東京の人々を恐怖に陥れる喰種(グール)
普段は人と変わらぬ姿で人に紛れ、人を襲い、そして人を喰らう。
人を食べることでしか生きられない者たち。
平凡な大学生カネキは趣味が合うきれいな女性と出会い急接近。
しかしそれは悲劇の始まりだった。

★前のお話は→ 第1話~第8話 あらすじまとめ

東京喰種 第9話 「鳥籠」



     東京喰種9-1

亜門が真戸と組んで間もない新人の頃の話。この1年で50件以上の捕食殺害をおこしたアップルヘッドという喰種の捜査をすることに。真戸が目星を付けた人物は事件当夜付近をうろついていた村松キエ 68歳。年齢を聞いて亜門は疑問に思うが真戸はおそらく間違いないと言った。何か証拠でもと聞くと、勘だと言った。本当に大丈夫なのかこの人と亜門は思った。

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公園で村松に亜門のことを新しいパートナーと紹介する真戸。この温厚そうな夫人が喰種? 真戸は送ってもらった診断書の数値から喰種でないことがわかる。疑いをかけて申し訳なかったと村松に言った。診断書のことを知らなかった亜門は村松と別れてから真戸になぜ言ってくれなかったのかと言う。真戸は、こんなものはいくらでも偽造できる。これもシッポを出させるための作戦、君は私からじっくり学びたまえと言った。

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真戸と別れてひとり帰る亜門。なぜあんな人が本局にいるのかと思った。村松を見かけ重い荷物を運んでいたので持ってやる。ありがとうと微笑む村松を見てこんな人を疑うなんて真戸はどうかしていると思った。それにしても重いと荷物を見ると血が滴っていた。村松は喰種だった。ばばあ扱いしてんじゃねえぞ小僧と言うと赫子を出して襲ってきた。

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亜門はクインケを出そうとしたが開かない。これまでかと思ったとき真戸の一撃でアップルヘッドは倒れた。クズを前に油断してはダメだねと真戸。すみませんと謝る亜門に、君の未熟さも含めて計算のうちだと言った。熱意は高く評価するがひとつだけいいかなと言った。
敵を前にしたら手足をもがれても戦え。それが捜査官というものだ


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花束を持って歩く亜門。篠原(特等捜査官)が亜門をたずねてきた。真戸の四十九日と聞いてあいつが死んでしまったなんてまだ信じられんよと言った。亜門に話があって来たという篠原は明日また来ると言う。別れ際に篠原は亜門に言った。あいつはお前を誇りに思っていたよ。亜門は私もですと言った。
真戸呉緒は私の誇りです

(テレビで昨夜11区の路上で複数の変死体が発見されたとニュースが流れている)

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変装したヒナミ。ヘタレの家を買いにヨモとお出かけするのだと言う。トーカと一緒に暮らすことになり少しずつ以前の明るさを取り戻していった。ベランダに迷い込んだヘタレ(インコ)を拾って飼いはじめている。すべてが元通りになったようなそんな気にさえなる。でもそんなことはありえなくて、みんなあの悲劇を受け入れながら悲しいけど生きていかなきゃいけないから、必死に元の生活を取り戻そうとしていた。

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真戸の墓前に立つ亜門。すみません、あの時もっと早く駆けつけていれば...亜門は誓った。ラビットは必ず俺の手でと。墓参りの帰り、亜門は花を持った女性とすれ違った。

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イトリの店をたずねるカネキ。ヨモを襲ってしまったとき、自分がリゼに乗っ取られたような気がした。イトリにリゼのことを聞いてみるが実はよくわからないとイトリは言った。ある日突然現れたのだと。それまでどこにいたか何をしていたか誰も知らない。だが調べれば何か手がかりはあるはず。とりあえずリゼが20区に来る前にいた11区に行ってみたらとイトリは言った。

     東京喰種9-12

イトリの店の帰り、カネキは夜道で若い男とぶつかった。何かおいしそうな匂いがした。と思ったらスリだった。盗ったカネキの学生証を見て僕と同い年ですね(19歳)と言った。

     東京喰種9-13

あんていくに来たヒデに財布をすられた話をするカネキ。顔もよく見てなかったし金もそんなに入ってなかったから被害届も出してないとカネキ。情けないとニシキに言われた。CCGが11区20区の捜査官増員決定のニュース。それを見たヒデが20区ってそんなに物騒なのかねと言った。

