WCPW Loaded #10

マーティン・カービィ×ピート・ダン


クセモノかつイロモノな2人のプロレスが成しえるコミニュケーションの妙が堪能できますね。「ほお、こんな切り口もあるのか~」と感心する攻防とネタに走りながらもテクニカルなシークエンスの創出は見応えありです。決着のやり口も憎い好試合。☆3.75

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ピート・ダンはサミ・キャリハンを薄めてテクニカル要素のトッピングをしたレスラーですね。カービィとの返報性も十分ですし、コミカルかつソフトサイコチックな絡みも面白いです。リングサイドのシートの使い方や、相手のサイコ性への対応も含めカービィのやり口や切り口は目を見張るものがあります。絶対的な好勝負級にはならないのですが、常にファニーな部分を残しつつ返報性あるカウンター合戦の小気味良さも楽しい。好試合。☆3.75

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WWE Backlash 2016

AJスタイルズ×ディーン・アンブローズ;WWE王座戦


アンブローズのスタイルとAJのポテンシャルの枯れなさが交差してAJの防衛戦にしか見えなくなってましたね。アンブローズに対して不安感を抱くも、クライマックスのアンブローズのラッシュ、AJのスキルが見事ブラッシュアップ。☆4.25

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びっくりしましたね。アンブローズが全然チャンピオンに見えないプロレスをするので。AJが王者で防衛戦をしているのだろうとしか思えない、AJの洗練されて切り詰めた相手との接触タイミングに彼の枯れることのないポテンシャルにただただ驚くばかりです。アンブローズはそれに対してブルファイトスタイルが災いしてしまったか、AJに食われて終わってしまうかと不安を抱く中で、逆にアンブローズのアイデンティティに火がついてから再びびっくりです。アンブローズの突撃型のプロレスとAJの受けの美しさも交差し相乗効果で上がっていきます。AJの脚殺し、アンブローズの場外へ吹き飛ばす低空ドロップキックなど“ストロングスタイル”にあるような日本流のハードヒットプロレスを顕在化させてくれたことに喜びを隠せませんね。最後はレフェリー誤爆からのTo Be Continueのような幕切れも含め、非常に楽しい思いの出来る試合でした。好勝負。☆4.25

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WCPW Built To Dstroy

ビッグ・ダモ×ランペイジ;WCPW王座戦


インディでのヘビー級対決は余程の才能とポテンシャルがないと“ゆるキャラグランプリ”のようなもっさりに対しての愛らしさを楽しむのが殆ど。ダモが雪崩式ブレーンバスターでバウンドして打ち上げられたセイウチみたいになることへの愛らしさ。☆3

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両者の試合は初見です。上記で“ゆるキャラグランプリ”と言うワードを使いましたが、やはりインディでのヘビー戦線は、日本でいえば石川修司ランクに達しないと中々シリアス性やタイトで切り詰めた決戦的な雰囲気は出しにくいかなと感じます。海外でのエンターテイメントよりのレスリング像とあればなおさらで、どうにもインディでのヘビー戦線には興の向かぬ部分があります。やはり見方としてはもっさり感による愛らしさ、B級映画的な意図せずとも見いだせる“ゆるい”部分が楽しいと思います。ダモが打ち上げられたセイウチのようにダウンする姿は曙のKOのような愛らしさを感じられましたし、結末もセコンド介入からの・・・という手垢のつきまくったものでしたが、それもこの“ゆるさ”に興を見いだせるレベルです。☆3

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WCPW Loaded #5

ウィル・オスプレイ×ノーム・ダー×エル・リゲロ


ダーの昨今の劇場で成長しつつある応援上映を彷彿とさせる“楽しさ”という色気をムンムンと放つレスラーですね。3WAYとしての興は忘れていませんが、コンパクトに纏める中でリゲロの役回りがやや薄口。雰囲気はかなりグッド。☆3.75

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今回注目したいのはノーム・ダーですね・なんでしょう?このレスラーの見ていて“楽しい”この感じ。スターウォーズオマージュの登場シーンから、ダースベイダーのテーマを観客がノーム・ダー向けに変換しています。“キンプリ”こと「キング・オブ・プリズム」の応援上映的な楽しさがありますね。観客の雰囲気をしっかり作れているのは良いです。オスプレイとリゲロの掛け合いと空中戦と当て合いも含め、“楽しさ”という路線で間違っていない軸は持っています。もう少しリゲロに対しての役回りの比重をおいたらなという点は残りました。好試合。☆3.75

WCPW Loaded #9

マーティン・カービィ×マーティ・スカール×ウィル・オスプレイ×トラヴィス・バンクス×ピート・ダン


多人数マッチゆえにファニーな部分から序盤を立ち上げ、“弄り”で笑いを取ることをプロレス的に落とし込んでいます。終盤は彼らのウィットに富んだキレのある攻防が楽しい。☆3.5

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カービィやダンの試合は初見です。5人マッチとなっていくと日本ではドラゴンゲートを真っ先に想起させられるんですが、興の部分とスキルの部分をスピードに乗せるなら我が国のドラゲーの方がと思うに至る次第です。数珠式のサブミッションには何故かダサさの部分を感じてしまいましたが、カービィの何にでもなれるような“弄り”“弄られ”でコメディアン的な立ち位置からキレのあるトントン拍子の攻防が楽しいです。オスプレイのようなハイフライヤーの活躍のスポット性は人数的に仕方ない部分もありますが、スカールのようなサブミッションで興を解放するレスラーはやや薄口な存在感でした。シリアスでなくファニーな掴みから、流石ともいえる一瞬の才能の煌めきがやはり楽しいですよ。良試合。☆3.5