろ!!」

と、テレビに怒鳴ってしまった。

そのとたん、ザッピングが止んだ。

その日の夜。

なんとなく寝付けなくて、寝返りを打つと、目の前にテレビが。

次の瞬間…

『ドボン!!!!』

という爆音とともに、テレビの画面が光った。
焦げたような臭いが部屋に漂い、何が起こったかわからなかった。
すぐにテレビを見てみたが、煙を上げていて普通の状態ではない。

それ以降、そのテレビは使えなくなった。