過日、八丈島在住の小島出身者Iさんから教育報道新聞(H6,8,25)発行の記事を送っていただいた。この記事は、全員離島から四分の一世紀が流れ、かつて、八丈小島の教壇に立って25名の子供たちと哀歌を共にした漆原智義氏(作家、児童文学者)が小島に渡りそのリポートを教育報道新聞に寄せたものである。
 同年㋆26日にかつての同僚教え子ら5名と小島行きを決行した。ところで、小島に渡るのは7月、8月の暑い時期が一番波が穏やかだそうだ。(今年は8月は台風に見舞われたが)この時はおそらくブルーシートだろうが、岩場にテントを張って暑さをしのいだようだ。暑さをしのぐ場所がないので、この時期の渡航は注意が必要だ。この時期にはまだ校舎は倒れずに残っていて、壁には惜別の詩もまだ残っていた。
 野生化した山羊が数百頭、島の緑を食い尽くし、赤土が海に流れ込み。この後漁場に甚大な被害を与えることになる。漆原先生は80歳を越えなお元気に講演で日本中を駆けまわっておられる。今も小島に渡りたいという希望を持っておられるが、何せ船から島に降りるタイミングが高齢ゆえに難しい。足でも挟まれたら重大事故につながる。したがって難しいだろう。私は機会があればぜひ渡りたいと思っているが、道なき道を歩くので、案内する人が必要だろう。