新日本 6/7/16 仙台 BEST OF SUPER Jr決勝戦

ウィル・オスプレイ×田口隆祐


“天然素材の天才児”オスプレイと真の意味での“ファンキーウェポン”をリング上で体現した田口。互いに互いを意識し合い序盤から、田口の抜け目のない脚攻め。シリアスモードに突入した田口の気迫という重力から逃げ切ったオスプレイ。好勝負。☆4.25

ex)ここからはブログのみ

 田口の“ミッドカードの覚醒”が見られました。注目株であるがゆえのオスプレイの決勝は感情100%で乗れない感覚が付きまといますが、そこに新鮮な刺激を注入するのは“ファンキーウェポン”田口隆祐のゾーンに突入していきます。詰将棋的な脚攻めから苦痛の叫びをあげるオスプレイ、田口は序盤までのネタムーヴの余韻がスッと消えるほど気迫の表情でオスプレイを檻に閉じ込めようとします。オスプレイの才能的な面はその脚を痛めるムーヴを見せながらも流れの中でインパクトを与えていくのは感心する限りです。田口もアンクルへの攻防の妙が冷静でありながら、デヴィットのポージングからのトペコンヒーロなど感情面に訴えかけるシーンも生み出し、訴求力のある一進一退を見ることができました。去年に続き見事な決勝です。好勝負。☆4.25