株式会社マキタの代表取締役が変わりましたね。

新社長の後藤さんは、私より一つ年上。
こちらはやっと事業が軌道に乗ってきたと舞い上がっているのに対し、
後藤社長は、重ねた年月ほぼ同じくして世界のマキタの頂点。
いやはや素直に格の違いを感じます。

マキタのヘビーユーザーとして、新体制の株式会社マキタに
望むことがあるとすればユーザーの2極化にうまく対応していって欲しい
という事。
最近のマキタはホームユーザー向け商品に全体が引っ張られている、
と感じています。

きつい言い方をすると、私たちの業界で
マキタを使っています!と言っても工具界のように
やっぱりマキタだよね、という話題にならないのが現実で
現状では残念ながらセカンド、サードメーカーという扱いなのです。

私の勝手な想像ですが、マキタの造園、園芸ツールの開発には
プロフェッショナルユーザーとの協力関係が皆無であるか、
畑違いの協力者がいる、もしくは開発コンセプト自体が明後日の方向を向いている、
等と感じられて仕方ありません。

いや、初期のコンセプト、アイデア
自体はどれも良いのかもしれません。
それを製品として昇華させていく過程で何らかの障害
(コストの問題、上からの否定的意見、開発協力者セレクトの間違い)
が発生している可能性があります。

アイデア、コンセプトは良いのに
使えない18Vバッテリーツールの筆頭が

マキタ 充電式チェンソー18V UC122DZ/マキタ

¥33,588
Amazon.co.jp

レビューは良好ですが、すべてアマチュアユーザーのコメントです。


大変参考になる
プロのブログ記事があったのでリンクさせていただきます。

(上手くリンクできないので貼り付け対応)
http://tenshinen.blog.fc2.com/blog-entry-1942.html


山形の農家「天心園」さんのブログ記事。
使用モデルは丸山の物ですが、マキタのOEM品です。



ほぼ100%記事内容に同意です。
せっかくの製品コンセプトが25APとの相性の悪さで
道具として成り立たなくなっています。

ただ「切る」という結果だけ見れば問題はないのかもしれません。
マキタにとってはホームユーザー向だから
この仕様でGoサインが出たのでしょう。
しかし見方を変えてみれば、我々が失敗したにせよ手を出したという事は
プロが欲しくなるサイズ感という事なんです。

天心園さんの作られた動画をみれば
マキタがプロ向けに作るべき18Vハンディチェンソーの
理想が見えてきます。



刃の違いだけでこれだけ
切断スピード、切り口が違います。

では、どのような対策、開発をすればよいのか?

回転数、パワーを稼ぐため
バーは無理に大きくしない(18Vなりの大きさで良い)
モータースペックを上げる(回転数)
ソーチェンを一新する
プロ用としてキックバック防止用のガイドバー先端の安全ガードを除去
オンオフスイッチではなく、無段変速スイッチとする

個人的には少しでもコンパクトにしたいので
チェーンテンショナーは
ワンタッチではなく通常のナット式で
小雨くらいには対応
とにかく軽くすればMSA160Tとは競合しない(MSA160Tはかなり重い)

常に腰にぶら下げられる
サイズと重さだったら最高です。

チェンソーの代わりではなく
あくまで鋸の代わりという位置づけで開発を。

世界でまだ一つもない
プロが使える最軽量ハンディバッテリーチェンソーは
マキタの18Vシリーズから出してほしいのです。
玩具はブラックアンドデッカーでいいじゃないですか
36VはSTIHLにかなわなくったっていいじゃないですか
マキタにはマキタにしかできない事があるはずです。

新体制マキタからは
マネタなどと呼ばれない、プロが胸を張って持てる
オリジナル商品が発売されることを願います。


最後に、天心園さん
素晴らしい動画をアップしていただきありがとうございます。
これだけ同環境での切断性能差がわかれば
株式会社マキタの開発チームにも、いかに今の仕様がダメなのか
しっかりと伝わる事と思います。
今の仕様では少なくとも「剪定」には使えません。