仮想世界で銃で撃たれたプレイヤーが現実世界でも死亡。
SAO事件から1年。
死銃(デス・ガン)事件の捜査を依頼されたキリトはガンゲイル・オンライン(GGO)にログイン。
そこで出会ったのは、スナイパーの少女、シノンだった。

★前のお話は→ 第1話~第9話 あらすじまとめ

★I期はこちら
→ 「ソードアート・オンライン 第1話~第25話あらすじまとめ

ソードアート・オンライン II 
#10「死の追撃者」



デス・ガンがシノンに向けたのはヘイシン51式、あの銃がなんで今ここに...動揺したシノンは銃を落としてしまい反撃もできない。あのときの強盗の顔が浮かぶ。動けないシノン。強さの意味、戦うことの意味、キリトを見ていれば、いつかきっとわかると思ったのに...あきらめたくない...(銃声)

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撃たれたのはデス・ガン。肩口を撃たれて壁の後ろに移動。倒れたままのシノンの前にグレネードが転がってくる。発煙弾だった。キリトがシノンを抱えて走る。乗り物が置いてある場所へ。馬は踏破力が高いが扱いが難しすぎるのでバギーに乗り逃げる。

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キリトが運転。シノンにライフルで馬を破壊してくれと言う。シノンは馬を撃とうとするが引き金が引けない。ふたりを見つけたデス・ガンが馬に乗った。このままでは追いつかれる。デス・ガンは追いかけながら撃ってくる。助けてとキリトにしがみつくばかりのシノンにキリトが当たらなくてもいいからデス・ガンを狙撃してくれと言う。無理よとシノン。なら俺がその銃を撃つから運転を代わってくれとキリト。

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ヘカートは私の分身、私以外の誰にも扱えない。そう思いデス・ガンを撃とうとするシノンだが指が動かない。撃てない、私もう戦えないと言うシノンにキリトは、いや撃てると言った。戦えない人間なんかいない。戦うか戦わないか、その選択があるだけだと。

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選択なら私は戦わない方を選ぶとシノン。もうつらい思いはしたくない。この世界でなら強くなれると思ったのにと言うシノンにキリトが手を添えた。俺も撃つから一度でいいからこの指を動かしてくれ。揺れていてダメだとシノンは言うが5秒後に揺れが止まるから大丈夫だとキリト。5秒後、車はジャンプして宙に浮いた。今だ。

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この人は冷静とかそういうことではなく、ただ全力なんだ。自分に言い訳せず全力を尽くして戦うことを選び続けている。それこそこの人の強さ。シノンは引き金を引いた。外したと思った弾は止めてあったトラックに命中。ガソリンに引火して爆発。ふたりはデス・ガンを振り切ることができた。

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砂漠の中の洞窟に入る。ここで次のスキャンを回避する。デス・ガンがいきなりシノンの前に現れたのはマントに自分を透明化する能力があるのかもとキリト。たぶんそうだが、ここなら透明になっても足音が消せないし足跡も残るとシノンは言った。

デス・ガンは爆発の寸前に馬から飛び降りた。無傷ではないが死んだとは思えないとキリト。シノンはどうやってあんなに早く助けに来られたのかと聞いた。キリトは銃士Xが人違いだったのは一目でわかった。どうみても女の人だったから。そこで何かでかい見落としをしていると思ったと答えた。

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銃士XはマスケティアXという名前だった。倒してスタジアムから見るとシノンが倒れているのが見えたのでマスケティアさんのライフルと煙幕を拝借して撃ったり投げたりしながら突っ込んだと話すキリト。私がもっとしっかりしていればと膝を抱えるシノンにそんなに自分を責めなくていいと言った。あいつが隠れていることに気づかなかった。役割りが逆なら俺が麻酔弾をくらっていたと。

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ライバルと思っていた相手に慰められている。くじけて弱気になっているのを見透かされて。キリトはシノンにもう少しここで休んでいるようにと言うとひとりで行くと言う。あいつは強い、次にあの銃口を向けられたら君を見捨てて逃げてしまうかもしれない。だからこれ以上つきあわせるわけにはいかない。

あなたでも怖いのと聞くシノンにキリトは怖いよと答えた。今は守りたいものもいろいろできたから死ねないし死にたくないというキリトにシノンはそれならこのままここに隠れていればと言った。ログアウトはできないが残りが自分たちと誰かひとりだけになったら、自殺してその誰かを優勝させればいいからと。それで大会は終わる。

確かにその手もあるがそういうわけにはいかないとキリト。このまま放っておけばあと何人にあの拳銃を向けるかわからないから。私も外に出てあの男と戦うとシノンは言うがキリトは撃たれれば本当に死ぬかもしれないからダメだと言う。死んでもかまわない、こんな情けない弱い私のまま生き続けるなら死んだほうがいいとシノンは言った。

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怖いのは当たり前、死ぬのが怖くないやつなんていないとキリトは言うがシノンはもう怯えて生きるのはいやなのと言った。別につきあってくれなんか言わない。ひとりでも戦えると立ち上がるシノン。ひとりで戦ってひとりで死ぬのが私の運命だと言うシノンの腕を掴みキリトは君は間違っていると言った。

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人がひとりで死ぬなんてことはありえない。他の誰かの中にいるそいつも同時に死ぬ。俺の中にはもうシノンがいるんだとキリト。頼んだ覚えはない私は自分を誰かに預けたことなどないと言うシノンに、もうこうして関わり合っているじゃないかとキリト。シノンは泣きながら言った。「なら、あなたが私を一生守ってよ」

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何も知らない、何もできないくせに勝手なことを言わないで。これは私だけの戦いで負けて死んでも誰にも私を責める権利なんかないと泣くシノン。それともあなたが一緒に背負ってくれるの? この人殺しの手をあなたが握ってくれるの? あんたなんか大嫌いよと泣き崩れた。

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「私は人を殺したの」シノンはキリトに話す。5年前に東北の田舎町で起きた郵便局の強盗事件、犯人は銃の暴発で死んだと報道されているが、本当はその場にいた11歳の私が拳銃を奪って撃ち殺した。それからずっと銃をみると吐いたり倒れたりしてしまう。殺した時のあの男の顔が浮かんできて凄く怖い。でもこの世界では大丈夫だった。だからここで一番強くなれたら現実の私もきっと強くなれると思っていた。

あの記憶を忘れることができると思っていたがデス・ガンに襲われたとき怖くて現実の私に戻っていた。死ぬのは怖いがそれと同じくらい怯えたまま生きるのはつらい。逃げたら前より弱くなってしまうというシノン。キリトも人を殺したことがあると言った。

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デス・ガンと他のゲームで顔見知りだった。そのゲームのタイトルは「ソードアート・オンライン」キリトは自分はSAOサバイバーだと話す。そしてあのデス・ガンも。あの男はラフィン・コフィンという殺人ギルドに所属していたレッド・プレイヤーで自分は討伐隊のメンバーでその時ふたり自分の手で殺した。なのにデス・ガンに昨日会うまで自分のしたことを無理やり忘れてしまっていた。

デス・ガンは討伐戦で生き残って牢獄に送られたひとりのはず。だから俺はここであいつと決着をつけなくちゃならない。この世界で。

☆次回 「強さの意味」