肺結核は過去の病気だと思っていませんか
それが違うんですね、今もその辺に普通にある病気なんですよ。
一年に約2万人もの感染者を出していて、現在でも7万人ぐらいの罹患者(りかんしゃ=病気にかかったヒト)がいると考えられています。
死者数でみると、何とインフルエンザの10倍ですよ
肺結核とは結核菌という菌を吸い込んで、それが肺の中で増殖することによって発症します。
主な症状は咳・痰と微熱です。
肺結核が普通の肺炎と違うのは、通常の抗生物質が効かないことと、空気感染するので一人の感染者から爆発的に感染が拡大する危険性があるということです。
結核は感染すると皆発病するのか ということですが、そういうわけではありません。
感染しても発病するのは1~2割ぐらいだろうと言われています。
これは何故かというと、体の免疫という働きが菌の増殖を抑えてくれるからです。感染したからといって全員が発病するわけではないのです。
ただ、これがこの病気の問題点でもあります。
菌の増殖は抑えられますが、菌は生きたまま肺やリンパ節の中にとどまっていることが多いのです
若いうちや健康なうちは結核菌の増殖は起こりませんが、老化したり、がんに罹ったりして免疫力が落ちててくると、体内にとどまっている菌が一気に増殖してきます。
これを肺結核の再活性化といったり、既感染発病といったりします。
近年は肺結核が再活性化したお年寄りから若年者に感染するパターンが増加しています
長くなりますので、続編は明日
おまけ:あいちゃん、おでかけショット