仮想世界で銃で撃たれたプレイヤーが現実世界でも死亡。
SAO事件から1年。
死銃(デス・ガン)事件の捜査を依頼されたキリトはガンゲイル・オンライン(GGO)にログイン。
そこで出会ったのは、スナイパーの少女、シノンだった。

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ソードアート・オンライン II 
#14「小さな一歩」



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「逃げろ、シノン」飛び込んできたのはキリトだった。新川を止めようとするが、「僕の朝田さんに...」とキレた新川に劣勢。殴られ押さえつけられた。新川が注射器を取り出しキリトの胸に刺した。怒ったシノンがラジカセで新川を殴りノックアウト。

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やられたと言うキリトに「死なないで、こんなふうに死なないでよ」とキリトが注射を打たれたところを見ると心電モニター装置の電極が貼ったまま。注射はちょうどその上に打たれていた。体内に薬品は入っていない。まったく、脅かしてくれるなと言うキリトに、それはこっちのセリフよとシノンは言った。

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新川はのびているが命に別状はなさそう。シノンはキリトに、来てくれてありがとうと言った。キリトは、結局なにもできなかったし、遅くなって悪かった。けがはない?と言った。

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学校でまた不良少女たちに呼び出される詩乃。友だちなんだから困っていたら助けてくれるよな、とりあえず2万貸してと言われる。詩乃が、あなたにお金を貸す気はないと断ると、今日は兄貴から借りてきたんだとエアガンを取り出し詩乃に向ける。そして土下座して謝れと言った。

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引き金を引こうとするが動かない。詩乃はガンを取り上げると、1911ガバメントか、お兄さんはいい趣味ね。私の好みじゃないけどと言った。そして大抵の銃はセーフティーを解除しないと撃てないのと言うと遠くの空き缶を撃ってみせた。そして、確かに人には向けないほうがいいわと言った。ガンを返すと不良少女は座り込んだ。じゃあねと立ち去る詩乃。本当は強盗の顔が浮かび苦しかった。でも大丈夫だった。「これが最初の一歩なんだから」詩乃は歩き出した。

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校門のそばで、どういう知り合い? もしかして彼氏? と言われる。キリトが校門の前でバイクを停めていた。待ち合わせって言ったけど、なんでこんなに目立つところにいるのよと詩乃。キリトは「やあ、こんにちは、シノン」と微笑んだ。

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ふたりで菊岡と会い事件の話を聞いた。あの事件の直後、新川恭二と兄の昌一は逮捕され、昌一の供述から共犯者の存在が明らかになった。3人目のデス・ガン、金本敦は現在逃走中だが、菊岡が言うには捕まるのは時間の問題らしい。デス・ガンのきっかけは昌一が透明化できるマントを手に入れたことだった。昌一はマントと双眼鏡でプレイヤーのリアル情報を盗むのに熱中した。

弟の恭二はキャラクター育成に行き詰っていた。アジリティ型のシュピーゲルはアジリティ万能論を流行らせながら自分はストロングス・バイタリティ型に移行したゼクシードを深く恨んでいた。話を聞いた昌一はゼクシードの本名と住所を恭二に教え、どのように粛清するか話し合った。

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最初は本気ではなかったが、連日の議論で計画は現実味を帯び、父親が経営する病院から、緊急時に電子機器を解除するマスターコードと劇薬を盗み出した。念入りに下調べをして標的をセキュリティーが低い場所で一人暮らしの人物に絞った。最初の犠牲者のゼクシードは昌一が自宅にマスターコードを使って侵入、示し合わせていた時間に殺害。恭二は兄のキャラクターのステルベンでログインしてデス・ガンと名乗ってゼクシードを銃撃した。二人目もほぼ同じ手口。

だがGGOのプレイヤーたちは怯えるどころかデマ扱いしたのでBoB本戦で一気に3人を銃撃する計画を立てた。標的はペイルライダー、ギャレット、シノン。だがそれには障害があった。デス・ガンの動きに合わせて現実世界の実行犯もターゲットの家に移動しなければならない。そこで金本が加わった。

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金本はジョニー・ブラックというラフィン・コフィンでザザとコンビを組んでいた毒ナイフ使いだった。金本は自宅が近いペイルライダーとギャレットを担当、恭二がシノンを引き受けた。それまで実行役は昌一だったが今回は恭二が実行役に固執した。

恭二は黙秘を続けていると菊岡。新川昌一は幼い頃から病気がちで父親は恭二を病院の跡継ぎに決めた。兄弟仲は悪くなかったが昌一はMMORPGにのめり込み2022年にソードアート・オンラインの虜囚となった。生還した昌一に話を聞いた恭二は兄が英雄に見えたそうだ。昌一はデス・ガン計画はゲームだったと供述している。

新川兄弟は医療少年院に収容となる可能性が高いと思うと菊岡は言った。ふたりとも現実というものを持っていないわけだしと菊岡が言うと詩乃は、そうじゃなくて恭二はGGOの中だけが真の現実と決めていたのだと思うと言った。恭二に会って、自分が今まで何を考えてきたか、今何を考えているのか話したいと詩乃。菊岡は、あなたは強い人だ。ぜひそうしてください。面会ができるようになったらメールでご連絡しますよと言った。

赤眼のザザからキリトへの伝言だと菊岡。「これが終わりじゃない。終わらせる力はお前にはない。すぐにお前もそれに気づかされる。イッツ・ショウタイム」

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菊岡と別れてキリトはシノンを紹介したい人がいるとエギルの店に連れて行く。アスナとリズベットが待っていた。キリトはガンゲイル・オンラインの3代目チャンピオン、シノンこと朝田詩乃さん、と紹介。シノンにアスナとリズベットを紹介する。

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ステルベンの話になって、病院用語で死なんてどういうつもりでつけたんだろうとシノンが言うと、アスナはキャラクターネームに名前以上の意味を探そうとしないほうがいいと言った。気づくことより見失うもののほうが多いから。アスナはシノンに友だちになってくださいねと言った。

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キリトが詩乃の過去の事件のことを協力が必要だったからアスナとリズに話したと言い謝った。アスナたちは以前、詩乃が住んでいた町に行ってきたと言う。驚く詩乃。帰ろうとするとキリトが、それは君が会うべき人に会っていない、聞くべき言葉を聞いていないと思ったからだと言った。母娘が入ってきた。

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この子が生まれる前は郵便局で働いていましたと女性は言った。もっと早くあなたにお会いするべきだった。謝罪もお礼すら言わずにと涙を流した。あの事件のときにお腹にこの子がいた。あなたはこの子の命も救ってくれた。ほんとうにありがとうと母娘は頭を下げた。

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キリトは言った。君はずっと自分を責め続けてきた。でも君には同時に自分が救った人のことを考える権利がある。自分自身を許す権利があるんだ。「しのおねえさん、ママとみずえを助けてくれてありがとう」少女が絵を差し出した。そして詩乃の手を握った。

☆次回 「Debriefing」

★キリトくん、死ななくてよかったですね。それにしても、ちょうど胸の何やら貼ったところに打つなんてwww そしてキリトくん、弱っwww 色男、金と力は...って感じかな。シノンが助けた人が出てきて、いい感じの終わり方かな。うんうん、いいお話でした。あ、終わりではないのですね。次回、Debriefing? 報告ならもう十分なんだけどwww