名前をきいちゃんと言います。
まだ小柄な女の子
ある所に棄てられて、仕掛けた捕獲器に入りました。
まだ子猫だから手術は早いだろうなと心配しつつ、病院に運びました。
翌日、お迎えに行ったら先生から驚きの言葉が
「この子、妊娠していましたよ。それも生まれてしまう間際でした。」
猫は体の大きさで判断してはいけませんね。
猫を増やさないことを一番に考えていますから
間に合って良かった。
手術の傷が落ち着くまで、ケージの中で静養してもらいましたが、きいちゃん、なんとも良い子なのです。
ケージに手を入れると撫でて欲しくて体をよじります。
すりすりしてくるのです。
かわいい!
元の所に返すことがしのびなくて…
里親さんを探すことにしました。
マンソン裂頭条虫…
カエルやヘビを食べると感染する寄生虫です。
でも注射(ドロンシット)で落ちるそうですから安心しました。
苛酷な環境で過ごしてきたんだね、きいちゃん。
現場に捕獲に向かう時、捕獲器を下げて歩いていた私にある男の人が声を掛けました。
「その箱は何に使うんだい。」
私「猫を捕まえて赤ちゃんが出来ないように手術してもらうのよ」
男「そんなかわいそうなこと、止めな。そんなの持っていかないようにして。」
私「だめだめ、ここでは絶対に増やさないんだか ら」
男「ひどいことをするなあ」
酷いのはここに猫を棄てた人間です。
私ではありません…
棄てられる子がいなくなりますように。
猫を飼ったら最後まで飼ってください。
そして世話ができる範囲の頭数にするために不妊手術をして下さい。
不幸な命は望まれない出産から生まれます。
まだまだ充分な理解はえられていないようですね。
悲しいです。