おはようございます。


2/12(木)の夜、虎ノ門の金沢工大で、通信分野での国際標準に関するセミナ-が開催されます。


標準化は特許で最も話題になっている分野の一つと思います。NOKIA、KDDIのパネリストもおり、大変興味深い内容ですね。

http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/toranomon/professional-meeting/1198223_2847.html

『携帯電話・スマートフォン開発の裏側で繰り広げられる国際標準をめぐる対立』
-知財ポリシーの最新動向とNOKIA、KDDIの取り組み-
2015年02月12日(木) 19:30 ~ 22:00



■受講対象者
・3年以上の企業又は官公庁における在職経験をお持ちの方
・技術開発、知財業務、標準化業務に従事されている方、興味関心をお持ちの方

■セミナー概要
今回のK.I.T.プロフェッショナルミーティングでは、経済産業省JIS事務局、NOKIA、KDDI、それぞれの立場において、国際標準化活動の最前線でご活躍されている3名の豪華ゲスト講師をお招きし、お話いただきます。もはや現代人の生活には欠かすことのできない携帯電話やスマートフォン。この裏側で繰り広げられている特許紛争や、大企業、標準化機関の動向について、興味ご関心のある方は、ぜひこの機会をご活用ください。

第1部
『ITU-T/TSB知財権アドホックグループでの議論』 長野 寿一 氏

はじめにRAND(合理的・非差別的)の許諾条件や、SEP(標準必須特許)の概念を説明し、次に裁判や行政事件で問題となったこれらの概念の見直しの矛先が標準化機関、特にITU(国際電気通信連合)に向けられた経緯を説明します。議論の対象は差止制限、合理的の解釈、非差別的の解釈等で、特許の権利者の陣営と実施者の陣営の鮮明な対立が見て取れますが、主に「差止制限」に議論に絞って紹介します。本背景説明の後、対立構造にあるそれぞれのグループ(ノキア陣営、アップル陣営)に属するメンバーの主張に話をつなげます。

第2部
『Recent IP Policy discussions at SDOs』 ヤリ・ワーリオ 氏

2年前から、知財ポリシーに関する議論が、ITUやSDO(標準開発機関)など国際会合の場で注目を集めています。やはり差止による救済が中心トピックではありますが、Reasonableness(正当性)、Royalty base(実施料基礎)、ライセンスの様々なサプライ・チェーン・パーティーへのアクセスビリティなど、単なる知財ポリシーの枠に止まらなくなってきていきます。これまで標準化技術の革新を進めてきた企業群と新規参入企業の紛争問題や、大企業と標準化機関のつばぜり合い、NOKIAの事例を含めながらお話します。

第3部
『標準必須特許をめぐる状況』 千葉 哲也 氏

IT産業における規格標準の重要性はよく知られていますが、昨今、技術高度化に伴い特許が規格に深く関わるようになり、またその関連特許数も飛躍的に増加しています。そして、特許が規格の実施に与える影響が大きくなるのに伴って、特許の活用の動きが盛んになっており、パテントトロールなどの活動も活発化しています。このような状況を踏まえ、標準化団体や規制当局が必須特許の適正な在り方に関するルール化に取り組んでいますが、そこでの議論の状況とKDDIの取組みについてご紹介いたします。

第4部
『質疑応答&パネルディスカッション』 平松 幸男 教授(司会進行)

最後に、大阪工業大学大学院の平松幸男教授の司会のもと、ゲスト講師3名にもご登壇いただき、会場からの質問も受けながら、最新のトピックスやグローバルな視座からの検討課題等について、参加者全員で理解を深めていきます。