仮想世界で銃で撃たれたプレイヤーが現実世界でも死亡。
SAO事件から1年。
死銃(デス・ガン)事件の捜査を依頼されたキリトはガンゲイル・オンライン(GGO)にログイン。
そこで出会ったのは、スナイパーの少女、シノンだった。

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ソードアート・オンライン II 
#12「幻の銃弾」



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生存者は4人。だが衛星スキャンでキリトが残りの人数を確認すると6人だった。ペイルライダーを入れてもひとり足りない。デス・ガンがあれからさらにもうひとりを消したのかと考えるが、共犯者はまだシノンの家にいるはず...何か大きな見落としをしているのかもしれない。

シノンのいる洞窟に戻ったキリトが残り人数を報告する。残りはキリト、シノン、デス・ガン、闇風、それともうひとり。自分たちと同じように洞窟に隠れているかもしれない。現在1時間45分経過。前回とほぼ同じペース。誰もここにグレネードを投げ込んでこなかったのは不思議だが、デス・ガンが片っ端から倒してしまったのかも。だとしたらマックス・キル賞は間違いなくあいつねとシノン。

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問題は闇風だとシノン。闇風の端末に表示されているのはキリトだけだから狙ってくるはず。強いのかとキリトが聞くと前回の準優勝者だとシノン。ラン・ガンの鬼と呼ばれている。ラン・アンド・ガン、走って撃ってまた走るスタイル。武装は超軽量短機関銃キャリコM900A。前回はゼクシードのレア銃と防具に競り負けて2位だったがプレイヤースキルは闇風のほうが上という声も。

キリトの推測通りなら共犯者はシノンの家に張り付いていなければいけないから、デス・ガンが殺せるのはシノンだけ。つまり闇風がデス・ガンに本当に殺される心配はないから、闇風に囮になってもらう手もとシノン。デス・ガンが闇風を撃てば位置がわかる。そこをシノンが撃つ。

強いなシノンはとキリト。シノンの作戦に基本的には賛成だがひとつ気になることがあると言う。生存者がひとり足りない。デス・ガンがペイルライダーを撃ってから次にシノンを撃とうとするまで30分しか経っていない。現実世界のふたりの家が30分圏内というのは都合が良すぎる。共犯者は複数いるのかもしれない。

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闇風もデス・ガンのターゲットになっている可能性も否定できない。元ラフィン・コフィンの生還者は10人以上いる。意識のない人間を毒薬で殺すなどという卑劣な犯罪を犯すやつらには負けられないとシノン。これ以上やつらに好き勝手させておくわけにはいかない。この戦場でデス・ガンを倒し現実世界の共犯者ともども罪を償わせるとキリトは言った。

それが俺が果たすべき最初の責務。そこからもう一度はじめねばならない。シノンを守り闇風を倒してデス・ガンを倒す。何が何でもやり遂げなければとキリトは思った。

作戦はまずキリトが飛び出しシノンがあとから狙撃できる位置につく。集中するキリト。あの時ラフコフに気づいたのは殺気を感じたからだった。そういえば最初に襲い掛かってきたやつの名前は何だったろうと考えてキリトはその男の言葉を思い出した。「キリト、おまえは後でちゃんと殺す」

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キリトを弾丸が襲う。間一髪で避け、そこを狙う闇風をシノンが仕留めた。キリトはデス・ガンの弾丸を斬りながら進む。シノンの援護でデス・ガンの銃を破壊。あとは俺がとキリト。が、デス・ガンの剣がキリトを刺す。

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キリトがいる病室に着いたアスナ。安岐が、お話は伺っていますと言った。和人(キリト)は急に心拍が上がって苦しそうにしていたが、身体的に危険ということではないと安岐。ユイが回線をMMOストリームのライブ映像につなぎ、病室の画面に映す。キリトとデス・ガンが映る。

デス・ガンが持つエストックを見てアスナはラフィン・コフィンの幹部にエストックの達人がいたことを思い出す。名前は...Sterbenの文字を見てスティーブンのスペルミスかと言うアスナに違いますとユイの声。あれはドイツ語だと安岐。同時に医療関係の用語でもあり読み方は「ステルベン」意味は「死」病院では患者さんが亡くなった時に使う言葉だと言った。

エストックで刺したデス・ガンにGGOに金属剣があるなんて聞いてないとキリト。銃剣作成スキルで作れるのだとデス・ガンは言った。キリトの光剣をそんなおもちゃはさぞかし不本意だろうとデス・ガン。キリトは一度こういうの使ってみたいと思っていたし剣は剣、おまえを斬りHPゲージを吹っ飛ばせれば十分さと言った。

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現実世界の腐った空気を吸い過ぎたお前にできるのかとデス・ガン。それはお前も同じだろう、それともお前だけはまだラフィン・コフィンのメンバーでいるつもりなのかとキリト。そこまで思い出せたら俺とお前の違いを理解しているだろう。俺は本物のレッド・プレイヤーだがお前は恐怖に駆られてただ生き残るために殺しただけ。そしてその意味を考えもせず何もかも忘れようとした卑怯者だとデス・ガンは言った。

お前はその光迷彩マントを使い総督府の端末で出場者の住所を調べた。部屋に予め共犯者を侵入させ銃撃にタイミングを合わせて薬品を注射し心不全による変死を演出した。これが事実だとキリト。総務省には全SAOプレイヤーのデータがある。お前の昔の名前がわかれば何もかも明らかになる。もう終わりにしろ、ログアウトして自首するんだとキリトは言った。

面白い想像だが惜しいなとデス・ガン。お前は俺を止められない。なぜならお前は俺の昔の名前を絶対に思い出せないから。なぜそんなことが言えると言うキリトにデス・ガンは笑ってお前は自分がそれを忘れた理由さえ忘れていると言った。

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あの戦いが終わった後、デス・ガンはキリトに名乗ろうとした。キリトは連行されて行くデス・ガンに名前なんか知りたくもないし知る意味もない。あんたと会うことはもう二度とないんだからと言った。

お前は俺の名前を知らない。だから思い出せない。ここで俺に殺され無様に転がって、あの女が殺されるのをただ見ていること以外には何もできないのだ。このゲームで手に入る最高の素材でできているという剣でデス・ガンがキリトを襲う。

☆次回 「ファントム・バレット」

(次回ファントム・バレットって幻の銃弾という意味では。タイトル同じ? デス・ガンは剣の達人だったんですね。けっこう強い。闇風はあっけなかったね。それにしても会話が長すぎ。こんなの警察に通報すればとか野暮は言わないから早く戦ってくれw と控えめ感想のつもりwww)