バランス崩れちゃったのかとヒデ。20区には喰種の組織みたいなのがあると思っていたと言う。なんでそう思うかとカネキがたずねると、他の区に比べて捕食事件が圧倒的に少ないのは20区の喰種が連携していたからだと思うと言った。大喰いやグルメも捕食が活発になった時期に行方不明になっている。喰種の組織がCCGに睨まれそうな連中を粛清したとも考えられる。

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ヒデに顔色が悪いぞと言われたカネキは喰種とか興味があるんだねとヒデに言う。ヒデは、この本がチョー面白かったから~と明るく話した。

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亜門の元に本局からの増員が配置される。篠原が、法寺項介(ほうじこうすけ)准特等捜査官と亜門のファンだという滝澤政道(たきざわせいどう)二等捜査官を連れて来た。20区はしばらくふたりに担当してもらい亜門は特別対策班所属になったと篠原。11区で篠原と一緒に働くことになる。

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あんていくでカネキとニシキに古間が11区の話をする。ヨモによると喰種が連携して捜査官を狩り回っていてかなり物騒な状況みたいだ。このままだと大変なことになるかも、戦争とか(古間は僕が魔猿と呼ばれる日が帰ってくるかもと言ったがふたりは聞いてないw)

     東京喰種9-18

トーカは鳥が苦手なはずなのにヘタレのところにいるらしい。カネキが様子を見に行く。トーカは真戸の指輪を思い出す。あいつにも家族がいた。部屋に来たカネキにあいつの家族はどこにいるんだろうと言った。

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幼い日のトーカと弟のアヤト(霧嶋絢都) ケガをしたスズメを見つけ家で世話をすることに。エサのミミズを捕まえるトーカ。アヤトは怖がって泣いた。父はトーカのお転婆はお母さんにそっくり、虫が苦手なアヤトは自分にそっくりだと言った。

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父はふたりに言った。
「トーカはお姉ちゃんだからアヤトにいろいろ教えてあげるように。アヤトは男の子だからお姉ちゃんを守ってあげるんだよ。約束だよ」


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家族はどんな人たちだったのとカネキに聞くトーカ。父親は物心つく前に、母さんも小学生のときに亡くなったとカネキは言った。髪を切ったヒナミが来て似合うねと言うとトーカに切ってもらったのだと言う。すごく上手だねとカネキは言った。

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缶コーヒーを飲むヒデの前をふたりの男が通り過ぎる。リゼの話をしている。会ったことはあるのよ、あんまりいい思い出じゃないけどね。そして今度は逃がさないよと言った。

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20区は初めて来たが時間がゆっくり流れている気がすると話す3人(服に1.2.3の番号) バンジョーが来て早いとこ仕事を済ますぞ油断するんじゃないと言った。本当にいるんですかねと聞かれバンジョーはあんていくという物好きな喰種がやっている喫茶店がある。リゼさんはそこに向かったはずだ、行くぞと言った。

11区では手ごたえないといいながら複数の捜査官を倒した男がバンジョーから連絡はと聞いた。ないと聞いてこれじゃヤモリとカマ野郎に先を越される。俺たちも20区に向かうぞ、目的はリゼの確保と言った男はそういえば、アヤトさんも20区出身でしたねと言われた。

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あんま覚えてねえけどなとアヤト。基本的に平和ボケしたやつの集まりだ。そういえば身内にもひとりいたっけな。

☆次回 「青桐」

★一気に進んだ感じ。人も増えて面白くなってきました。主な新しい登場人物の整理をw

【人間】 
真戸暁(まどあきら) 真戸の娘。墓で亜門とすれ違った。
鈴屋什造(すずやじゅうぞう) 二等捜査官。カネキが財布をすられた男。喰種を引き付ける体臭を持つ?
篠原幸紀(しのはらゆきのり) 特等捜査官。特別対策班で亜門と11区に。
法寺項介(ほうじこうすけ)准特等捜査官 亜門に代わって20区の担当に。
滝澤政道(たきざわせいどう)二等捜査官 法寺と共に20区担当。

【喰種】
・ヒデが見かけたふたり。アヤト曰く「ヤモリとカマ野郎」
ヤモリ(大守八雲・ジェイソン 既出)とニコ(オカマ・同性愛者の男性)
バンジョー 万丈数壱(ばんじょうかずいち)
アヤト 霧嶋絢都(きりしまあやと) トーカの弟。

ヘタレ インコ。片羽に星のマーク。喋る。